国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

2003年度 博物館学集中コース

【期間】 2003年10月6日(月)~10月17日(金)
【会場】 国立民族学博物館(第6セミナー室ほか)
【主催】 国立民族学博物館

アジア太平洋地域をはじめとして、開発途上にある国々は今、自国の博物館整備に高い関心を示しています。欧米諸国の歴史ある博物館の多くが、既に評価の定まった高価な文化財を存立基盤とできたのに対し、高度経済成長とともに急速に成長した日本の近代博物館の多くは、もはやそうした期待を持つことはかなわず、新たな方向を模索し、もうひとつの新しい博物館像を創りあげる努力を重ねてきました。そうした努力の過程は、開発途上諸国にとって、手の届きうるひとつの先導走者と映ったのでしょうか、国立民族学博物館に対しても、公式に、あるいはフィールドワークに携わる教官を通じた非公式なかたちで、博物館専門職員の再研修への協力要請が、近年とみに増加していました。さらに、1994年度からは国際協力事業団主催の集団研修「博物館技術コース」への協力要請も寄せられています。

現代の博物館は、物質文化の単なる収蔵・展示施設としてではなく、新しいコミュニケーション形成や広義での教育に資する重要な媒体としての役割にも大きな期待が寄せられており、本セミナーが単なる途上国への研修協力にとどまらず、実際の異文化交流の場において、民族学博物館としてのみんぱくの諸機能を発揮する機会となることを期待されます。こうした機会を積極的に活用することで、研究者のフィールドワークや資料収集にもとづく、一方的な文化の流れに対し、双方向の流れをより効果的に促進されることになるでしょう。


プログラム

6日(月)
10:00~10:30 開講式及び国立民族学博物館の概要
10:30~11:00 館長表敬
11:00~12:00 国立民族学博物館のガイダンス
13:00~17:00 常設展及び館内施設見学
17:30~ レセプション(於:レストランみんぱく)
7日(火)
10:30~16:30 資料の点検
8日(水)
10:30~16:30 環境管理
9日(木)
10:30~13:00 特別展(企画から展示・評価まで)
14:00~16:30 ワークショップの企画・運営
10日(金)
10:30~16:30 資料情報のドキュメンテーション(データベース)
14日(火)
10:30~13:00 VIDEO映像記録(取材から番組制作まで)
14:00~16:30 VIDEO映像資料の管理
15日(水)
10:30~16:30 資料の写真撮影(実習)
16日(木)
10:30~13:00 ヨーロッパの民族学博物館
14:00~16:30 公演事業(ASEANワークショップを例に)
17日(金)
10:30~12:30 研修旅行の予習
13:30~16:00 総合討論
16:15~16:45 閉講式
16:45~17:00 記念撮影