国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱく映画会

2005年6月4日(土)
ジャン・ルーシュ回顧上映会「狂気の主人公たち」「ライオン狩り」

2005年6月4日(土)5日(日)

  • 主 催:大阪日仏センター=アリアンス・フランセーズ/国立民族学博物館
  • 場 所:国立民族学博物館 講堂
  • 解 説:大森康宏(国立民族学博物館教授)
 

2004年2月、ジャン・ルーシュが他界してから、世界中で彼の思い出の映画会が実施された。ルーシュの残した120本以上の映画から選択した学術映画5本と劇映画2本を上映する。映像を通じて後生へ民族の歴史を伝え、人生のたゆみない冒険の歴史を語り継ぐことにしよう。

 

6月4日(土) 13:30~16:00(開場13:00)
「狂気の主人公たち(Maître Fous)」(1954年、上映時間:28分)
ガーナのアクラ地域でHAUKAという宗教。表題は現地の言葉でHAOUKAという語を訳したものである。植民地時代の抑圧された中で働く人たちがトランス状態となって、主人であるヨーロッパ人たちに偽装し、イギリスやフランスの軍隊や行政官なったつもりで儀式が行われる。1927年頃、ソンガイの憑依の踊りに確認されている。

 

「ライオン狩り(La chasse au lion à arc)」(1970年、上映時間:68分)
ニジェールのソンガイの狩人は世襲で受け継がれる。彼らだけがライオンを殺すことができる。牛を食べたライオンを求めて狩猟にでる。彼らはライオンの一匹ずつを、その足跡をみて識別できる。ルーシュは1957年から1964年までヤタカラ地方のライオン狩りを取材した。

 

定員 450名(先着順)

 

参加要領
映画会は申し込み不要、参加無料です。
ただし、特別展・常設展の観覧には別途、観覧料が必要です。

問い合わせ先
〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1
国立民族学博物館広報企画室企画連携係(電話06-6876-2151)


●アリアンス・フランセーズにて開催

6月11日(土) 16:00~
「少しずつ(Petita` Petit)」(1968~69年、上映時間:90分)
ラムとイロと一緒に“少しずつ”という輸出入会社をアヨルで経営しているダムレは新しいビルを建てることを決め、“二階建ての建物の中で人々はどのよう暮らしているのか”を知るためにパリに旅立った。街で彼が発見したパリジャンの珍しい生き方や考え方を“ペルシア人の手紙”風に定期的に仲間に報告した。ラムはダムレが気が狂い、パリに行ったと思った・・・。この寓話は“ジャガー”に引き継がれ、アフリカの二人の実業家であるダムレとラムの理想を求めた、おかしく風変わりな冒険は語りつがれた。

「僕は黒人(Moi un noir)」(1973年、上映時間:73分)
ナイジェリア人の二人の青年はコートジボワールで仕事を見つけるため海を渡った。彼らはアビジャンの下町であるトレッシュビルにたどり着き、現代文明のなかで根なし草となった。アメリカ人俳優に敬意を表して自分のことをエドワードG・ロビンソンと呼ばせているヒーローが彼の身の上話をする。友人達も同じように理想の人物像を象徴的に自分のニックネームとした。

場所:大阪日仏センター=アリアンス・フランセーズ
  〒530-0041 大阪市北区天神橋2-2-11 今村ビル9F
  TEL:06-6358-7391 FAX:06-6358-7393
定員:50名(先着順 申し込み不要・参加無料)