国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究公演

2003年2月16日(日)
遠方的風―中国古箏音楽の新しい流れ

  • 2003年2月16日(日) 14:00開演(13:30開場)
  • 出 演:韓梅 (ハン・メイ)
        Randy Raine-Reusch (ランディー・レイン・ルーシュ)
  • 解 説:寺田吉孝(民族文化研究部助教授)

中国蘇州出身の古筝演奏家、韓梅(ハン・メイ)とカナダの作曲家、マルチ演奏家ランディー・レイン・ルーシュの出会いが生み出した新しい古筝音楽。二面の古筝によるデュエットをはじめ、古筝に笙、小鼓、一弦琴、ディジュリドゥ、管子など、これまで存在しなかった合奏形態を考案し、古筝の伝統的な奏法を基礎にしながらも即興性や新しい調弦法を取り入れ、伝統楽器の新たな可能性を模索しています。

<韓梅 (ハン・メイ) プロフィール>
中国蘇州出身。10歳で古筝をはじめ張燕らの著名演奏家に師事し頭角をあらわす。北京戦友楽団に10年在籍。1996年にカナダのバンクーバーに移住。ランディー・レイン・ルーシュとデュオを組むほか数多くのグループのメンバーとしても活躍中。古筝音楽の歴史や中国少数民族の音楽研究にも従事し、芸術学院音楽研究所(北京)とブリティッシュ・コロンビア大学(バンクーバー)にて修士号取得。

<Randy Raine-Reusch (ランディー・レイン・ルーシュ) プロフィール>
バンクーバー在住の作曲家、マルチ演奏家。古筝のほかアジアのフリー・リード楽器に興味をもち、日本や中国の笙など10種類以上の楽器演奏に精通する。これまでにポーリン・オリベロス、エアロスミス、ロバート・ディックなどジャンルを超えた数多くの演奏家たちとも共演。