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齋藤努
国立歴史民俗博物館・教授
SAITO Tsutomu
National Museum of Japanese History・Professor
青銅製品の鉛同位体比分析から、古代に発行された皇朝十二銭に山口県の長登銅山などの原料が使用されていたことや、日本産原料の使用開始時期が、自然科学的にみて6世紀末~7世紀初めまで遡る可能性があることを明らかにしてきました。現在は韓国の機関とともに、朝鮮半島の青銅原料国産化の時期について研究を進めています。
本プロジェクトでは、最近発表された韓国内の鉱山の鉛同位体比と、各地域で出土する青銅資料とを比較し、製品と原料との関連性を探っていきます。それにより、考古学と自然科学の両方の視点から、朝鮮半島や日本列島など、広く北東アジア地域における交流の実態を明らかにしていきたいと思います。

研究業績の詳細はこちら(国立歴史民俗博物館ホームページ)