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坂本稔
国立歴史民俗博物館・教授
SAKAMOTO Minoru
National Museum of Japanese History・Professor
放射性炭素(炭素14)年代法による、高い精度での数値年代の獲得をテーマとしています。過去およそ5万年、すなわち旧石器から近世・近代までを対象としますが、時代が下るほど要求される数値年代の精度は高くなっていきます。自然科学の立場から、その実現に努めているところです。
炭素14年代法では、測定値を暦上の年代に修正する「較正」という操作が必要です。北半球の試料には欧米産の樹木年輪に基づくデータセットが適用されていますが、これに日本産樹木年輪が合致しない時期があります。本プロジェクトでは数値年代による北東アジアの年代観構築に貢献するとともに、「北東アジア版較正曲線」に近づくことができればと考えています。

研究業績の詳細はこちら(国立歴史民俗博物館ホームページ)