オーストロネシア語集団の移動と適応
紀元前1500年ごろ、東南アジアからオセアニアへと移住してきたオーストロネシア語を話す人びとは、オセアニアのほとんどの島へ移住した。移動の動機のひとつには、無人島のもつゆたかな資源の獲得があったと思われる。移住当初は資源の乱獲をおこなったが、栽培作物の根菜類などの収量が増加し、家畜も増加してくると、狩猟採集的な側面はなくなってくる。生活文化もそれぞれの島の自然環境に適応したかたちで多様に変化した。
オセアニアの民族移動
国立民族学博物館(編)『オセアニア 海の人類大移動』. 昭和堂, pp. 6-7 に基づく

オセアニアの民族移動