国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。
総合イメージ

開館30周年記念講演・対談

地の先へ。知の奥へ。みんぱく開館30周年
モザイクの思考 -多様性を求めて-
 
→開催報告を載せました

日  時:2007年11月18日(日)15:40~17:10(開場15:00)
場  所:国立民族学博物館 講堂
定  員:450名(事前申込制 多数の場合は、抽選)
参加費:無料
(当日は、「関西文化の日」のため常設展・特別展観覧および自然文化園入園も無料です。)

申込方法:
往復はがきに住所・氏名(返信用おもてにも)年齢(任意)・電話番号・参加希望人数(本人含め2人まで)を明記の上、「館長対談」と書いて下記までお申込ください。応募者多数の場合は抽選となります。なお、申込をされた方の個人情報は、他の用途に使用いたしません。

申込締切:10月26日(金) 当日消印有効
 ※参加申込の受付は終了しました。
当日受付もあります。13:00より会場にて先着50名様に整理券を発行します。

主  催:国立民族学博物館・財団法人千里文化財団・日本経済新聞社

※この事業は、独立行政法人日本万国博覧会記念機構の助成金を得て実施しております。

お問い合わせ:〒565-8511 吹田市千里万博公園10番1号
            国立民族学博物館 総務係
            電話 06-6876-2151
ちらし

趣旨

解剖学者の養老孟司氏をお招きし、御講演いただくとともに、養老氏と松園万亀雄本館館長が、おのおのの専門的立場から「脳がみる世界」と「民族学がとらえる世界」を基軸に対談します。コーディネーターには、NHKアナウンサーの坪倉善彦氏をお願いしました。

さまざまな情報にあふれ、事物が複雑にからみあうこの世界を、脳は、民族学は、どのように認め、把握しているのでしょうか。「多様性」「多文化共生」などのことばを、私たちはどのように理解しているのでしょうか。ひとつひとつには正しい知識があっても、それが、おおきな全体像をとらえることには必ずしもつながっていません。今日の日本を含め世界のありようを考えるためには、どのような思考が求められるのでしょうか。そこでみんぱくは何をなすべきか、ともに考えたいと思います。

講演

15:45~16:25   養老 孟司(東京大学名誉教授・解剖学者)

対談

16:30~17:10   養老 孟司(東京大学名誉教授・解剖学者) × 松園 万亀雄(国立民族学博物館長・社会人類学者)

司会:坪倉 善彦(NHKアナウンサー)


プロフィール

養老 孟司
養老 孟司
1937年生まれ。東京大学医学部卒業。医学博士。
東京大学医学部解剖学教室教授、東京大学総合研究資料館長を歴任。
『からだの見方』(筑摩書房)、『バカの壁』(新潮社)など著書多数。
 
松園 万亀雄
松園 万亀雄
1939年生まれ。東京外国語大学卒業。社会人類学博士。
東京都立大学教授を経て、2003年より国立民族学博物館長。
著編書に『性と出会う-人類学者の見る、聞く、語る』(講談社)、『文化人類学-文化的実践知の探求』(日本放送出版協会)などがある。
 
坪倉 善彦
坪倉 善彦
主に報道番組のキャスター・リポーターを担当。今年6月までNHK大阪放送局に勤務。現在「ラジオあさいちばん」アンカー。
 

開催報告

国立民族学博物館では、11月18日(日)、同館講堂において、開館30周年記念講演・対談「モザイクの思考-多様性を考える-」を開催しました。

記念講演では、東京大学名誉教授の養老孟司氏により、意識化された構築物で満ちあふれ、自然を覆い隠しつつある現代社会の歪みなどについての講演が行われました。

記念講演の後、同氏と松園万亀雄本館館長による対談が坪倉善彦NHKアナウンサーの司会により行われ、それぞれ解剖学者、社会人類学者としての専門的立場から「脳がみる世界」と「民族学がとらえる世界」を基軸に活発な意見交換が行われました。

本記念講演・対談は、会場を埋め尽くす約450名の聴衆を得、成功裡に終了しました。