国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。
総合イメージ

スタッフの紹介

塚田誠之
塚田誠之TSUKADA Shigeyuki
国立民族学博物館・名誉教授
専門分野
  • 歴史民族学・中国研究
各個研究
個人ホームページ
[写真]中国とベトナムの国境の「徳天(バンゾック)瀑布」にて

略歴

北海道大学大学院文学研究科博士後期課程東洋史学専攻単位修得後、1988年より民博。

専門分野

中国南部地域(広西・貴州等)の壮(チワン)族をはじめとする諸民族の歴史民族学的研究

研究のキーワード

中国、ベトナム、壮族、漢族、ヌン族、歴史民族学

現在の研究課題

  1. 海南島における冼夫人信仰とその表象をめぐる研究
  2. チワン族とヌン族・タイー族をめぐる人口移動と交流

所属学会

日本文化人類学会、史学会、宋代史研究会、北海道大学東洋史談話会、北大史学会、(中国)漢民族研究学会、(中国)壮学学会

主要業績

2003
『民族の移動と文化の動態―中国周縁地域の歴史と現在』塚田誠之編、風響社、pp.724  →風響社 詳細ページへ
2000
『壮族社会史研究―明清時代を中心として―』国立民族学博物館研究叢書3、pp.344
2000
『壮族文化史研究―明代以降を中心として―』第一書房、pp.320

館外活動(大学教育、社会活動等)

  • 総合研究大学院大学文化科学研究科教授
  • 国立歴史民俗博物館展示プロジェクト委員

代表者を務めた研究プロジェクト

  • 共同研究「中国における民族文化の資源化とポリティクス――南部地域を中心とした人類学・歴史学的研究(2010-)
  •  
  • 科研「中国の「国境文化」の人類学的研究」(2010-)(基盤研究(B))
  •  
  • 科研「中国南北の国境地域における多民族のネットワーク構築と文化の動態」(2007-2009)(基盤研究(B))
  •  
  • 人間文化研究機構連携研究「ユーラシアと日本:交流と表象」(代表久留島浩)、「中国南北の国境地域における人の移動と交流、および国家政策」班代表者(2005-2009)
  •  
  • 共同研究「中国における民族表象のポリティクス――南部地域を中心とした人類学・歴史学的研究(2003-2005)
  •  
  • 科研「中国・東南アジア大陸部の国境地域における諸民族文化の動態に関する人類学的調査研究」(2000-2003)科研「中国南北の国境地域における多民族のネットワーク構築と文化の動態」(2007-2009)(基盤研究(B))(海外)
  •  
  • 共同研究「中国における諸民族の移動と文化の動態――いわゆる周縁地域を中心として」(1997-1999)
  •  
  • 共同研究「中国大陸諸民族の移住とエスニシティ――華南地域を中心とした整理と分析」(1994-1996)
  •  
  • 科研「多民族国家・中国における民族関係についての総合的研究」(1994―1996)(国際学術研究)
  •  

経歴詳細

学歴
  • 北海道大学文学部史学科東洋史学専攻卒業(1978)
  • 北海道大学大学院文学研究科修士課程東洋史学専攻修了(1980)
  • 北海道大学大学院文学研究科博士後期課程東洋史学専攻単位修得(1987)
職歴
  • 国立民族学博物館第三研究部助手(1988)
  • 国立民族学博物館第ニ研究部助教授(1993)
  • 総合研究大学院大学文化科学研究科助教授併任(1993)
  • 国立民族学博物館民族文化研究部助教授(1998)
  • 国立民族学博物館民族社会研究部教授(2000)
  • 総合研究大学院大学文化科学研究科教授併任(2001-現在)
  • 総合研究大学院大学文化科学研究科地域文化学専攻長(2002.4-2003.3)
  • 国立民族学博物館先端人類科学研究部教授(2004)
  • 総合研究大学院大学文化科学研究科研究科長(2011.4-2013.3)
  • 国立民族学博物館民族社会研究部教授(2011.4)
  • 国立民族学博物館民族文化研究部教授(2012.4)
  • 国立民族学博物館研究戦略センター教授(2013.4)
  • 総合研究大学院大学学長特別補佐(2013.4-2014.3)
学位
  • 文学修士(北海道大学大学院文学研究科 1980)
  • 文学博士(北海道大学 2001)

1)海南島における冼夫人信仰とその表象をめぐる研究
冼夫人(522-602)は広東南部から海南島にかけて勢力を有した非漢族(タイ系と考えられる)の土豪の女首長で、諸反乱勢力を鎮圧して隋朝から称号を贈られた。後に王朝に反抗的な非漢族勢力を鎮撫する女神として各地の廟で祀られるようになった。今日では、民間では平安加護の神とされ信仰を集めているが、政府や学者の間では国家統一・民族団結の象徴として扱われている。 冼夫人への信仰とその位置づけの歴史的変化から、歴史上の人物に対する表象の創造・変成の過程と政治との関わりを理解することが可能である。

2)チワン族とヌン族・タイー族をめぐる人口移動と交流
中国南部・東南アジア大陸部の国境地域においては同系の民族集団が国境線に跨って複数の国家に分かれて居住する場合が少なくない。90年代以降、人々の国境を越える移動が頻繁に見られるようになってきており、それにともないボーダーレス化現象が生起している。人の移動にともない国境を越えた人々の様々な交流も飛躍的に増大している。また、中国をはじめそれぞれの国内での人口移動も激化している。本研究は中国広西のチワン族、ベトナムのヌン族・タイー族を事例として、そうした移動と交流の実態を明らかにするものである。

業績詳細

著書
2001
『壮族社会文化史研究―明代以降を中心として』(学位論文)pp.416
2000
『壮族社会史研究―明清時代を中心として―』国立民族学博物館研究叢書3、pp.344
2000
『壮族文化史研究―明代以降を中心として―』第一書房、pp.320
編著書
2014
『中国の民族文化資源――南部地域の分析から』(武内房司・塚田誠之編)、東京:風響社、432頁、2014年3月
2013
『中国の「国境文化」の人類学的研究』塚田誠之編、平成22~24年度科学研究費補助金 基盤研究(B)課題番号22401046、研究成果報告書、131頁。
2013
『西南中国少数民族の文化資源の“いま”』塚田誠之編、国立民族学博物館調査報告109、142頁。
2010
『中国南北の国境地域における多民族のネットワーク構築と文化の動態』(2007~2009年度科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書)。
2010
『中国国境地域の移動と交流―近現代中国の南と北―』<人間文化叢書 ユーラシアと日本―交流と表象>(塚田誠之編)東京:有志舎、2010年3月、361頁。
2009
『中国辺境民族的遷徙流動与文化動態』(塚田誠之・何明編)昆明:雲南人民出版社、2009年3月、442頁
2008
『深奥的中国――少数民族の暮らしと工芸』塚田誠之・横山廣子責任編集(国立民族学博物館編)、東方出版
2008
『民族表象のポリティクス――中国南部における人類学・歴史学的研究』、東京:風響社、430頁、2008年3月
2006
『中国・東南アジア大陸部の国境地域における諸民族文化の動態』塚田誠之編、国立民族学博物館調査報告63、305頁
2005
『中国の民族表象―南部諸地域の人類学・歴史学的研究』(長谷川清・塚田誠之編)風響社、445頁 →風響社 詳細ページへ
2004
『中国・東南アジア大陸部の国境地域における諸民族文化の動態に関する人類学的調査研究』(平成12~15年科学研究費補助金基盤研究(B)(海外)研究成果報告書、291頁)
2003
『民族の移動と文化の動態―中国周縁地域の歴史と現在』塚田誠之編、風響社、pp.724  →風響社 詳細ページへ
2001
『流動する民族―中国南部の移住とエスニシティ―』塚田誠之・瀬川昌久・横山廣子編、平凡社、pp.360
2001
『アジアの凧』塚田誠之編<みんぱく発見4>千里文化財団、pp.62
1998
『中国における諸民族の文化変容と民族間関係の動態』周達生・塚田誠之編、国立民族学博物館調査報告8、pp.465
論文等
2016
「壮族の「民族英雄」儂智高に関する研究の動向と問題点」、『国立民族学博物館研究報告』40巻3号、411-457頁、国立民族学博物館、査読有。
2015
「論中越邊境廣西壮族與高平儂族岱族間70年的民族交往」、謝政諭・廖炳惠・松岡正子・黄英哲主編『何謂「戰後」――亞州的「1945」年及其之後』、411-435頁、台北:允晨文化實業股份有限公司、査読有。
2015
「チワン族の繍球文化――その実践とシンボリズム」、韓敏編『中国社会における文化変容の諸相―グローカル化の視点からー』<国立民族学博物館論集3>、227-244頁、東京:風響社、査読有。
2014
「有関貴州“屯堡文化”的話語和資源化的現状」韓敏・末成道男編『中国社会的家族・民族・国家的話語及其動態―東亜人類学者的理論探索』(Senri Ethnological Studies 90)、pp.93-102、国立民 族学博物館、査読有
2014
「中国貴州省における収集」『季刊民族学』150号、69-71頁、千里文化財団
2014
「中国少数民族」国立民族学博物館編『世界民族百科事典』、304-305頁、東京:丸善出版。
2014
「明清時期壮族土官対漢文化的接受」『民族史研究』第11輯、418-434頁、北京:中央民族大学出版社、査読有。
2014
「高床式住居の変貌」『月刊みんぱく』5月号、4-5頁。
2014
「多様性、歴史、そして文化の創造――「中国地域の文化」展示場」『月刊みんぱく』5月号、2-3頁。
2014
「広西のチワン族の文化資源ーーその形成と地域性」『中国の民族文化資源――南部地域の分析から』風響社、275-304頁
2013
「もう一つの親族、“ラオトン”――チワン(壮)族とベトナム民族とのネットワークの一側面」塚田誠之編『中国の「国境文化」の人類学的研究』平成22~24年度科学研究費補助金 基盤研究(B)課題番号22401046、研究成果報告書、39-58頁。
2012
「中国における民族文化の資源化とポリティクスに関する中間報告」『民博通信』136、pp.14-15、国立民族学博物館。
2012
「もうひとつの“親族”――チワン族の「ラオトン」」『月刊みんぱく』(異聞逸聞)12月号、20頁。
2012
「旅・いろいろ地球人 鉄路叙景(3) 火の車並みの苦労でも」『毎日新聞』夕刊11月15日
2012
「漢族と非漢族との相互影響について――広西の「蔗園人」の習俗に関する一考察」瀬川昌久編『近現代中国における民族認識の人類学』(東北アジア研究専書)京都:昭和堂、pp.73-104。
2011
「中國西南地區的族群的遷徙與交流:以中國的壮族和越南的儂族爲中心」第3届「族群、歴史與地域社會」學術研討會會議資料、台北:中央研究院臺灣史研究所。
2011
「中国における諸民族の文化資源を考える」『民博通信』132、pp.20-21、国立民族学博物館。
2011
「中国から東南アジア大陸部へ移住した民族ー企画展『アジアの境界を越えて』に寄せて」『なら・シルクロード』14、なら・シルクロード友の会事務局。
2011
「書評 写真は時代を映し出した――李紹明・松岡正子編『四川のチャン族――汶川地震をのりこえて〔1950-2009〕』」『中国21』Vol.34 pp.323-330.
2011
「中国・壮族の春節」『月刊みんぱく』(歳時世相篇)2月号、20-21頁。
2011
「有関壮族年齢組(朋友)的考察」『広西民族大学学報(哲学社会科学版)』第33巻第1期、pp.85-92.
2010
「南方世界:東南アジア」「モン族の世界」「銀と少数民族」「ミエン族の世界」「ラフ族の世界」『平成22年度人間文化研究機構連携展示 アジアの境界を越えて』、国立歴史民俗博物館。
2010
「壮(チワン)族の年齢集団に関する一考察」塚田誠之編『中国南北の国境地域における多民族のネットワーク構築と文化の動態』(2007~2009年度科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書)pp.31-42。
2010
「広西の『蔗園人』の習俗に関する一考察」瀬川昌久編『中国の民族理論と民族間関係の動態――文化人類学的視点からの検証』(2007年度~2009年度科学研究補助金(基盤研究(B))研究成果報告書)pp.51-73、東北大学。
2010
「中国広西壮(チワン)族とベトナム・ヌン族との交流とイメージ」塚田誠之編『中国国境地域の移動と交流―近現代中国の南と北―』<人間文化叢書 ユーラシアと日本―交流と表象>、東京、有志舎、2010年3月、pp.84-116。
2010
「「中国南北の国境地域における人の移動と交流、および国家政策」の成果と課題」人間文化研究機構連携研究シンポジウム「ユーラシアと日本――交流と表象の総括と課題」予稿集、2010年2月、pp.20-26
2010
「虎頭鞋(フートウシエ)」『月刊みんぱく』1月号、11頁(表紙モノ語り)、国立民族学博物館。
2009
「中国周縁部非漢民族興亡史」『歴史読本』<特集 中国4000年皇帝覇業への道>、東京、新人物往来社、2009年8月、pp.164-172
2009
「特集 国境の人びと――中国南北における人の移動と交流」(責任編集塚田誠之)『民博通信』126、pp.1-17、国立民族学博物館。
2009
「中国広西の壮族とベトナムのヌン族との移動、交流、ネットワーク」「特集 国境の人びと――中国南北における人の移動と交流」(責任編集塚田誠之)『民博通信』126、pp.4-6、国立民族学博物館。
2009
「広西民族博物館――ネットワーク型博物館の構想」『月刊みんぱく』8月号、pp.10-11(地球ミュージアム紀行)、国立民族学博物館。
2009
「広西における『改良風俗』政策について――近現代中国における文化政策の一齣」韓敏編『革命の実践と表象 現代中国への人類学的アプローチ』、東京:風響社、157-182頁、2009年3月
2009
「中国広西壮族与越南民族的交流」塚田誠之・何明編『中国辺境民族的遷徙流動与文化動態』昆明:雲南人民出版社、2009年3月、pp1-21.
2008
「追悼 竹村卓二名誉教授」『月刊みんぱく』9月号、14頁、国立民族学博物館
2008
「中国広西の「生態博物館」」『月刊みんぱく』2008年4月号、10-11頁
2008
「異文化を学ぶ 中国は今(6) チワン族の高床式住居の今」『毎日新聞』夕刊3月13日
2008
「海南島における冼夫人とその信仰をめぐる表象と変遷」塚田誠之編『民族表象のポリティクス――中国南部における人類学・歴史学的研究』、東京:風響社、157-187頁、2008年3月。
2008
「チワン(壮)族文化の展示と研究の現状」『東方』325号、12-15頁、東方書店、2008年3月
2008
「多彩な少数民族」『月刊みんぱく』2008年3月号、3頁
2007
「中国壮族与越南儂族的民族関係与交流」『広西民族大学学報(哲学社会科学版)』2007(5):2-8
2007
「中国壮族与越南儂族的民族関係与交流」第二届中国与東南亜民族論壇編委会編『第二届中国与東南亜民族論壇論文集』pp.162-174、民族出版社
2007
「予期せぬことがいっぱい――中国での映像取材」」『月刊みんぱく』10月号、18-19頁、国立民族学博物館
2007
「異文化を学ぶ もてなしのかたち(6) 中国の宴会」『毎日新聞』夕刊1月17日
2007
「海南島の『臨高人』に関する一考察―移住と習俗を中心として」瀬川昌久編『海南島の地方文化に関する文化人類学的研究―日中仏国際共同学術調査成果―』東北アジア研究センター叢書25号、70-106頁
2006
「異文化を学ぶ 働くということ(4) 出稼ぎ」『毎日新聞』夕刊6月28日
2006
「中国広西壮(チワン)族とベトナム・ヌン族の民族間関係―文化の比較と交流を中心として―」塚田誠之編『中国・東南アジア大陸部の国境地域における諸民族文化の動態』国立民族学博物館調査報告63、129-147頁
2005
「中国収集工作的三大原則」『月刊みんぱく』5月号、18-19頁、国立民族学博物館
2005
「新中国成立前後有関壮族論著的比較研究――以劉介和黄現璠的主要著作為例」『広西民族研究』2005(3):123-130
2005
「中国南部地域を中心とした人口移動・権力システム・表象」『人間文化研究機構連携研究「ユーラシアと日本:交流とイメージ」プレ・シンポジウム報告書』pp.14-22,国立民族学博物館・国立歴史民俗博物館
2005
「中華人民共和国成立前後の広西における壮族へのまなざし―劉介と黄現璠の著作を中心として」長谷川清・塚田誠之編)『中国の民族表象―南部諸地域の人類学・歴史学的研究』風響社、93-121頁
2005
「海南島の『臨高人』に関する一考察――移住と習俗を中心として」瀬川昌久編『海南島の地方文化に関する文化人類学的研究』(平成14年度~平成16年度科学研究費補助金〈課題番号14401008、基盤研究(B)(2)研究成果報告書〉49-76
2005
「広西龍勝県壮族”寨老”之歴史研究」『首届中国与東南亜民族論壇論文集』民族出版社、pp.93-100
2004
「広西壮族的婚姻習俗“不落夫家”之歴史研究」覃乃昌・岑賢安主編『壮学首届国際学術研討会論文集』、660-678頁、南寧:広西民族出版社
2004
「中国広西壮(チワン)族とベトナム・ヌン族の民族間関係ーー文化の比較と交流を中心として」塚田誠之編『中国・東南アジア大陸部の国境地域における諸民族文化の動態に関する人類学的調査研究』(平成12~15年科学研究費補助金基盤研究(B)(海外)研究成果報告書、83-97頁)
2003
「モモ」『月刊みんぱく』2月号、20-21頁、国立民族学博物館
2003
「壮族の婚姻習俗『不落夫家』に関する一事例―一九四九年以前の広西西部靖西県安徳鎮における」塚田誠之編『民族の移動と文化の動態―中国周縁地域の歴史と現在』風響社、pp.605-643
2002
「明清時代における壮族の『寨老』に関する一考察」、中国史学会編『第一回中国史学国際会議研究報告集 中国の歴史世界―統合のシステムと多元的発展―』東京都立大学出版会、pp.691-706
2001
「アジアの凧の華麗な世界」『月刊みんぱく』1月号、10-12頁、国立民族学博物館
2001
「「屯軍の末裔」たち―貴州における移住と民族の生成」塚田誠之・瀬川昌久・横山廣子編『流動する民族―中国南部の移住とエスニシティ』平凡社、pp.273-292
2001
「民族とその文化における国家政策・民族間関係の影響に関する一事例―広西北部三江イ同(トン)族自治県斗江郷の場合―」横山廣子編『中国における民族文化の動態と国家をめぐる人類学的研究』国立民族学博物館調査報告20、pp.145-160
2001
「チワン族の「三月三歌節」にみられる文化変容とその背景」佐々木信彰編『現代中国の民族と経済』世界思想社、pp.89-106
2000
「「南蛮」へのまなざし――『三国志演義』をよむ」『月刊みんぱく』8月号、11-13頁、国立民族学博物館
1999
「壮族の婚姻習俗『不落夫家』に関する史的考察―一九四九年以前の広西を中心として―」『中国21』愛知大学現代中国学会、pp.143-173
1999
「壮族の『寨老』と地域社会―広西北部龍勝県の事例を中心として―」『アジア遊学』9、勉誠出版、pp.108-122
1999
「貴州省西部的漢族”屯堡人”考察之一」袁少芬主編『漢族地域文化研究』広西人民出版社、pp.169-179
1998
「民族集団はどのように作られるのか―「屯堡人」は漢族か?」可児弘明・鈴木正崇・国分良成・関根政美編『民族で読む中国』<朝日選書595>朝日新聞社、pp.45-74
1998
「貴州省西部における民族間関係の動態―『屯軍の末裔』たちをめぐって」周達生・塚田誠之編『中国における諸民族の文化変容と民族間関係の動態』<国立民族学博物館調査報告8>pp.427-448
1997
「春を告げる壮族の祭り」『月刊みんぱく』6月号、15-17頁、国立民族学博物館
1994
「チュワン族の年中行事の地域差について―漢族との比較において―」竹村卓二編『儀礼・民族・境界―華南諸民族の「漢化」の諸相』風響社、pp.177-202
1993
「壮族の台所」『月刊みんぱく』6月号、12-13頁、国立民族学博物館
1993
「明清時代における壮(チュワン)族土官の漢文化受容について―明清時代壮族史研究(五)― 」『史朋』26号、北海道大学東洋史談話会、pp.1-17
1992
「中国・広西北部龍勝県壮(チュワン)族の莫一大王祭―年中行事に現れた壮族文化の一側面―」『民族学研究』57巻1号、日本民族学会、pp.21-39
1992
「壮族と『漢族』との関係―広西柳城県の調査から―」〔各個研究メモ〕『民博通信』55号、国立民族学博物館、pp.60-72
1992
「チュワン族の年中行事に関する史的考察―成立過程を中心に―」『国立民族学博物館研究報告』17巻2号、国立民族学博物館、pp.169-251
1991
「明清時代における漢族移住民とチュアン(壮、Zhuang)族との関係―明清時代壮族史研究(四)―」『国立民族学博物館研究報告 別冊』14号、国立民族学博物館、pp.329-379
1989
「中国広西のチュアン(壮)族・ヤオ(瑶)族と漢族との政治=文化的関係の比較考察―1368~1949年における―」『国立民族学博物館研究報告』14巻2号、国立民族学博物館、pp.1-55
1989
「チュアン族と漢族との通婚に関する史的考察―一七~二〇世紀初を中心に―」〔各個研究メモ〕『民博通信』43号、国立民族学博物館、pp.59-67
1988
「壮族の農具」『月刊みんぱく』10月号、12-13頁、国立民族学博物館
1988
「明末清初の広西におけるチュアン(壮)族―王士性・黄之雋の著作の分析を中心に―」『史朋』22号、北海道大学東洋史談話会、pp.20-36
1987
「明清時代における壮(Zhuang)族統治体制―明清時代壮族史研究(三)― 」『北大史学』27号、北大史学会、pp.1-22
1985
「明代における壮(Zhuang)族の移住と生態―明清時代壮族史研究(一)―」『北大史学』25号、北大史学会、pp.37-55
1985
「明清時代における壮(Zhuang)族の佃農化に関する一考察―明清時代壮族史研究(二)― 」『東洋学報』67巻1・2号、東洋文庫、pp.21-55
1983
「唐宋時代における華南少数民族の動向―左・右江流域を中心に―」『史学雑誌』92編3号、史学会、pp.40-66
翻訳
2008
「中国・華夷・蕃漢・中華・中華民族――一つの内在的関係が発展して認識される過程」(陳連開著)『中華民族の多元一体構造』(費孝通編著)風響社、107-165頁
2008
(再録)「エスニシティの探究――中国の民族に関する私の研究と見解」(費孝通著)、『中華民族の多元一体構造』(費孝通編著)風響社、309-332頁
2006
(再録)「エスニシティの探究――中国の民族に関する私の研究と見解」(費孝通著)、瀬川昌久・西澤治彦編訳『中国文化人類学リーディングス』風響社、311-328頁
1997
「エスニシティの探究――中国の民族に関する私の研究と見解」(費孝通著)『国立民族学博物館研究報告』22巻2号、461-479頁
共訳
2008
『中華民族の多元一体構造』(費孝通編著)風響社
口頭発表等
2014
「歴史の解釈をめぐって――壮族の「民族英雄」儂智高を事例として」共同研究「資源化される「歴史」――中国南部諸民族の分析から」(2014.10.18)
2014
「中国最大の少数民族、チワン(壮)族の現在」第430回国立民族学博物館友の会講演会、国立民族学博物館(2014.4.5)
2013
「有関貴州“屯堡文化”的話語(discourse)和資源化的現状」国際シンポジウム「中日人類学民族学理論刷新与田野調査」(2013.11.18中国社会科学院民族学与人類学研究所)
2012
「国境地域における観光をめぐる諸問題――徳天跨国瀑布観光の事例から」共同研究会「中国における民族文化の資源化とポリティクス」、11.17。
2011
「チワン族の繍球文化―その実践とシンボリズム―」国際シンポジウム「グローカルの中の文化伝承」、国立民族学博物館、11.26。
2011
"Interaction between the Zhuang and the Nung in the Chinese-Vietnamese Border Area, their Networks and Characteristics of Sociey", International Conference"Ethnic Interaction in the Context of Grobalization in Southwest China and its Relationship with Southeast Asia,Yunnnan Univ.kunming, China.(2011.6.18)
2011
"Redesigning a Permanent Exhibition at the National Museum of Ethnology: Philosophy and Practice", 2011 China-ASEAN Cultural Industry Forum & the 6th 10+3 Workshop on Cooperation for Cultural Human Resource Development, Guangxi Museum of Nationalities, Nanning, China.(2011.10.18)
2010
「「中国南北の国境地域における人の移動と交流、および国家政策」の成果と課題」「総括」、人間文化研究機構連携研究国際シンポジウム「ユーラシアと日本:交流と表象の総括と課題」、2010.2.27-28、国立民族学博物館。
2009
「広西のチワン族の文化資源――その形成と地域性」共同研究『民族文化資源の生成と変貌――華南地域を中心とした人類学・歴史学的研究』(2009.7.4)
2009
「中国広西壮(チワン)族とベトナム諸民族の交流」『華僑華人学会』2009年第1回研究会、
2009.4.5、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科。
2008
「中国広西壮族与越南民族的交流」国際シンポジウム「中国辺境民族的遷徙、交流和文化動態」(2008.9.2、中国昆明・雲南大学)
2008
「高床式住居に暮らす――中国・チワン族の生活世界」第82回国立民族学博物館友の会東京講演会、JICA地球ひろば(2008.3.20)
2008
「主旨説明」「コメント」国立民族学博物館30周年記念国際シンポジウム「西南中国少数民族の文化資源の”いま”」、2008.3.13、国立民族学博物館。
2008
「高床の民、チワン族の生活世界――特別展「深奥的中国――少数民族の暮らしと工芸」へのいざない」第358回みんぱくゼミナール(2008.3.15)
2007
みんぱくウイークエンド・サロン「チワン族の中秋節」(2007.9.30)
2007
「鳥居龍蔵の西南中国研究」徳島大学(2007.9.22)
2006
「中国壮族与越南儂族的民族関係与交流」国際会議『第二届中国与東南亜民族論壇』(2006.9.16-18、於中国南寧広西民族大学・緑都大酒店)
2006
「コメント」人間文化研究機構連携研究シンポジウム「ユーラシアと日本:交流と表象の現状と課題」(2006.03.19)
2005
「国境に生きる人びと―中国のチワン族とベトナムのヌン族の交流」第327回みんぱくゼミナール(2005.07.16)
2005
「海南島における冼夫人とその信仰をめぐる表象と変遷」 共同研究『中国における民族表象のポリティクス』(2005.06.25)
2005
「中国南部地域を中心とした人口移動・権力システム・表象」 人間文化研究機構プレ・シンポジウム「ユーラシアと日本:交流とイメージ」(2005.2.6)
2003
「フォード基金会『中越辺境民族文化振興与経済発展互動関係研究』コメンテーター(2003.11.30-12.1、於中国南寧広西大学)
2003
「広西龍勝県壮族“寨老”之歴史研究」国際会議『中国与東南亜民族論壇』(2003.10.28-10.30、於中国南寧広西民族学院・桂華苑賓館)
2003
「中国広西チワン族とベトナム・ヌン族の生活文化と民族間関係」「中国における民族表象の人類学・歴史学的研究―南部を中心とした整理と分析」研究会、テーマ「中国・東南アジア大陸部の国境地域における諸民族文化の動態と国家の果たす意義」(3.15)
2002
「中華人民共和国成立前後の広西における壮族へのまなざし―劉介と黄現璠の著作を中心として」、「中国における民族表象の人類学・歴史学的研究―南部を中心とした整理と分析」研究会(6.15)
2002
「壮族社会文化史研究の要点」、「中国と周縁」研究交流会(東京大学東洋文化研究所主催)(1.15)
2000
「明清時代における壮族の『寨老』に関する一考察」第一回中国史学国際会議 中国の歴史世界:統合のシステムと先天的発展(9.15)
1999
「広西壮族的婚姻習俗“不落夫家”之歴史研究」 第一回壮学国際学術研討会 中国広西武鳴県(4.16)
1997
「中国・広西西部靖西県におけるチュワン族の文化変化の一側面―経済・社会変動のなかの民族文化―」文部省国際シンポジウム「民族の文化とその政治経済学―東アジアの少数民族を例として―」国立民族学博物館(2.15)
1996
「『屯軍の末裔』たち―貴州における民族間関係と民族の生成―」国際研究集会「中華民族多元一体論と中国における民族間関係」 国立民族学博物館(10.12)
1989
「明清時期壮族和漢族之間的政治・文化関係」西南民族研究学会 南寧、中国
展示活動
2008
開館30周年記念特別展「深奥的中国―少数民族の暮らしと工芸」実行委員長