国立民族学博物館博物館
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国立民族学博物館 日本財団助成手話言語学研究部門(みんぱく手話部門)/ Sign Language Linguistics Research Section (SiLLR)

関連講座

手話通訳者のための「みんぱくで手話言語学を学ぼう!」2016

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手話通訳者および手話通訳を目指す方々を対象に、手話言語学とその周辺分野についての専門家による連続講義を提供します! 参加者はろう者・聴者を問いませんが、日本手話によるコミュニケーションができる方とします。講師は日本語で講義を行い、会場ではろう通訳による日本手話への通訳を提供します。質疑応答は原則として日本手話で行います。奮ってお申込みください!

  • 開講日:2016年10月22日(土)、10月29日(土)、11月5日(土)、11月12日(土)、11月19日(土)
  • 会場:国立民族学博物館・第4、第5セミナー室(本館2F)
  • 使用言語:日本語(日本手話通訳付き)
  • 受講料:1講座あたり1,500円(要事前申込/受講料事前振込制)
    ★お申し込みは終了いたしました。

◆ スケジュール

開講日 時間 講座内容 講師
10月22日(土) 13:00 - 14:30 講座1:手話通訳者と手話言語学 飯泉菜穂子
15:00 - 16:30 講座2:手話言語学の始まり 原大介
10月29日(土) 13:00 - 14:30 講座3:手話言語の音素とその組み合わせ 原大介
15:00 - 16:30 講座4:手話言語の形態素とその組み合わせ 原大介
11月5日(土) 13:00 - 14:30 講座5:手話言語の動詞の種類とその成り立ち 原大介
15:00 - 16:30 講座6:手話言語の文のつくり&まとめ 原大介
11月12日(土) 13:00 - 14:30 講座7:ろう児の手話獲得過程 武居渡
15:00 - 16:30 講座8:手話と認知科学 武居渡
11月19日(土) 13:00 - 14:30 講座9:ろう教育の現状と課題 武居渡
15:00 - 16:30 講座10:手話を活用した日本語指導 武居渡

当日、記録写真の撮影をさせていただくことがあります。撮影した写真は、民博における展示・教育・広報関係に使わせていただく予定です。この点につきまして、ご参加の場合にはご了承いただきますよう、よろしくお願いいたします。

◆ 講師プロフィール

原大介(はら だいすけ)
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豊田工業大学教授。大学在学中より、手話と言語学に興味を持ち、独学で手話言語学を学んだのち、手話言語学発祥の地であるアメリカに渡った。シカゴ大学で手話言語学の研究をし、Ph.Dを取得した。現在は、日本手話音節の適格性、語形成、中間型手話の特徴、文末の指さし等について研究を行っている。著書に『Handbook of Japanese Applied Linguistics』(GRUYTER MOUTON社、共著)、『基礎から学ぶ手話学』(福村出版、共著)、『言語学の領域Ⅱ(シリーズ朝倉「言語の可能性」2)』(朝倉書店、共著)など。
武居渡(たけい わたる)
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金沢大学学校教育系教授。博士(心身障害学)。専門は発達心理学、聴覚障害心理学。ろう児の手話獲得や手話評価にかかわる研究を行ってきた。2か月間のフィールドワークを通して手話に接したことのない離島に住む不就学のろう者のホームサインの構造が手話ときわめて類似していることに気づき、卒論にまとめた。人間は言語を学ぶ能力のみならず言語を作り出す力があることを確信し、研究によって何かを明らかにすることが面白くなり大学院へ進学し、その後ろう児の手話の獲得に興味を持つ。単に手話について明らかにするだけでなく、手話を通して言語獲得における人間の可能性や可塑性を示すことができると考え、主に心理学的観点から手話研究を行っている。
飯泉菜穂子(いいずみ なおこ)
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国立民族学博物館人類基礎理論研究部 日本財団助成手話言語学研究部門(通称みんぱく手話部門:SiLLR)特任教授。お茶の水女子大学修士課程修了後、民間企業人事での機会均等推進担当、フリーランス手話通訳・手話講師、NHK手話ニュースキャスターを経て、民間初の手話通訳養成校(世田谷福祉専門学校:2002年4月~2016年3月)で手話通訳学科長を務める。2016年4月より民博。客員教員時代から取り組んできた『国立民族学博物館学術手話通訳者研修事業』を拡充しながら進めている。本講座のコーディネーター。