The National Museum of Ethnology (Minpaku) is a research center for ethnology and cultural anthropology.

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日本の人類学――植民地主義、異文化研究、学術調査の歴史

August 20, 2011 Publication

山路勝彦 編著

関西学院大学出版会
【共同研究成果】

出版物情報

主題・内容

明治期に誕生した日本の人類学は「自然人類学」と「文化人類学」にまたがる諸分野を包括していたが、本書では文化人類学の系譜を論じている。戦前においては、台湾、朝鮮などの植民地で盛んに研究調査が行われ、きわめて実証性の高い著作が生み出されていた。その研究は現在、日本、韓国、台湾でどのように評価されているのであろうか。本書の内容の重要な論点である。一方、戦後の文化人類学はどのように成立したのであろうか。日本人の学術調査には共同調査がきわだって多い特色がある。メディアともかかわって成長してきたという特色もある。国立民族学博物館の誕生までの人類学史を論じたのが本書である。

目次

まえがき
第一章 日本人類学の歴史的展開(山路勝彦)
第一部 植民地における人類学
第二章 台湾原住民族研究の継承と展開(宮岡真央子)
第三章 植民地期朝鮮の日本人研究者の評価:今村鞆・赤松智城・秋葉隆・村山智順・善生永助(朝倉敏夫)
第四章 朝鮮総督府調査資料と民族学:村山智順と秋葉隆を中心に(崔吉城)
第五章 南洋庁下の民族学的研究の展開:嘱託研究と南洋群島文化協会を中心に(飯高伸五)
第二部 異文化の記述と方法
第六章 近代日本人類学とアイヌ/コロボックル人種表象:坪井正五郎の人種概念の検討から(関口由彦)
第七章 土方久功は「文化の果」に何を見たか(三田牧)
第八章 馬淵東一と社会人類学(山路勝彦)
第九章 マルクス主義と日本の人類学(中生勝美)
第一〇章 モノを図化すること:図化技術とその教育からみた日本人類学史と植民地(角南聡一郎)
第三部 戦後人類学の再建と発展
第一一章 民族学から人類学へ:学問の再編と大学教育(三尾裕子)
第一二章 米国人人類学者への日本人研究者からの影響:一九三〇年代から一九六〇年代までの日本研究(谷口陽子)
第一三章 東京大学文化人類学教室のアンデス考古学調査:泉靖一を中心に(関雄二)
第一四章 探検と共同研究:京都大学を中心とする文化人類学(田中雅一)
第一五章 日本人類学と視覚的マスメディア:大衆アカデミズムにみる民族誌的断片(飯田卓)
第一六章 「靖国問題」研究と文化人類学の可能性(波平恵美子)
特別寄稿 杉浦健一遺稿講演集
「講演記録」昭和一七年七月三日 於 佐藤生活館講堂:国立民族学博物館・杉浦健一アーカイブス 五五六番(堀江俊一、堀江千加子編集)
「講演原稿」民族研究所用箋による:国立民族学博物館・杉浦健一アーカイブス 一七八番(堀江俊一、堀江千加子編集)
杉浦健一講演遺稿 解題(堀江俊一)
あとがき
事項索引
人名索引
執筆者紹介