国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館外での出版物

平和の人類学 ★

2014年3月15日刊行

小田博志、関雄二 編

法律文化社
【共同研究成果】

出版物情報

主題・内容

草の根の人々がいかに「平和している」のか。この問いに人類学的アプローチすることが本書の目的である。国家や国際社会とは異なった次元で、平和なつながりを形成する人々の多様な能力が明らかになった。

目次

まえがき
第1章 平和の人類学 序論  小田博志
第Ⅰ部  平和をつくる
第2章 南部スーダンにおける草の根平和構築の限界と可能性  栗本英世
第3章 東ティモールにおける非暴力の思想〈ナヘビティ〉  辰巳慎太郎
第4章 歴史の他者と出会い直す―ナチズム後の「和解」のネットワーク形成  小田博志
第Ⅱ部  平和を伝える
第5章 中米グアテマラにおける内戦の記憶と和解  関雄二
第6章 平和博物館の〈再発見〉に向けて-現代日本という場(フィールド)で考える/試みる  福島在行
ガイド 平和博物館・平和のための博物館の探し方
第Ⅲ部  平和を問い直す
第7章 平和の現場の歩き方―アジアで考える戦争と植民地  内海愛子(インタビューと構成―辰巳頼子・辰巳慎太郎)
第8章 「平和の脱・国際政治学」―北朝鮮問題と向きあう韓国、日本のNGO・市民運動  金敬黙
第9章 避難が生み出す平和-原発事故からの母子避難者が形成する新たなつながり  辰巳頼子
あとがき