第一部 　異分野との対話，比較の比較　人類学と哲学の対話，宗教学，科学史の比較
空間経験の基層――哲学的思考と人類学的思考の交叉の一事例として
　……………… 熊野純彦
宗教学における比較研究の問題
　……………… 山中弘
細胞概念の展開――科学史研究における比較の事例として
　……………… 林真理

第二部 　グランドマスター再評価　比較主義者のニーダムとレヴィ=ストロースの可能性
比較主義者ニーダムの比較研究
　……………… 吉岡政徳
文字通りでない意味への問いかけ――レヴィ=ストロースの比較
　……………… 出口顯
「家」の比較研究に向けて
　……………… 小田亮

第三部 　新たな比較に向かって　ナショナリズムと近代
人類学における比較とナショナリズム――比較の視線の転回を求めて
　……………… 三尾稔
比較による真理の追求――マックス・ミュラーとマダム・ブラヴァツキー
　……………… 杉本良男
失敗した比較――監査と類化
　……………… 中川敏

跋
〈地続きの人類学〉から開ける比較の展望――「浅い比較」から「深い比較」へ
　……………… 関根康正
「対話」としての比較研究、「批判」としての比較研究<――宗教学からの問題提起
　……………… 藤原聖子

補遺　『民博通信』115号より再録
科学か、非科学か――文化人類学における比較の歴史
　……………… 栗田博之
ことばをくらべる――言語学における比較
　……………… 菊澤律子