国立民族学博物館研究叢書
日本におけるアメリカ研究の欠落をおぎなう待望の書。
16世紀のスペイン人植民者にさかのぼるメキシコ系アメリカ人の歴史・社会・文化を「構築された抵抗文化」という視点から解明する試み。
環境・観光・エスニック問題や祝祭、農業労働組合運動、文学、音楽、美術などの諸相を記述・分析し、21世紀のアメリカ社会の「多元的統合」のなかで彼らの果たす役割りを展望する。
16世紀のスペイン人植民者にさかのぼるメキシコ系アメリカ人の歴史・社会・文化を「構築された抵抗文化」という視点から解明する試み。
環境・観光・エスニック問題や祝祭、農業労働組合運動、文学、音楽、美術などの諸相を記述・分析し、21世紀のアメリカ社会の「多元的統合」のなかで彼らの果たす役割りを展望する。
目 次
序 章 越境者の抵抗文化の構築
第1章 メキシコ系アメリカ人の来た道 - 歴史的経緯
第2章 セサル・チャベスの 農業労働組合運動を支えたチカノ文化
第3章 危機に立つ民族性と民族文化
- ニューメキシコ州タオスの「スペイン系アメリカ人」
(イスパノ)の葛藤
- ニューメキシコ州タオスの「スペイン系アメリカ人」
(イスパノ)の葛藤
第4章 都市の時間と象徴
- ニューメキシコ州のサンタ・フェとタオス
- ニューメキシコ州のサンタ・フェとタオス
第5章 チカノ小説
第6章 チカノ壁画から美術館のための「移動用壁画」へ
- メキシコ系アメリカ人の抵抗の表現(素描)
- メキシコ系アメリカ人の抵抗の表現(素描)
あとがき
注と文献(章別)
索 引