国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

国立民族学博物館調査報告(Senri Ethnological Reports)

No.81 ストリートの人類学:下巻

2009年3月31日刊行

関根康正 編

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目次

下巻(SER 81)
第3部 歴史の中のストリートとトランスローカリティ
歴史と記憶を生きる眼差しから見る現代の場所性
[歴史の中のストリート概念の変遷――近代を相対化する深い場所(垂直性)]
第19章 ストリートとコミュニティ――博多の事例から考える
 ……………… 竹沢尚一郎
第20章 変容する社会的アリーナとしての中世ヨーロッパのストリート
 ……………… ハラルド・クラインシュミット
第21章 北京の小さな橋――街角のグローバル・ヒストリー
 ……………… 妹尾達彦
[変容するローカルな場所性とせめぎ合う眼差し――記憶と現在の間]
第22章 青果物卸売市場の「いま」と「あの頃」――新潟県長岡市の地方卸売市場における「場所性」の変容を焦点として
 ……………… 鈴木晋介
第23章 ローカリティのあらわれの場としてのストリート――南ドイツにおける樹木儀礼の事例から
 ……………… 山田香織
第24章 オーストラリア・トレス海峡の2つの海――先住民族の「場所性」と主流社会の「正当性」
 ……………… 松本博之
第25章 ストリートとストリーム――ポリネシアでストリート現象を考えるための覚書
 ……………… 棚橋訓
トランスナショナル・フローとローカリティの組み換え的創造
[構築される移民空間のローカリティとストリート性]
第26章 パッケージ化と脱パッケージ化との間での生きる場の創造,あるいは「組み換えのローカリティ」――「資本としての知識」から「資源としての知識」への視点の移行がもたらすもの
 ……………… 関根康正
第27章 チャイナタウンからグローバル・シティへ――パプアニューギニア華人にとってのストリート経験
 ……………… 市川哲
第28章 『エスニック・タウン』の誕生とストリート――ロサンゼルスのカンボジア・タウンの事例から
 ……………… 朝日由実子
第29章 おやじといくストリート――パリのチュニジア人たちのカフェ通いから
 ……………… 植村清加
[ポスト社会主義状況のローカリティとストリート性]
第30章 ポスト社会主義のストリート――モンゴル・ウランバートル市における都市空間の再編
 ……………… 西垣有
第31章 ハイカルチャー化するサブカルチャー?――ポスト社会主義モンゴルにおけるポピュラー音楽とストリート文化
 ……………… 島村一平
結論と展望――なおも,〈生きられる場〉を穿つために
[ネオリベラリズムに抗する〈生きられる文化〉の創造]
第32章 覚え書き・後背地論からみたストリート
 ……………… 阿部 年晴
第33章 生活の場としてのストリートのために――流動性と恒常性の対立を超えて
 ……………… 小田亮
[総 括]
結章 総括――『ストリートの人類学』という批評的エスノグラフィーの実践と理論
 ……………… 関根康正
 
 
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