国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2004年6月29(火)
公開研究フォーラム「南アジアにおける都市化と宗教の変容」
公開研究フォーラム

  • 日時:2004年6月29日(火) 15:00~17:30
  • 場所:国立民族学博物館 第6セミナー室
  • 参加方法:事前登録不要(無料)
 

趣旨

国立民族学博物館では、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授のジョナサン・パリー先生と、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の客員教授デヴィッド・ゲルナー先生(オックスフォード大学講師)及び東京大学総合文化研究科客員研究員ローラ・マルティネス先生(ロンドン大学講師)をお招きし、公開研究フォーラム『南アジアにおける都市化と宗教の変容』を開催します。
インドの経済・社会はグローバル化の影響のもと、都市における中産階層の発展と情報社会・大量消費社会の出現、都市と農村の格差の一層の拡大など、根底的な変貌を経験しつつあります。またこのような動向は人々の世界観や宗教にも大きな影響を与えております。このフォーラムでは、パリー先生の中部インドにおける民族誌的な調査をもとにした講演の後、アジアの社会変化と宗教に造詣の深い2人の博士をディスカッサントとして、南アジア地域を討論の中心としつつ、国際比較の視点から、グローバル化、都市化と宗教の変容という今日的な問題について広く館内外の研究者と議論します。

どうぞ、研究者・大学院生を問わず奮ってご参加下さい。

プログラム

15:00~16:00 【講演】Dr. Jonathan Parry (London School of Economics)
The sacrifices of modernity in a Soviet-built steel town in central India.
16:10~16:25 【コメント1】Dr. David Gellner (Oxford University)
16:25~16:40 【コメント2】Dr. Dolores P. Martinez (SOAS, University of London)
16:40~17:30 【討論】

発表者略歴

Dr. Jonathan P. Parry
専門はインドの宗教人類学、社会人類学。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで長く活躍し、1993年より同研究所教授。現在の研究テーマはインドの産業労働者の生活と世界観。近著にThe worlds of Indianindustrial labour (ed.) with J. Breman and K. Kapadia.(Sage Publication, Delhi, 1999)、Scenes fromsemi-industriallife: an anthropological study of an Indian steel town.(近刊)がある。
Dr. David Gellner
専門は南アジアの社会人類学。ブルネル大学を経て現職。現在の研究テーマは、上座部仏教の復興運動とネパールの多様な社会・文化運動。近著にThe Anthropology of Buddhism and Hinduism:WeberianThemes.(ed.)with E. Hirsh (OUP Delhi, 2001)がある。
Dr. Dolores P. Martinez
専門は日本の社会人類学。1989年より現職。海女の社会人類学、日本の宗教・メディア・観光・ジェンダーなどをテーマに日本社会を幅広く研究している。近著にThe worlds of Japanese popular culture:gender, shifting boundaries and global cultures. (CUP, Cambridge, 1998)がある。

お問い合わせ

国立民族学博物館
  〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1
  TEL 06-6876-2151(代表)三尾稔、南真木人