国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

電子博物館の展示企画

共同研究 代表者 杉田繁治

研究プロジェクト一覧

2002年度

民族学博物館の展示は具体的なモノを見せるだけではなく、それにかかわる情報の提供、および諸文化の比較を通じて異文化理解が深められる内容でなくてはならない。そのためにマルチメディアを駆使したシステムの有効利用を考える。これはモノだけではわかりにくい文化・文明の諸相を一方的な情報伝達ではなく、見る側の個々の要求に応じて提供できるインタラクティブ(双方向的)デジタルミュージアムである。この電子博物館の姿を様々な観点から考察しインターネットやパッケージタイプのメディア、或いはモノの展示と共存した形での展示設計を行う。

【館内研究員】 大森康宏、久保正敏、近藤雅樹、篠原拓嗣、園田直子、山本匡、山本泰則
【館外研究員】 井口征士、石田亨、奥野卓司、奥野義雄、木村重圭、佐藤宏介、白井靖人、田中弘美、田主誠、塚本敏夫、出水力、八村広三郎、八重樫純樹、山田奨治
研究会
2002年5月17日(金)13:30~(第3演習室)
杉田繁治「携帯端末を使った展示物解説の例」
山本泰則「人と防災未来センター展示室の携帯端末」
2002年6月27日(木)13:30~(第3演習室)
猪木誠二「手話アニメーションによる民博コンテンツの紹介」
2002年7月31日(水)13:30~(第3演習室)
全員「デジタルミュージアムについての最近の報告」
2002年9月26日(木)13:30~(第3演習室)
杉田繁治「博物館等におけるIT技術の応用例」
2002年10月29日(火)13:30~(第3演習室)
話題提供:杉田繁治、討論全員「現代の博物館の問題点と電子応用の課題」
2002年11月29日(金)13:30~(第3演習室)
八重樫純樹「資料情報システム基礎」
2003年1月30日(木)13:30~(第3演習室)
杉田繁治、討論全員「博物館と感性情報」「文明のアーカイブ ─ コンピュータ民族学の応用」
2003年2月18日(火)13:30~(第2演習室)
近藤雅樹「東南アジアの博物館の情報化調査」
2003年3月18日(火)13:30~ / 19日(水)10:00~(第2演習室)
全員「『電子博物館の展示企画』の総合討論」
研究成果

博物館における情報技術の展示解説への応用について、いろいろな角度から議論を行った。とくにPDA端末を用いた聴覚障害者に対する実験とその評価を行った。

2001年度

民族学博物館の展示は具体的なモノを見せるだけではなく、それにかかわる情報の提供、および諸文化の比較を通じて異文化理解が深められる内容でなくてはならない。そのためにマルチメディアを駆使したシステムの有効利用を考える。これはモノだけではわかりにくい文化・文明の諸相を一方的な情報伝達ではなく、見る側の個々の要求に応じて提供できるインタラクティブ(双方向的)・デジタル・ミュージアムである。この電子博物館の姿をさまざまな観点から考察しインターネットやパッケージタイプのメディア、或いはモノの展示と共存した形での展示設計をおこなう。

【館内研究員】 大森康宏、久保正敏、近藤雅樹、篠原拓嗣、園田直子、森田恒之、山本匡、山本泰則
【館外研究員】 石田亨、井口征士、奥野卓司、奥野義雄、木村重圭、佐藤宏介、白井靖人、田中弘美、田主誠、塚本敏夫、出水力、八村広三郎、八重樫純樹、山田奨治
研究会
2001年5月22日
全員「『デジタルミュージアムの設計』の出版について」
全員「今年度の研究会の進め方」
2001年6月26日
山本匡「情報表現についての二三の考察」
2001年7月17日
角康之「携帯情報端末とキオスク端末を利用した展示ガイドシステム」
宇野斉「どこでもネット」
2001年9月27日
OGIS総研「(1)Viewpoint社の戦略・事例紹介」
OGIS総研「(2)Viewpointテクノロジーの紹介」
2001年10月26日
猪木誠二「聴覚障害者のための展示説明──自動手話翻訳システムについて」
2001年11月27日
全員展示場の情報システムの評価
2002年1月24日
杉田繁治「東京大学のデジタルミュージアムⅢについて」
総合討論「電子博物館の情報企画について」
2002年3月1日
園田直子「ヨーロッパの博物館・美術館における所蔵資料検索システム──フランスとイギリスの事例から」
研究成果

博物館における情報技術の展示解説への応用について、いろいろな角度から議論を行っている。特に聴覚障害者に対する一つの実験を近く行う予定である。

2000年度

民族学博物館の展示は具体的なモノを見せるだけではなく、それに関わる情報の提供、および諸文化の比較を通じて異文化理解が深められる内容でなくてはならない。そのためにマルチメディアを駆使したシステムの有効利用を考える。これはモノだけでは分かりにくい文化・文明の諸相を一方的な情報伝達ではなく、見る側の個々の要求に応じて提供できるインタラクティブ(双方向的)デジタルミュージアムである。この電子博物館を実際に企画展示として実現し、一般に公開するための展示設計を行う。

【館内研究員】 久保正敏、近藤雅樹、篠原拓嗣、園田直子、八村広三郎(客員)、森田恒之、山本匡、山本泰則
【館外研究員】 石田亨、井口征士、奥野卓司、奥野義雄、木村重圭、佐藤宏介、白井靖人、田中弘美、田主誠、塚本敏夫、出水力、八重樫純樹、山田奨治
研究会
2000年5月18日
全員「研究計画について」
2000年6月19日
田主誠「仮面の造形と展示について」
2000年7月25日
白井靖人「3次元地形データの配信と表示」
2000年9月28日
篠田学「コンテンツ制作におけるハードとソフトの変貌」
中川隆、宇治谷恵「民博のマルチメディアデータベースのコンテンツ」
新しい3Dホログラムのデモンストレーション
2000年10月24日
杉田繁治「企画展示のねらい」
全体討論
2000年11月28日
全員「出版計画と展示方針の変更について」
全体会議
2000年12月21日
中川隆「民博で活用した情報機器についてのデータベース」
全員「展示方針の変更と展示のプランニングについて」全体会議
2001年1月23日
森公一「CD-ROM作品『Cosmology of Kyoto 京都千年物語』『Tripitaka玄奘三蔵求法の旅』について」
2001年2月27日
全員「デジタルミュージアムに関する総合討論」
研究成果

電子博物館(デジタルミュージアム)の姿について具体的に検討した。これは情報機器の展示会のようなものではなく、モノの展示に対してより豊富な情報を提供するための仕掛けである。展示場におけるインタラクティブな情報提供もあれば、インターネットなどによる、より詳しい個人対応の情報提供の方法もある。またモノの展示だけでは難しい映像によるストーリー性のあるハイパーメディア的方法などを実際にコンピュータ上で実現したCGを見ながら討論した。最近の携帯端末の発達をうまく利用すれば特殊な装置を開発しなくてもコンテンツを充実させていろいろな階層の人々が満足できる新しい展示補助システムが実現する。このような方向の可能性も検討している。