受賞年度
2005年度
受賞者
本文
野元美佐さんが、「第1回日本文化人類学会奨励賞」と「第18回日本アフリカ学会研究奨励賞」を受賞されました。
2006年6月16日掲載
総合研究大学院大学比較文化学専攻修了生で2002年3月に文学博士を取得された野元美佐さんが、「第1回日本文化人類学会奨励賞」と「第18回日本アフリカ学会研究奨励賞」を受賞されました。現在は、鹿児島国際大学国際文化学部講師をされています。
○ 第1回日本文化人類学会奨励賞
授賞対象論文「貨幣の意味を変える方法─カメルーン、バミレケのトンチン(頼母子講)に関する考察」『文化人類学』第69巻3号, pp.353-372, 2004年
授賞理由:野元氏は授賞対象論文において、カメルーンのバミレケ社会の貨幣を媒介にした頼母子講が、単なる近代的融資機関の代替物でも純粋な互酬的慣行でもなく、市場交換と贈与交換をつなぐ役割を果たしながら、嫉妬の対象ともなる貨幣を皆の資源としての貨幣へと意味を変換するものであると論じている。従来の研究に対する論考の位置づけと問題設定、資料の提示分析、そして理論的な考察を、過不足ない形でバランスよく構成している点を高く評価する。
(写真は日本文化人類学会提供)
日本文化人類学会
授賞対象論文「貨幣の意味を変える方法─カメルーン、バミレケのトンチン(頼母子講)に関する考察」『文化人類学』第69巻3号, pp.353-372, 2004年
授賞理由:野元氏は授賞対象論文において、カメルーンのバミレケ社会の貨幣を媒介にした頼母子講が、単なる近代的融資機関の代替物でも純粋な互酬的慣行でもなく、市場交換と贈与交換をつなぐ役割を果たしながら、嫉妬の対象ともなる貨幣を皆の資源としての貨幣へと意味を変換するものであると論じている。従来の研究に対する論考の位置づけと問題設定、資料の提示分析、そして理論的な考察を、過不足ない形でバランスよく構成している点を高く評価する。
(写真は日本文化人類学会提供)
日本文化人類学会
○ 第18回日本アフリカ学会研究奨励賞
著書『アフリカ都市の民族誌─カメルーンの「商人」バミレケのカネと故郷』明石書店 2005年、および論文「貨幣の意味を変える方法─カメルーン、バミレケのトンチン(頼母子講)に関する考察」『文化人類学』第69巻3号, 2004年が評価され、第18回日本アフリカ学会研究奨励賞を受賞することとなった。
日本アフリカ学会
著書『アフリカ都市の民族誌─カメルーンの「商人」バミレケのカネと故郷』明石書店 2005年、および論文「貨幣の意味を変える方法─カメルーン、バミレケのトンチン(頼母子講)に関する考察」『文化人類学』第69巻3号, 2004年が評価され、第18回日本アフリカ学会研究奨励賞を受賞することとなった。
日本アフリカ学会