国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

藤井龍彦教授退官記念公開シンポジウム「歴史の山脈―日本人によるアンデス研究の回顧と展望」

  • 日時:2004年2月21日(土) 10:00~18:00
  • 場所 :国立民族学博物館 第4セミナー室
  • 参加費:無料(事前登録は不要)
  • 主催:国立民族学博物館
 

藤井先生の経歴のご紹介 関雄二

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私は今回のシンポジウムの事務局、世話人を担当しております、当館助教授の関雄二でございます。よろしくお願いいたします。

藤井先生のご略歴に関しまして、若輩者の私でございますが、簡単にご紹介させていただきたいと思います。

藤井教授は、昭和38年3月に東京大学文学部考古学学科を卒業され、40年3月に同大学院の修士課程を修了、47年9月、同大学院人文科学研究科博士課程単位修得の上、退学されました。49年6月には、国立民族学博物館助手に就任され、52年10月、同館助教授、そして平成4年7月には教授に昇任され、現在に至っておられます。

この間、平成9年4月より10年4月まで第5研究部長、10年4月より12年3月まで博物館民族学研究部長、平成12年4月より平成14年3月まで先端民族学研究部長、平成15年4月より現在まで先端民族学研究部長、たくさん部長をなさっていらっしゃいますね。こうした数々の重職を併任され、平成9年より現在まで、国立民族学博物館運営協議員も務めておられます。

また、平成元年4月より総合研究大学院大学助教授、ならびに教授を併任され、平成6年、比較文化学専攻長、平成8年には同大学院大学文化科学研究科長を、また平成6年及び8年には同大学院の大学評議員を務められ、このたび、平成16年3月31日をもって定年退官される予定となっております。

民博の場合、退官される教授には、退官記念講演ということで、1時間ないし2時間、場合によっては3時間ぐらい講演をしていただくというのが常でございました。しかし、今年からその形式が自由にするということを聞きまして、私ども送り出す側としましては、ぜひともアカデミックに送り出したいという気持ちがありまして、今回のシンポジウムを企画いたしました。

今回、シンポジウムにこちらで招聘いたしました研究者の方々は、藤井先生にゆかりのある南米の中央アンデス地帯をフィールドとし、考古学、民族学、歴史学の各方面で活躍されている方、及び藤井先生が主宰しておられた共同研究会の共同研究員の方々、中米を研究されている方など、さまざまな分野の方々がおいでになられています。

プログラムの一番最初の、大貫良夫先生による「日本のアンデス調査45年」というこのプログラムだけは、大変申しわけございませんが、この部屋でやらせていただきたいと思います。その間に、同じような機材を、別のもう少し広い部屋に用意しておりますので、それが終わった段階で、大変ご足労ではございますが、皆様方、第5セミナー室というこの倍ぐらい広い部屋にお移りいただきまして、そこでシンポジウムを継続したいと思います。最初の30分だけ、窮屈でございますけれども、がまんしてお聞きください。

では、本当は送り出す方に司会なんていうのは申し訳ないんですけれども、民博というところは最後の最後まで使うというのが習慣になっておりますので、藤井先生に司会をしていただきたいと思います。お願いいたします。

(以下、シンポジウムの内容は2004年度中に出版予定のため、省略)