国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2000年11月24日(金)
国立民族学博物館公開講演会「民族学と現代」

  • 日 時:2000年11月24日(金) 13:30~17:00
  • 場 所:日経ホール(日本経済新聞社ホール)
    東京都千代田区大手前1-9-5 日本経済新聞社ビル内
  • 主 催:国立民族学博物館 / 日本経済新聞社
  • 参加費:無料
 

プログラム

  司会進行 野瀬泰申(日本経済新聞社大阪本社文化担当部長)
13:30~13:35 挨拶 藤井龍彦教授
13:35~14:35 講演1「家族と食卓 ─ 食事風景100年の変化」 石毛直道館長
14:35~15:35 講演2「多言語化する社会」 庄司博史教授
15:35~15:50 休憩
15:50~16:50 講演3「空を飛ぶ熱帯魚 ─ インドネシアと世界をつなぐ活魚交易」 秋道智彌教授
講演1 「家族と食卓─食事風景100年の変化」

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石毛直道(いしげなおみち)
人間の食事の特徴は、食物をわかちあって食べる「共食」をすることである。世界中で普遍的共食集団は「家族」である。そこで、家庭の食事風景を眺めることによって、家族のありかたがみえてくる。日本人の食卓は、お膳からチャブ台をへて、イス・テーブルへと変化してきた。このような食卓と食事作法の変遷に例をとり、近代における家族関係の変化を考える。

講演2 「多言語化する社会」

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庄司博史(しょうじひろし)
1980年代以降の定住外国人の急増で、現在登録されている外国人だけで約160万人、全人口の1.4%に達するといわれる。外国人とその言語や文化は、われわれの意識だけでなく、行政を含めた社会全体に大きな影響を与えつつある。日本社会の多言語化に注目しつつ、世界的な流れの中での日本の変化を確認したい。

講演3 「空を飛ぶ熱帯魚─インドネシアと世界をつなぐ活魚交易」

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秋道智彌(あきみちともや)
東南アジアのサンゴ礁海域に生息する熱帯魚は、現在、観賞用および食用として、生きたまま世界各地に輸出されている。捕獲のさいに青酸カリが使用され、サンゴ礁への悪影響や稀少種の乱獲や絶滅が指摘されている。住民の生活を尊重するのか、環境の保護を優先するのか。地域と世界が魚を通じて結ばれるなかで生じている環境・政治・経済・文化にかかわるさまざまな問題を考えてみたい。

 

当日の様子

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