国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2015年11月13日(金)
みんぱく公開講演会「育児の人類学、介護の民俗学―フィールドワークによる再発見」

チラシダウンロード[PDF:1.09MB]
  • 日 時:2015年11月13日(金)
        18:30 - 20:40(開場17:30)
  • 場 所:日経ホール
       (東京都千代田区大手町1-3-7日経ビル3F)
  • 主 催:国立民族学博物館、日本経済新聞社
  • 定 員:600名
  • 参加費:無料(要事前申込/「参加証」が必要です)
  • 手話通訳あり
 

趣旨

ダウン症のある子どもを療育する人類学者と介護施設で働きながらお年寄りの話を聞き書きする民俗学者。そこには障がいのある子どもの家族や認知症、介護の現場などにつきまとう否定的なイメージを払拭するばかりか、多様な人びとが暮らしやすい社会を実現する新たな可能性が見えてきます。本講演会では、育児と介護の現場におけるフィールドワークから、少子高齢化をむかえた日本社会のゆくえを探ります。

プログラム

17:30 - 18:30 開場(受付)  
18:30 - 18:35(5分) 開会 津川悟(日本経済新聞社大阪本社編集局次長)
18:35 - 18:40(5分) 挨拶 須藤健一(国立民族学博物館長)
18:40 - 19:15(35分) 講演1 「心に寄り添う子育てとは?―遊びと学びのすごろくワールド」
信田敏宏(国立民族学博物館教授)
19:15 - 19:50(35分) 講演2 「聞き書きで介護の世界が変わっていく―介護民俗学の実践から」
六車由実(デイサービス「すまいるほーむ」管理者・生活相談員、民俗学者)
19:50 - 20:05(15分) 休憩  
20:05 - 20:40(35分) 討論 鈴木七美(国立民族学博物館教授)×信田敏宏×六車由実
進行:南真木人(国立民族学博物館准教授)

申込方法

「11月13日講演会参加希望」と明記の上、ハガキ、FAX、メールにてお申し込みください。お申し込みの場合は、次の1)~5)を記載してください。
1)郵便番号
2)住所
3)氏名
4)連絡先電話番号
5)今後の講演会などのご案内送付希望の有無(次のア~ウのうち希望する記号 → ア.講演会を含む民博主催の研究会・催物等の案内を希望する/イ.講演会のみの案内を希望する/ウ.いずれの案内も希望しない)
10月上旬より順次参加証を発送する予定です。
※応募者多数の場合は、ご参加いただけない場合もございます。
※2名様以上でお申し込みの場合は、それぞれの方について1)~5)をご記載ください。
手話通訳をご希望される方、車椅子をご利用される方は、お席を用意いたしますので、お申し込みの際に必ずその旨をご記載ください。
※参加申込をいただいた方の個人情報は、参加証の発送、次回以降の講演会などのご案内以外には使用いたしません。

宛先

  • 〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
  • 国立民族学博物館 研究協力課 宛
  • FAX 06-6878-8479
  • メールアドレス koenkai@idc.minpaku.ac.jp

注意事項

  • 会場には必ず参加証をご持参ください。参加証はお一人様一枚となっております。
  • 参加証をお持ちでない方は会場には入れないことがありますのでご注意ください。

お問い合わせ先

  • 国立民族学博物館 研究協力課研究協力係
  • TEL 06-6878-8209

講演内容

講演1「心に寄り添う子育てとは?―遊びと学びのすごろくワールド」

「心に寄り添う」「共感する」をモットーに取り組んできた我が家の子育て。ダウン症のある娘の心が清らかに成長していくプロセスを語る。人類学者として、父親として、これからの社会はどうあるべきか、心豊かで幸せな人生を送るために必要なこととは何かを問いかけたい。

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<講師紹介>
信田敏宏(国立民族学博物館教授)

専門は社会人類学・東南アジア研究。博士(社会人類学)。マレーシア先住民オラン・アスリの研究に従事。著書に『ドリアン王国探訪記』(臨川書店、2013)、娘の子育て経験をつづった『「ホーホー」の詩ができるまで―ダウン症児、こころ育ての10年』(出窓社、2015)など。

 
講演2「聞き書きで介護の世界が変わっていく―介護民俗学の実践から」

民俗学の「聞き書き」の手法を介護現場で試みていくと、閉塞的だった介護の世界が少しずつ変化していった。それまで介護する/されるという非対称的な関係に固定されていた介護職員と利用者との関係が、教えられる/教えるという関係に逆転し、さらに利用者同士もそれぞれの人生に共感し、互いに思いやる関係に深まっていったのである。介護民俗学の実践を通して、人が最期まで人として生きられる、希望のある介護の在り方を探る。

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<講師紹介>
六車由実(デイサービス「すまいるほーむ」管理者・生活相談員、民俗学者)

民俗研究者。社会福祉士。介護福祉士。介護支援専門員。博士(文学)。2009年に大学教員から介護職員に転身。現在、デイサービス「すまいるほーむ」管理者・生活相談員。聞き書きにより介護をより豊かにする試みを続けている。著書に『介護民俗学へようこそ!』(新潮社、2015)、『驚きの介護民俗学』(医学書院、2013)など。

 
討論
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<コメンテーター紹介>
鈴木七美(国立民族学博物館教授)

専門は医療人類学・エイジング研究。博士(学術)。著書に『出産の歴史人類学』(新曜社、1997)、『癒しの歴史人類学』(世界思想社、2002)、共編著に『高齢者のウェルビーイングとライフデザインの協働』(御茶の水書房、2010)など。

 
地図

日経ホール(東京都千代田区大手町1-3-7 日経ビル3階)

[地下鉄]
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