国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2008年3月1日(土) ~3月2日(日)
《機関研究成果公開》国際シンポジウム「いまなぜ国民国家か―国民国家の過去・現在・未来」

  • 2008年3月1日(土) 9:30~18:00/3月2日(日) 9:30~17:00
    ※受付は9:00より開始します。
  • 場所:京都市国際交流会館(京都市左京区粟田口鳥居町2番地の1)
  • 主催:人間文化研究機構連携研究「ユーラシアと日本」研究班
  • 申込方法:事前申込が必要。住所、氏名(ふりがな)、職業又は所属機関・団体名等、連絡先電話番号を記入し、ハガキまたはFAXでお申込ください。
  • 申込締切:2月22日(金)まで 申込先着120名
  • 申込先:〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1
    国立民族学博物館管理部研究協力課共同利用係
    tel:06-6878-8361 fax:06-6878-8479
  • 参加費:無料
  • ※ 参加申込をいただいた方の個人情報は、本館が開催するシンポジウム・フォーラムなどのご案内に使用いたします。
 

趣旨

国民国家の相対化が叫ばれて久しい。いうまでもなく国民国家とは、近代において成立したものであり、その成立は作為的であった。
本国際シンポジウムは、こうした歴史段階にあって、国民国家の歴史的条件や生成、発展の歴史を比較史的に検証し、さらにはその未来をも展望することによって、混迷する世界史を読み説くための資を、いくばくかなりとも提供したいと念じて開催することにしたものである。関心のある方には、ふるって参加して頂き、大いに議論を活性化していきたいと思う。

 

プログラム

1日目(3月1日)
9:30~9:50 開会挨拶 松園万亀雄(国立民族学博物館長)
趣旨説明 趙景達(千葉大学)
9:50~12:10  第1セッション 「在来社会の変貌と国民国家の形成」
「織り込まれる伝統と開化―寄席というAIEフィールド-」
須田努(立正大学)
「中国伝統社会の近代的"転型″― 近世医療社会文化史の視野から」
余新忠(中国・南開大学)
12:10~13:10 休憩
13:10~14:10 基調講演 「いまなぜ国民国家か」南塚信吾(法政大学)
14:10~14:30 休憩
14:30~18:00  第2セッション 「帝国と国民国家」
「エトノスから見た帝国と国民国家―ハプスブルク帝国と後継諸国の事例」
小沢弘明(千葉大学)
「トルコにおける文化的アイデンティティの変容と食物―帝国から国民国家へ」
ザフェル・イェナル(トルコ・ボアジチ大学)
「国民国家形成と古都奈良・京都」
高木博志(京都大学)
2日目(3月2日)
9:30~12:40 第3セッション 「人間の移動から見た国民国家」
「近代中国における「家族」と「国民」-流動する社会における忠誠のゆくえ-」
山田賢(千葉大学)
「日本占領期における朝鮮人の移動と日本政府の認識・対応」
宮本正明(世界人権問題研究センター)
「非正規滞在者から国民国家を考える」
エマニュエル・テレイ(フランス社会科学高等研究院)
12:40~13:40 休憩
13:40~16:50 第4セッション 「国民国家の未来を考える」
「文化的同質性のない国民国家は可能か?」
竹沢尚一郎(国立民族学博物館)
「国民国家の長期波動と欧米中心主義の超え方」  
板垣雄三(東京大学)
「グローバリゼーションと国民国家」
アラン・トゥーレーヌ(フランス社会科学高等研究院)
16:50~17:00 総括
閉会挨拶 長野泰彦 (人間文化研究機構理事)



●京都市国際交流会館(京都市左京区粟田口鳥居町2番地の1)
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