国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ

2011年2月27日(日)
《機関研究成果公開》国際シンポジウム「世界における無国籍者の人権と支援―日本の課題」

  • 日時:2011年2月27日(日)
    【午前】10:00~12:00 国立民族学博物館 第4セミナー室 (先着80名)
    【午後】13:30~17:00 国立民族学博物館 講堂(先着450名)
  • 参加方法:参加費無料・申込不要
  • 使用言語:日本語及び英語(同時通訳有り)
  • 主催:国立民族学博物館
  • 協力:無国籍ネットワーク
  • 後援:国連難民高等弁務官事務所、移民政策学会
  • 協賛:文部科学省科学研究費 「グローバル化時代の国籍とパスポートに関する文化人類学的研究」
  • チラシダウンロード[PDF:600KB]

[お問い合わせ]
国立民族学博物館 陳天璽研究室
E-mail :stateless2011@idc.minpaku.ac.jp
tel:06-6876-2151

 

趣旨

だれでも、国籍を持っていて当然だと思っていませんか?

身分証明書上にある国籍の国に「あなたは認められない」といわれ、実は自分が無国籍者であると知ったら、あなたはどうしますか?

無国籍の削減に関する条約が採択され今年で50年です。日本にも無国籍者はいますが、締約国ではありません。私たちはどうすればいいのでしょうか?

世界には国籍を持たない無国籍者がおよそ1,200万人いると推計されています。国籍のない人々は、どのような問題を抱えているのでしょうか。世界や日本における無国籍者の認定、支援の現場を比較検討し、グローバルな支援のあり方について、みなさんと一緒に考えたいと思います。

プログラム

【午前】10:00~12:00 場所:第4セミナー室
国際ワークショップ 「無国籍者の支援の現場-市民社会からのアプローチ」
10:00 開会あいさつ・趣旨説明 陳天璽(国立民族学博物館)
10:20~12:00 無国籍の人々を支援している日本及び海外の市民団体の実務家や無国籍者をお迎えし、支援の現場の実状を明らかにします。また、市民社会でどのような支援ができるのかについてディスカッションを行います。
(1)「タイの無国籍者支援の現状」ボンコット・ナパウンポーン NAPAUMPORN Bongkot
(Bangkok Legal Clinic for Legal Personality and Rights of Persons)
(2)「無国籍者の支援と課題」小田川綾音(無国籍ネットワーク・弁護士)
(3)「無国籍者として生きてきて」丁章(詩人・無国籍者)
(4)「在留資格のない生活-住居、仕事、医療問題」斎藤瞬(ぽたらか)
●ディスカッション コメント:月田みづえ(昭和女子大学)、石井宏明(難民支援協会)
【午後】13:30~17:00 場所:講堂
国際シンポジウム 「無国籍の認定と保護-国際比較と協力構築」
13:00 開会あいさつ 須藤健一(国立民族学博物館・館長)
趣旨説明 陳天璽
13:45~ ●講演1 ブノワ・メスラン MESLIN Benoit(フランス難民無国籍保護事務所・OFPRA)
「フランスにおける無国籍者の認定と保護」
“Determination and Protection of Stateless Persons in France”
●講演2 クリタヤ・アーチャバニクン ARCHAVANITKUL Kritaya(マヒドン大学人口・社会調査研究所)
「タイにおける無国籍者の管理」
“Towards Managing Stateless People in a Thai Context”
●講演3 阿部浩己 ABE Kohki (神奈川大学法科大学院)
「無国籍の情景―国際法の視座、日本の課題」
“Overview of Statelessness: International and Japanese Context”
  [ 休 憩 ]
15:30~ 総合討論
無国籍者の認定制度と人権に着目し、ディスカッションを行います。無国籍の問題に携わっている研究者のほか、弁護士、国連難民高等弁務官職員、無国籍者を交えて討論します。「無国籍の削減に関する条約」採択50年を迎え、いま国際社会、そして日本になにが求められているのか問い直します。
モデレーター:阿部浩己、陳天璽
パネリスト:小豆澤史絵、金児真依(国連難民高等弁務官事務所法務補佐)、無国籍者、ブノワ・メスラン、クリタヤ・アーチャバニクンなど
16:50~17:00 閉会の辞 鈴木紀(国立民族学博物館)

関連事業

日本劇場未公開作・関西初上映
みんぱく映画会/みんぱくワールドシネマ 映像に描かれる<包摂と自律> ―国境と民族を越えて―
『あなたなしでは生きていけない』不能沒有? / No Puedo Vivir Sin Ti / Cannot live without you
[img]

台湾を舞台に、法的身分のない子どもを描いた感動作

第9回上映会 2011年2月26日(土)13:30~16:00(開場13:00)
  • 場 所:国立民族学博物館 講堂
  • 参加料:無料(ただし、本館展示をご覧になる方は観覧料が必要です。)
  • 定 員:450名
    • 整理券は10:00より講堂入口にて配布いたします。
    • 事前申込は不要です。
  • 主 催:国立民族学博物館
  • 協力:福岡市総合図書館/アジアフォーカス・福岡国際映画祭/派對園電影有限公司/原子映象有限公司
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