研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ
-
2012年11月11日(日)
《機関研究成果公開》国際シンポジウム「ヒーリング・オルタナティヴス―ケアと養生の文化」 -
チラシダウンロード[PDF:1.54MB]※定員に達しましたので、申込受付を終了いたしました。
- 日時:2012年11月11日(日) 10:00~17:00
- 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室
- 参加無料/定員80名
- 言語:英語・日本語(日英同時通訳あり)
- 主催:国立民族学博物館
- 共催:同志社⼤学⼈⽂科学研究所
-
協力:Institute for the History of Medicine of the Robert Bosch Foundation(ドイツ)
Yale University, Section of the History of Medicine(アメリカ合衆国) - 後援:日本医史学会・⽇本⽂化⼈類学会
趣旨
機関研究プロジェクト「ケアと育みの⼈類学」は、ライフコースにおける諸課題に応えるために紡がれてきた多様な⽂化に焦点をあてることにより、生を充実させるケアのあり方を検討し、共⽣の諸要素を明らかにすることが目的である。
今回のシンポジウムでは、地域の歴史のなかで、ヒーリング・オルタナティヴスの位置づけと果たしてきた役割を検討することをとおして、近代的な「治療」に包括されないケアと養生の考え方、および実践の多様性とその変動に関し考察を加える。自己と他者に関わる多彩なケア(関心・配慮)の交錯が生活環境を育む様相に関し人間文化研究を深化させる。
国内外からヒーリング・オルタナティヴスの歴史と実践について研究を蓄積してきた研究者・実践者を招聘し、ライフコースにおけるケアと育みの⽂化について議論を深め、⽂化⼈類学、医療社会史、医学などの領域横断的研究と実践現場を架橋する意義を考える。プログラム
10:00~10:10 館長挨拶 10:10~10:30 企画趣旨 鈴木七美 10:30~11:20 基調講演 「ドイツにおけるホメオパシーの歴史と現状」
マルティン・ディンゲス(Martin Dinges)
(The Institute for the History of Medicine of the Robert Bosch Foundation in Stuttgart)11:20~12:00 講演1 「日本の漢方におけるホメオパシーの影響」
服部伸(同志社大学)12:00~13:00 昼食休憩 13:00~13:50 特別講演 「科学の時代の医療のありかた―1890~1960年のアメリカ合衆国における還元主義、全体観的治療、そして医者・患者関係」
ジョン・H・ワーナー(John Harley Warner) (Yale University)13:50~14:30 講演2 「『汝自身を癒やしなさい』―アンテベラム期アメリカのオルタナティブ医療運動における自己形成としてのケア」
鈴木七美(国立民族学博物館)14:30~14:50 休憩 14:50~15:30 講演3 「赤子と母のいのちを守るための江戸時代の民間療法」
沢山美果子(岡山大学)15:30~16:45 ディスカッション
コメンテータ 飯田淳子(川崎医療福祉大学)
コメンテータ 白水浩信(神戸大学)16:45~17:00 閉会の辞 プロフィール
- Martin Dinges
-
Deputy Director, The Institute for the History of Medicine of the Robert Bosch Foundation in Stuttgart(ドイツ)
ロバート・ボッシュ医療史研究所・副所長
専門:医療社会史
研究テーマ:ホメオパシー(同毒療法)の思想と実践
著書:The Transmission of Health Practice (c. 1500-2000), Steiner (Franz), 2011; Gesundheit und Geschlecht, Studien Verlag, 2011; Arztpraxen im Vergleich: 18.-20. Hahrhundert, Studien Verlag, 2008など。 - John H. Warner
-
Avalon Professor of the History of Medicine, Section of the History of Medicine, Yale University School of Medicine(アメリカ合衆国)
Professor of History, American Studies, and the History of Science and Medicine, Yale University
エール大学医学部医療史アヴァロン教授/アメリカ研究・歴史学教授
専門:医療社会史・アメリカ研究
研究テーマ:治療と人間観・人間関係
著書:Locating Medical History: The Stories and Their Meanings, Johns Hopkins University Press, 2004; Against the Spirit of System: The French Impulse in Nineteenth-Century American Medicine, Princeton University Press, 2003 [1997];The Therapeutic Perspective: Medical Practice, Knowledge, and Identity in America, 1820-1885, Harvard University Press, 1997 [1986]など。 - 服部伸
-
同志社大学文学研究科・教授/同志社大学文学部文化史学科・教授
専門:近代ドイツ史・医療社会史
研究テーマ:ドイツにおけるオルタナティブ医療民間人運動、オルタナティブ医療の東西交流と国際比較、身体・環境にかかわるマニュアルの社会史
著書:『ドイツ「素人医師」団―人に優しい西洋民間療法(ホメオパティー) 』(講談社、1997年)、『近代医学の光と影』(山川出版社、2004年) - 鈴木七美
-
国立民族学博物館先端人類科学研究部・教授/総合研究大学院大学文化学研究科・教授
専門:医療社会史・医療人類学
研究テーマ:心身のウェルビーイングを希求する活動とその展開
著書:『癒しの歴史人類学』(世界思想社、2002年)『出産の歴史人類学』(新曜社、1997年) - 沢山美果子
-
岡山大学大学院社会文化科学研究科・客員研究員/国立民族学博物館・特別客員教授
専門:身体史・女性史
研究テーマ:近世から近代への子どものいのちをめぐる問題
著書:『江戸の捨て子たち その肖像』(吉川弘文館、2008年)『性と生殖の近世』(勁草書房、2005年)『出産と身体の近世』(勁草書房、1998年) - 飯田淳子
-
川崎医療福祉大学医療福祉学部医療福祉学科・教授
専門:医療人類学
研究テーマ:身体観・治療観と治療実践
著書:『タイ・マッサージの民族誌-「タイ式医療」生成過程における身体と実践』(明石書店、2006年)『健康に関する土着の知恵:地方の知識の交渉実践』(シリントーン人類学センター(タイ語)、2005年) - 白水浩信
-
神戸大学人間発達環境学研究科・准教授
専門:教育史
研究テーマ:西洋における身体観の歴史、養生論の系譜
著書:『ポリスとしての教育』(東京大学出版会、2004年)、『人間像の発明』神戸大学ヒューマンコミュニティ創成研究センター編(ドメス出版、2006年)
参加申込・お問い合わせ先
※定員に達しましたので、申込受付を終了いたしました。
- 事務局:財団法人千里文化財団(担当:織田・西澤)
- 〒565-0826 吹田市千里万博公園1−1
- 電話:06-6877-8893
- e-mail life@senri-f.or.jp