国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2013年1月24日(木)、25日(金)、27日(日)、28日(月)
《機関研究成果公開》国際ワークショップ「民族学資料の保存と修復:博物館バックヤードの利用効率向上と自然素材資料の修復」

  • 日時:2013年1月24日(木)、25日(金)、27日(日)、28日(月)
  • 場所:国立民族学博物館、奈良国立博物館、元興寺文化財研究所
  • 研究者、学生、メディア関係者対象
    なお、1月27日(日)の国立民族学博物館で実施されるワークショップは公開されます。事前受付はいたしませんので、ご関心のある方は直接会場へお越しください。
 

趣旨

博物館ではその博物館の性格に応じて収蔵する資料の種類も当然異なる。民族学博物館には「民族学資料」あるいは「民族資料」、「民俗資料」などというものが収蔵されており、それらは美術品や考古学資料などとは異なる保存方法が必要であり、万一の破損に際しては独自の方針、方法、技術が必要とされる。本ワークショップでは、それを日ロで情報交換しながら、相互にどのような方針、方法が必要とされるのかを検討する。
そのために、国際的な比較という視点とともに、異なる資料間の比較という視点も取り入れる。それにより、民族学資料や民族資料、民俗資料をどのように取り扱えばいいのか、あるいは他の性格を持つ博物館の資料とどの点を共有し合えばよいのかを明らかにすることができる。そのために、美術品や考古学資料とともに、民族資料、民俗資料の修復も手がける元興寺文化財研究所と、我が国の国宝級の資料を多数収蔵する奈良国立博物館の協力を得ることとした。
本ワークショップではロシア側との意見のすりあわせにより、a)予防保存、b)資料の生物的ダメージ、c)木質資料の保存修復、d)骨角貝製資料の保存修復、e)博物館バックヤード空間の効率的利用に焦点を当てて参加者と討論を行う。

プログラム

1月24日(木) 場所:元興寺文化財研究所 非公開
13:00~15:00 文化財並びに民俗資料の修復作業に関するワークショップ
1月25日(金) 場所:奈良国立博物館 非公開
10:00~16:00 漆、彫刻、埋蔵文化財関連の修復に関するワークショップ
1月27日(日) 場所:国立民族学博物館(第4セミナー室)
9:30~ 9:40 開会式、館長挨拶
9:40~ 9:50 参加者紹介 事務的な説明
9:50~10:20 趣旨説明 佐々木史郎(国立民族学博物館)
10:20~11:00 研究報告1  Pervak, Viktoriia(ロシア民族学博物館)
11:00~11:10 休 憩
11:10~11:50 研究報告2 日高真吾(国立民族学博物館)
11:50~12:30 研究報告3  Iankovskaia, Elena(ロシア民族学博物館)
12:30~13:30 昼 食
13:30~14:10 研究報告4  Nikolaeva, Anna(ロシア民族学博物館)
14:10~14:50 研究報告5 中田篤(北海道立北方民族博物館)
14:50~15:00 休 憩
15:00~16:20 研究報告6 園田直子(国立民族学博物館)
16:20~17:00 総合討論
17:00~17:10 閉会式
1月28日(月) 場所:国立民族学博物館(第1演習室) 非公開
9:40~16:30 国立民族学博物館にて民族学資料の収蔵状況に関する視察と討論