国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ

2013年9月27日(金) ~9月29日(日)
《機関研究成果公開》みんぱく手話言語学フェスタ2013

チラシダウンロード[PDF:3.13MB]

言語の構造における基礎的な特徴のひとつである「語順」について、手話言語と音声言語を同時に観察することで、その概念が言語学においてもつ意味について再評価することを目的とする。
語順は、音声言語においては線状性を前提とした自然な概念であるが、手話言語の記述においては、そう単純ではない。大学院生、若手研究者、一般参加者(特に手話話者)及び語順研究の専門家という異なるグループを対象とした異なるアプローチを準備し、それぞれの視点から、手話言語および音声言語における「語順」という概念の見直しに取り組み、その成果を共有する。シンポジウムの講演者には身体表現と語順に関する専門家を含むことで、ひろい意味での「語順」という考え方について考察をはじめるきっかけとできればと考えている。

  • 日時:2013年9月27日(金)~9月29日(日)
  • 場所:国立民族学博物館 講堂およびセミナー室(本館2F)
  • 参加方法:各ワークショップ、シンポジウムの「申込方法」に記載
    27、28日につきましては定員に達しましたので、申込受付を終了いたしました。
  • 主催:人間文化研究機構、国立民族学博物館
  • 共催:筑波技術大学
  • 協力:大阪芸術大学放送学科、大阪芸術大学テレビ事務室
  • 協賛:株式会社 コングレ
  • 後援:日本言語学会、日本手話学会、社会福祉法人全国手話研修センター日本手話研究所 、一般財団法人全日本ろうあ連盟
  • 助成:日本財団

USTREAMによるインターネット中継あり 中継はこちらをクリック

《ご確認ください》
※当日は朝8時半より、係のものが自然文化園中央ゲート(大阪モノレール万博記念公園駅下車)にてご通行のご対応をさせていただきます。お申込み時に送らせていただきます「受付票」をご携帯ください。
※会場周辺は、昼食をとる場所が限られております。また、昼食休憩が短くなっておりますので、各自でご持参いただく等、ご対応ください。
※このイベントは研究者を対象とした学術会議を一般の方にもひろく公開するものです。できるだけ平易な表現をこころがけさせていただきますが、学術的な内容を解説するものではないことをご了承ください。

 
9月27日(金) 国際ワークショップ 1, 2
ワークショップ1では「語順」をテーマに、手話言語および音声言語話者を迎えて、模擬フィールドワークを行います。また、ワークショップ2ではさまざまな手話言語の数のしくみについて、話しあいます。
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9月28日(土) 国際ワークショップ3&みんぱく映画会
午前中は手話言語の現状把握などについて論議し、午後からは中国インディペンデント・ドキュメンタリー映画 「白塔」を鑑賞します。
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9月29日(日) 第2回手話言語学と音声言語学に関する国際シンポジウム(SSLL2)「言語の語順と文構造」
語順と身体表現をテーマに、世界で活躍する研究者からいろいろなお話を伺います。
英語同時筆記あり
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9月26日(木)

午後 講演者、ワークショップ関係者打合せ

 

9月27日(金) 国際ワークショップ 1, 2

  • 時間:9:20~18:00
     9:20~16:45・・・ワークショップ1「語順について考える」
     17:00~18:00・・・ワークショップ2「手話言語における数(すう)の類型論」
  • 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室 ※一部第5セミナー室へ移動(本館2F)
  • 言語:日本語、日本手話、英語、アメリカ手話、国際手話【同時通訳あり】
  • 一般公開(参加無料/要事前申込/定員80名) ※定員に達しましたので、申込受付を終了いたしました。
  • インターネット配信あり 中継はこちら
ワークショップ1「語順について考える」
時間 内容
9:00~9:20 受付
9:20~9:30 ご挨拶、グループ分け
菊澤律子(国立民族学博物館)【英語】
9:30~9:45 ※調整中
スーザン・フィッシャー(ニューヨーク市立大学大学院センター/国立民族学博物館)【英語】
9:45~10:00 「フィールドワークの方法―音声言語の文のデータをどのように収集するのか」
稲垣和也(京都大学)【英語】
Abstract
10:00~10:30 音声言語と手話言語の語順(1)「名詞句の表現方法:いろいろな言語の『が』と『を』」
菊澤律子(国立民族学博物館)【英語】、市田泰弘(国立障害者リハビリテーションセンター学院/国立民族学博物館)【日本語】
10:30~10:45 休憩
10:45~11:45
(第5セミナー室)
フィールドワーク・セッション(1)「各言語の名詞句の形を確認しよう」
対象言語と協力者:愛媛手話(矢野羽衣子)、中国手話(南部)(チェン・ファンファン)、ハワイ手話(リンダ・ランブレヒト)、タイ語(ウィーラ・オスタピラト)、ロシア語(予定)、モンゴル語(呉人徳司)
11:45~12:15 各グループの結果発表
司会:桐生和幸(美作大学)【英語】
12:15~13:00 昼食
13:00~13:30 音声言語と手話言語の語順(2)「主語と目的語の表現形式」
菊澤律子(国立民族学博物館)【英語】、市田泰弘(国立障害者リハビリテーションセンター学院/国立民族学博物館)【日本語】
13:30~15:30
(第5セミナー室)
フィールドワーク・セッション(2)「各言語の主語と目的語の表現形態を調べてみよう」
 13:30~14:40・・・データ収集
 14:40~15:00・・・休憩
 15:00~15:30・・・プレゼンテーションの準備
15:30~15:35 休憩
15:35~16:45 プレゼンテーション&ディスカッション
司会:桐生和幸(美作大学)【英語】
16:45~17:00 休憩
ワークショップ2「手話言語における数(すう)の類型論」
時間 内容
17:00~18:00 「手話言語の数(すう)の体系に関するミニ・ワークショップ」
相良啓子(セントラル・ランカシャー大学)【(ヨーロッパ)国際手話】
Abstract
 

9月28日(土) 国際ワークショップ3&みんぱく映画会

ワークショップ3「言語の記述・記録」
  • 時間:9:00~12:45
  • 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室(本館2F)
  • 言語:日本語、日本手話、英語、アメリカ手話、国際手話【同時通訳あり】
  • 一般公開(参加無料/要事前申込/定員80名) ※定員に達しましたので、申込受付を終了いたしました。
  • インターネット配信あり
時間 内容
8:45~9:00 受付
9:00~9:45 「言語地図の作成と利用(日本語の方言)」
木部暢子(国立国語研究所)【日本語】
Abstract
9:45~10:30 「言語地図の作成と利用(日本手話の方言)」
大杉豊(筑波技術大学/国立民族学博物館)、岡田智裕(筑波技術大学)【日本手話】【日本手話】
Abstract
10:30~11:10 質疑応答・ディスカッション
11:10~11:30 休憩
11:30~12:45 「音声言語フィールドワーカーのためのガイドライン」
ウルリケ・ゼシャン(セントラル・ランカシャー大学)、マンダナ・セイフェディニプール(ロンドン大学)【英語】
Abstract
みんぱく映画会『白塔』
  • 時間:13:30~16:45
  • 場所:国立民族学博物館 講堂(本館2F)
  • 言語:日本語、日本手話、英語、アメリカ手話、国際手話【同時通訳あり】
  • 一般公開(参加無料/申込不要/定員450名) ※入場整理券を10:00から講堂入口にて配布
  • インターネット配信あり 中継はこちら
    ※インターネット配信はトークのみです。

中国南部のろう者の日常を写したドキュメンタリー映画「白塔」の上映。後半は、両監督をお迎えして、お話を伺います。
詳しくみる

 

9月29日(日) 第2回手話言語学と音声言語学に関する国際シンポジウム(SSLL2)「言語の語順と文構造」

  • 時間:9:10~17:00
  • 場所:国立民族学博物館 講堂(本館2F)
  • 英語、アメリカ手話、国際手話【日本語・日本手話への同時通訳あり】
    英語同時筆記あり
  • 一般公開(参加無料/要事前申込/定員450名) 「申込方法」はこちら
  • インターネット配信あり 中継はこちら

英語同時筆記をインターネットを通して利用することができます。
ノートパソコンやタブレット端末など、無線LANを受信できる機器を各自でお持ちください。
URL: http://www.streamtext.net/text.aspx?event=CFI-NME

時間 内容
8:40~9:00 受付
9:00~ 9:10 ご挨拶
9:10~ 9:55 「手話言語の語順」
スーザン・フィッシャー(ニューヨーク市立大学大学院センター/国立民族学博物館)【英語】
Abstract
9:55~10:40 「イヌイット手話の語順―問題と課題」
ヨーク・スハウト(アムステルダム大学)【英語】
Abstract
10:40~10:55 「音声言語研究からみたコメント―音声言語の語順」
プラシャント・パルデシ(国立国語研究所)【英語】
10:55~11:10 休憩
11:10~11:55 「ロシア手話とオランダ手話における情報構造」
ヴァディム・キンメルマン(アムステルダム大学)【英語】
Abstract
11:55~12:40 「インドネシアの手話言語における否定と完結に関する統語論」
ニック・パルフレイマン(セントラル・ランカシャー大学)【(ヨーロッパ)国際手話】
Abstract
12:40~13:30 休憩
13:30~13:45 コメント:音声言語
ドーリス・ペイン(オレゴン大学)
13:45~14:30 「会話における文と発話:手話言語と音声言語の類似性と相違性の観点から」
坊農真弓(国立情報学研究所)【英語】
Abstract
14:30~15:15 「言語と文化のインターフェイス:カクチケル語(グアテマラ、マヤ系言語)における目の動きと文や身ぶりの生成の相関性」
酒井弘(広島大学)【英語】
Abstract
15:15~15:45 休憩
15:45~16:00 講演 一般に対するコメント(ジェスチャー研究の視点から)
細馬宏通(滋賀県立大学)
16:00~17:00 パネルディスカッション
発表者全員

■ 申込方法
メールまたは郵送にて以下の要領でお申し込みください。
○ e-mailの場合
件名を「29日シンポジウム参加申し込み」とし、本文に以下の内容を明記して送信ください。
名前(漢字/ローマ字)、住所、電話もしくはFAX番号、メールアドレス、手話使用の有無、所属(もしあれば)
送信先:SSL★minpaku.ac.jp ※★を@に置き換えて送信ください。
○ 郵送の場合
以下の内容を明記したものと「受付票」返信用封筒に切手を貼付したものを同封してお送りください。
名前(漢字/ローマ字)、住所、電話もしくはFAX番号、手話使用の有無、所属(もしあれば)
宛先:〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1 国立民族学博物館(菊澤研究室)「29日シンポジウム参加申し込み」

 

9月30日(月)

午前 通訳士交流会