研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ
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2014年6月26日(木)
第15回文化遺産国際協力コンソーシアム研究会「文化遺産管理における住民参加」【東京会場】 -
チラシダウンロード[PDF:740KB]- 日時:2014年6月26日(木) 13:30~17:00(開場13:00)
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場所:東京文化財研究所地下セミナー室(地階)
東京都台東区上野公園13-43 -
一般公開(参加無料(懇談会も参加無料)/要事前申込)
参加申し込みについてはコンソーシアムウェブサイト申込フォームからお申し込みください。
https://www.jcic-heritage.jp/form/form.cgi -
主催:
文化遺産国際協力コンソーシアム
国立民族学博物館 (機関研究「文化遺産の人類学――グローバル・システムにおけるコミュニティとマテリアリティ」、科研費基盤研究(S)「権力の生成と変容から見たアンデス文明史の再構築」)
趣旨
今日のグローバル化は、世界を均質化させるばかりでなく、逆に各国、各地域の文化的特徴を強調する方向にも作用してきた。なかでも地球規模の情報システムや移動手段の発達は、地域や民族が誇りとする文化遺産への関心を高めることにつながり、かつては保存さえすればよかった遺跡などの文化遺産が、観光の対象としても注目を浴びるようになった。著名な文化遺産には観光客が集中することで、国威発揚が促され、また高い経済効果がもたらされた。一方で市場経済の急激な導入は、土産物屋の乱立など周辺環境の悪化を招くなど負の面をもたらした。この反省点に立ち、今日では、文化遺産保護だけを扱うような旧来の方針を見直し、地域社会を巻き込んだ社会政策の中に文化遺産を位置づける動きが世界各地で活発化している。地域社会の参加は、観光に関わる富の偏在を解消する方向へと働き、さらに地域の宝として文化遺産を維持していく機運を生み出すという見通しからである。この視点は、先年、京都で開催されたユネスコの世界遺産条約採択40周年記念最終会合の成果文書にも盛り込まれ、また国際協力の場でも導入されつつある。本研究会では、地域社会の参加を促すさまざまな国際協力の事例を紹介し、今後の文化遺産管理のあり方を考える機会としたい。
なお、本研究会は6月26日に東京文化財研究所、27日に大阪国際交流センターの2会場で開催し、26日はペルー、フィジーおよびミクロネシアを、27日はペルー、イギリスおよびイタリアを事例として取り上げる。プログラム
13:30~13:35 開会挨拶 13:35~13:50 講演1「なぜ今、文化遺産管理に住民参加が必要なのか」
関雄二(国立民族学博物館研究戦略センター教授、文化遺産国際協力コンソーシアム 中南米分科会長)13:50~14:15 講演2「ペルー国『チャチャポヤの文化的景観(仮称)』の世界遺産登録とマネジメントの戦略―登録のコンセプトとエコミュージアム・CBT開発による文化遺産管理」
西山徳明(北海道大学 観光学高等研究センター長)14:15~14:30 休憩 14:30~14:55 講演3「世界文化遺産『レブカ歴史的港湾都市』(フィジー国)のマネジメント―リビングヘリテージとしての価値づけとJICA草の根技術協力」」
八百板季穂(北海道大学 観光学高等研究センター 特任准教授 )14:55~15:20 講演4「文化遺産の保存活用と住民参加―ミクロネシアのヤップ石貨とナン・マドール遺跡の場合」
益田兼房(公益財団法人文化財建造物保存技術協会 嘱託)15:20~15:30 休憩 15:30~16:55 パネルディスカッション(司会:関雄二)
コメンテーター:松田陽(イーストアングリア大学 日本美術・文化遺産准教授)16:55~17:00 閉会挨拶 お問い合わせ
文化遺産国際協力コンソーシアム事務局
〒110-8713 東京都台東区上野公園13-43
TEL:03-3823-4841/FAX:03-3823-4027
E-mail:consorttium★tobunken.go.jp ※★を@に置き換えて送信ください。
URL:http://www.jcic-heritage.jp