国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2004年7月8日(木)
国際ワークショップ「モンゴル遊牧社会における土地利用―過去・現在・未来―」

 

趣旨

モンゴル国は、2002年に土地私有化法が制定され、2003年より私有化が開始された。土地を公共財として利用してきた遊牧民の歴史を大きく転換する政策である。この新政策はそもそも、世界銀行や国際通貨基金による指導を根拠にしており、今日的なグルーバリゼーションの具体的な姿であると言える。ただし、牧地については未だ私有化が認められておらず、流動的であり、法律的な議論としても十分に余地を残している。そこで、法律的な議論の前提となるべき慣行と実態について、現地の研究者からの報告を得て、この現代的問題に関する国際的な学術研究の第一歩とした。

このワークショップの記録は科研報告書として『モンゴル国における土地資源と遊牧民 ―過去、現在、未来―』(日本語)(モンゴル語)にまとめられている。

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