国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ

2006年8月5日(土)
公開共同研究会「開発と人権」

  • 日時:2006年8月5日(土) 13:00~
  • 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室
  • オーガナイザー:苑原俊明
 

目的

今回、テーマとして取り上げる「開発と人権」では、開発の現場において先住民族が直面している人権問題に焦点をあてて、「開発」のあり方について議論したい。特に開発が先住民族の土地および資源の権利に影響をあたえる場合に、関係民族と地域の、自由でかつ事前のインフォームド・コンセントの原則を保障する国連その他の国際的なフォーラムでの論議、国際法の動向について苑原俊明氏が紹介する。

次に、二風谷ダム裁判の当事者でありまた平取ダム建設予定地でのアイヌ文化の実地調査を実施した貝沢耕一氏が、アイヌ民族の土地における「開発」問題を議論する。そして、人類学者の立場から岩崎まさみ氏が、先住民族と関連する開発事業における影響評価の手法の展開について紹介し、以上3者の報告を踏まえて全体会議を行うこととしたい。

プログラム

2006年8月5日(土)
13:00~13:30 事務連絡・情報交換
13:30~14:30 苑原俊明(大東文化大学)
「開発と先住民族の人権-自由かつ事前のインフォームド・コンセントの原則-」
14:30~15:30 貝沢耕一
「アイヌ民族と開発」
15:30~15:45 休憩
15:45~16:45 岩崎まさみ(北海学園大学)
「先住民族と開発事業に伴う影響評価の手法について」
16:45~17:00 休憩
17:00~18:00 総合討論