国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2017年3月5日(日)
人間文化研究機構基幹研究プロジェクト民博ユニット「文明社会における食の布置」成果公開一般講演会「人間と食との関係をとらえなおす」
人間文化研究機構基幹研究プロジェクト「アジアにおける「エコヘルス」研究の新展開」民博ユニット「文明社会における食の布置」関連

チラシダウンロード[PDF:1.15MB]

  • 日時:2017年3月5日(日) 13:30 - 16:40
  • 場所:国立民族学博物館 第5セミナー室(本館2F)
  • 一般公開(参加無料/申込不要[先着順]/定員80名)
  • 主催:国立民族学博物館 基幹研究プロジェクト民博ユニット「文明社会における食の布置」
 

趣旨

人類学は、人間がもつ食に対する考えかた、体系的な実践に注目し、その文化的な位置づけや社会的な役割を明らかにしてきました。一方で、ものや情報がめまぐるしい速さととてつもない規模と量で流通する現代社会において、食のありかたをとらえなおす新たな視点が求められています。今回の講演会では、国立民族学博物館が中心となってすすめていく研究プロジェクトを紹介し、これから我々が取り組もうとしている食の課題について話題を提供します。

 

プログラム

13:30 - 13:40 館長挨拶
須藤健一(国立民族学博物館長)
13:40 - 13:50 趣旨説明「文明社会における食の布置」
野林厚志(国立民族学博物館教授)
13:50 - 14:40 講演1(講演40分・質疑10分)「広東人は本当に何でも食べられるのか?――移民・景観・健康観」
河合洋尚(国立民族学博物館准教授)
14:45 - 15:35 講演2(講演40分・質疑10分)「イタリアの『地産地消』――食のローカリティを問い直す」
宇田川妙子(国立民族学博物館准教授)
15:40 - 15:50 休憩
15:50 - 16:40 講演3(講演40分・質疑10分)「料理は人間を健康にしてきたのか」
野林厚志(国立民族学博物館教授)
16:40 閉会の挨拶
 

※人間文化研究機構基幹研究プロジェクト「アジアにおける「エコヘルス」研究の新展開」
「エコヘルス」は、従来は医療や疾病研究の視点で捉えられてきた「健康」を、社会変容と環境変化が急速に進む近現代における、暮らしや生態環境、生業、食生活等との関わりから探求しようとする新たな研究の視座です。本プロジェクトは、特にアジア地域の環境と健康をめぐる問題や、歴史的な「健康」概念の考察等を通じて、人間文化研究の観点から地域に根ざした学際的「健康」研究に取り組み、アジアのエコヘルス学と研究ネットワークの創成を目指します。