研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ
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2007年8月6日(月)
~8月7日(火)
博学連携教員研修ワークショップ2007 -
国立民族学博物館を活用した国際理解教育の実践事例の紹介やワークショップを通して、国際理解教育における博学連携の意義や可能性について考えます。
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日時:2007年8月6日(月) 13:00~16:30
2007年8月7日(火) 10:30~16:30 -
場所:国立民族学博物館 セミナー室および展示場
〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
TEL:06-6876-2151 - 日本国際理解教育学会・国立民族学博物館共同企画
- 参加費無料
プログラム
第1部 8月6日(月) 総合司会(国立民族学博物館 中牧弘允)時間 内容 13:00~13:10 開会挨拶(国立民族学博物館長 松園万亀雄 日本国際理解教育学会副会長・北海道教育大学 大津和子) 13:10~13:40 「物が育てる異文化リテラシー -はじまりはいつも遊びから-」(桜美林大学 高橋順一) 13:40~14:00 みんぱっく「ソウルスタイル」の紹介(国立民族学博物館 朝倉敏夫・国立歴史民俗博物館 佐藤優香) 14:00~15:00 博学連携実践事例報告
事例1「ザグレブチェストを使った教材開発の試み」(兵庫教育大学 福本謹一)
事例2「仮面を使った教材開発の試み」(神戸市立楠高校 秋山明之)
事例3「特別展『みんぱくキッズワールド -こどもとおとなをつなぐもの-』からの総合的な学び」(吹田市立第一中学校 古川岳志)15:10~16:30 民博の教員によるギャラリートーク(民博 朝倉敏夫・杉本良男・三島禎子)*以降17時まで展示自由見学 第2部 8月7日(火)時間 内容 10:30~10:50 みんぱっく「アラビアンナイトの世界」の紹介(国立民族学博物館 西尾哲夫・国立歴史民俗博物館 佐藤優香) 11:00~13:45(昼食含めて) 「みんぱくで考えようESDカリキュラム」(同志社女子大学 藤原孝章・上田信行 国立民族学博物館 三島禎子)
「明日からできる博学連携 -『みんぱっく』を使ったカリキュラムのアイデアを出し合おう-」(文教大学 今田晃一・広陵町立広陵中学校 木村慶太・国立民族学博物館 杉本良男)
「くさび形文字で自分の名前を書こう」(総合地球環境学研究所 森若葉・国立民族学博物館 八杉佳穂・元民博研究支援推進員 青柳千子)
「100円ショップでネイティブ・アメリカン」(桜美林大学 高橋順一・桜美林大学アウトリーチ教育コーディネーター 岩本貴永)第3部 8月7日(火)14:00~14:30 「『オセアニア大航海展』の見どころ、勘どころ」(国立民族学博物館 林勲男) 14:30~16:00 ワークショップ 「パンダナス物語」(同志社中学校 織田雪江・京都ノートルダム女子大学 中山京子・中央大学 森茂岳雄・国立民族学博物館 ピーター・マシウス)
「身近な素材から音が生まれる時 -竹でつながる太平洋の島々-」(東京学芸大学附属竹早中学校 居城勝彦・茨木市立葦原小学校 八代健志・国立民族学博物館 寺田吉孝)
「『割り箸』で地図を作ろう -マーシャル諸島の海図作りを体験-」(富山大学 田尻信壹・国立民族学博物館 山本泰則)
「オセアニアかるたをつくろう」(大阪府立茨木西高校 柴田元・国立民族学博物館 林勲男)16:00~16:30 まとめと講評(国際理解教育学会会長・目白大学 多田孝志) 参加・申し込み方法
所属・参加者名・参加希望ワークショップを明記の上、お申し込みください。
(当日参加も可能ですが、事前申し込みにご協力ください。)2日間の内容の詳細
*都合によりプログラムが一部変更されることがあります。
第一部 講演&博学連携実践事例報告
講演「物が育てる異文化リテラシー ―はじまりはいつも遊びから―」
博物館学習の最大の特長は「物を体験する」ところにあります。私は、物の持つ教育的な力を最大限活用するためにカリキュラム作りの発想を逆転し、学ぶべき知識の内容ではなく、物が創り出す体験を基軸に学びを設計することを提案します。すなわち、(1)適当な物を選ぶ、(2)それでどう遊ばせるか、(3)どう楽しませるか、(4)どういう学びに結びつけるかを考える、という手順です。それをみなさんと共に物を使って「体験」してみましょう。事例1 ザグレブチェストを使った教材開発の試み
クロアチアの首都ザグレブから届いた不思議な箱たちをもとに、子どもたちがどのような発想を拡げるのでしょう。その箱(チェスト)をきっかけに日本の小学校の教師たちが子どもたちの想像力を揺さぶるユニークな造形授業を展開しました。民博の資料たちはその造形と国際理解を取り結ぶ学習にどう関われるでしょうか。事例2 仮面を使った教材
開発の試み 美術専科の先生もいなければ,活動(制作作業)場所の確保もままならない。生徒の技量も生活経験もさまざま。博物館見学も無理。それでも仮面制作に踏み切った!さて,その成果は??数々の困難を抱えた定時制高校でのとりくみを報告します。事例3 特別展『みんぱくキッズワールド』からの総合的な学び
民博の特別展に触発されての取り組みです。事前・事後の学習を通して生徒たちに、自分と大人のつながりを思い出し、考えてもらいました。生徒が発見した「自分の宝物」にはどれにも大人からの思いが込められたものでした。生徒たちが自分の存在の重さを実感できたのでは、と思っています。第二部 ワークショップ
みんぱくで考えよう ESDカリキュラム
「共生、公正、もったいない、地球、くらし、未来、参加」持続可能性(SD)に関わるコトバは多様です。これらを教育(ESD)として実現していくには何が必要でしょうか?みんぱくの展示物や「みんぱっく」を材料にイメージをふくらませ、立方体を使って、「私のESDカリキュラム」をデザインしませんか。写メができる携帯電話も使います。明日からできる博学連携―「みんぱっく」を使ったカリキュラムのアイデアを出し合おう―
カリキュラム開発について実践的なアイデアを出し合います(理論はお土産の冊子で)。昨年ワークショップ参加者で「みんぱっく」を用いた管理職講話シリーズの実践が好評の日比野功氏(東大阪市立盾津中学校)を講師に招き、「いつでもどこからでも始められる」をテーマに相互啓発をめざします。くさび形文字で自分の名前を書こう
メソポタミアで発明された楔形文字は、紀元前3200年頃から三千年以上にわたって古代オリエント世界で用いられた世界最古の文字です。この文字を用いて、シュメール語、アッカド語(バビロニア語、アッシリア語)、ヒッタイト語など多様な言語が粘土板に葦の棒で記されました。自分の名前を実際に粘土板に書いて楔形文字に親しんでみませんか。llow.gif" /> 100円ショップでネイティブ・アメリカン
100円ショップは工作材料の宝庫です。誰でも多少の創造力さえあれば、身近で安価に入手できる材料で本物そっくりの物を工作し、たちまちに異文化世界を作りあげることができます。今日はみなネイティブ・アメリカンになったつもりでマラカスを作り、パウワウを催して踊ってみましょう。体中を使ったユニークな異文化体験の創出です。その中から多くの学びがはじまります。第三部 講演&ワークショップ
講演「オセアニア大航海展」の見どころ、勘どころ
民博開館30周年記念特別展の開幕をおよそ1ヶ月後に控え、その見どころ、勘どころについてお話しします。太平洋の島じまに暮らす人びとの壮大な航海の歴史、そして各島じまで開花した多様な文化の現在について、さらには関連するワークショップや映画会、歌やダンスなどについてもご紹介します。パンダナス物語
オセアニア大航海を支えた植物パンダナス。それは、どのように使われていたのでしょう。パンダナスが自生する地域では今でもパンダナスでつくられた民具があります。そしてパンダナスには神話や民話の「モノ語り」があります。沖縄やハワイに伝わる物語や、オセアニア各地の民具に触れながら、パンダナスの葉を用いて小作品をつくります。身近な素材から音が生まれる時―竹でつながる太平洋の島々―
日本人にも身近な竹。竹はオセアニアから東南アジアに広く分布し、人々の生活用具だけでなく楽器としても使われています。民博の教員が竹の楽器についてお話しをし、中学校教科書にもとりあげられている『トガトン』の音を用いて、音楽の生まれる過程を体験します。「割り箸」で地図を作ろう―マーシャル諸島の海図作りを体験―
どんな地図も紙に書かれていると思ったら、大きな誤解です。オセアニア展示には、ココヤシの葉柄と貝殻からできたマーシャル諸島の海図があります。貝殻は島の位置を、葉柄を湾曲させたところは海のうねりを表しています。海洋民になったつもりで、身近な場所の地図を割り箸や竹ヒゴ、針金、王冠、ボタン、ビーズ玉などの素材を使ってつくります。オセアニアかるたをつくろう
オセアニア常設展には、そこに生きる人々が編み出した狩猟・採集のための道具や航海・祭祀に使う用品が展示されています。先住民のコーナーも充実しています。展示品と向き合い、オセアニアの人々の技と心を体感して、それを歌に詠んでみましょう。参加者が協力して絵札と読み札を完成させ、「かるた」作りに挑戦します。赤外線送信ができる携帯電話をご用意下さい。過去のワークショップ
2005年8月4日の教員研修ワークショップ2006年7月31日の教員研修ワークショップ -
日時:2007年8月6日(月) 13:00~16:30