国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2008年8月5日(火)
博学連携教員研修ワークショップ2008 in みんぱく「博物館を活用した国際理解教育」

  • 日時:2008年8月5日(火) 10:20~16:00
  • 場所:国立民族学博物館 セミナー室(2階)および展示場
  • 参加費:無料
 

趣旨

国立民族学博物館を活用した国際理解教育の実践事例の紹介やワークショップを通して国際理解教育における博学連携の意義や可能性について考えます。

プログラム

<第1部> 講演とミュージアムツアー (司会 民博:中牧弘允)
10:20~10:30 開会挨拶
(国立民族学博物館長:松園万亀雄・日本国際理解教育学会会長、目白大学:多田孝志)
10:30~11:00 「国際理解教育とフィールドワーク-モノに出会う、人に出会う」
(日本国際理解教育学会副会長、北海道教育大学札幌校:大津和子)
11:00~11:20 国立民族学博物館を活用した博学連携の実践報告
(なぎさ公園小学校(広島市)前教諭:林原慎、長崎歴史文化博物館:加藤謙一)
11:25~11:40 「みんぱっく」ができるまで
(国立歴史民俗博物館:佐藤優香)
11:50~12:30 民博の教員によるミュージアムツアー
(国立民族学博物館:岸上伸啓、佐々木利和、八杉佳穂)
12:30~13:30 昼食(各自)+展示自由見学(企画展もどうぞ)
<第2部> ワークショップ
13:30~15:20 (1)私にとってのESD
(同志社女子大学:藤原孝章、上田信行・国立民族学博物館:南真木人)
(2)身近な素材から音が生まれる時
(東京学芸大学附属竹早中学校:居城勝彦・茨木市立葦原小学校:八代健志・国立民族学博物館:福岡正太)
(3)ひとかけらのチョコレートから
(同志社中学校:織田雪江・国立民族学博物館:八杉佳穂) (4)先住民とわたし
(中央大学:森茂岳雄・京都ノートルダム女子大学:中山京子・国立民族学博物館:岸上伸啓、佐々木利和)
(5)「みんぱっく」を使ったカリキュラム開発
(文教大学:今田晃一・立命館守山中学校:木村慶太・東大阪市教育委員会:日比野功・香芝市立鎌田小学校:山田幸生・国立歴史民俗博物館:佐藤優香・国立民族学博物館:林勲男)
15:30~15:50 映像でふりかえる講評
(同志社女子大学:上田信行、日本国際理解教育学会会長:多田孝志)
15:50~16:00 アンケート記入
16:00 閉会挨拶(中央大学:森茂岳雄)

≪参加申し込み≫
所属・参加者名・参加ワークショップを明記の上、下記までお申し込みください。
(当日参加も可能ですが、事前申し込みにご協力ください。)
一般  〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1 国立民族学博物館情報企画課情報企画係
FAX 06-6878-7523
E-mail hakugaku@idc.minpaku.ac.jp

<第2部 ワークショップのご案内>
(1)私にとってのESD
 「共生、公正、もったいない、地球、くらし、未来、参加…」持続可能性(SD)に関わるコトバは多様です。今回の学習指導要領(社会)にも「持続可能な社会」が登場しています。このワークショップを社会科など学校の教育(ESD)として実現していく手法として考えてみませんか?みんぱくの展示物を材料にイメージをふくらませ、立方体(キューブ)を使って、「私にとってのESD」をデザインしましょう。
(2)身近な素材から音が生まれる時
  音楽の発生には、諸説あります。その一つに「生活の中で聴いた音が徐々に組織だって音楽になっていった」というものもあるのではないでしょうか。 今回は、生活の中で身近な素材を見つけ、その素材とたわむれながら自分の音づくりを楽しみましょう。そして、仲間とともにそれが重なり、連なり、音楽となって飛び立つ瞬間を追体験していただこうと考えています 。
(3)ひとかけらのチョコレートから
  はるか昔、日本から遠いところで生まれたチョコレート。今、私たちは簡単にチョコレートを口にすることができるようになりました。そのチョコレートから、世界と私たちのつながりに気づき、新しいつながり方を提案できるような教材を体験してもらいます。チョコレートの歴史をひも解く過程では、『チョコレートの文化誌』の著者である八杉佳穂が話題を提供いたします。
(4)先住民とわたし
  6月に国会でアイヌが先住民として認められました。子どもや教師が思い描く「先住民」はどんなイメージでしょう。このワークショップでは、参加者である「わたし」がもつイメージをアクティビティを通して引き出します。そして、そのイメージはどこからきたのか考えます。後半では、イヌイットとアイヌについての話を民博の岸上伸啓と佐々木利和が語ります。
(5)「みんぱっく」を使ったカリキュラム開発(1)(2)
  「みんぱっく」で、遠方の学校でも博物館を利用した国際理解教育の授業ができます。実際に「みんぱっく」を利用した授業実践を紹介するとともに、カリキュラムにつながるアイデアを出し合い、明日からでもできる授業案を検討します。(1)では、「みんぱっく」の直接的な利用、(2)では間接的な利用に取り組みます。学習者が学ぶ必然性を実感できるように、状況の設定にこだわっていきます。

今年もたくさんのご参加をお待ちしております。

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