国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ

2009年6月20日(土)
多言語化現象研究会研究大会 公開研究フォーラム「多言語化する日本社会―理想と現実」

  • [日 時]:2009年6月20日(土) 9:45~18:00
  • [場 所]:国立民族学博物館2階  第3・第5セミナー室
  • [定 員]:100人
  • [参加費]:無料 事前登録必要
  • [登 録]:なまえ・所属・メールアドレスを6月18日(木)までにお知らせください。tagengoka-gensyoo●idc.minpaku.ac.jp(●を@で置きかえてください)
  • [問い合わせ]:多言語化現象研究会事務局(tagengoka-gensyoo●idc.minpaku.ac.jp)
  • [主 催]:多言語化現象研究会http://www.r.minpaku.ac.jp/hirshoji/tagengo/
    国立民族学博物館http://www.minpaku.ac.jp/
  • [協賛]:日本学術振興会科学研究費基盤研究(B)「多言語社会における移民言語状況と移民言語政策の国際比較」
  • チラシダウンロード[PDF:1.64MB]

[会場案内]
※大会会場は国立民族学博物館2階セミナー室です。博物館無料ゾーンにあり、正面入り口から2階への階段を上がったところにあります。
※民博の一般開館時間は10時です。ただし、大会参加者は9時半から10時まで担当者が職員通用入口で入場誘導します。
※モノレール万博記念公園駅から来る場合、万博自然公園(有料)を通過することになります。公園東口駅からは日本庭園前駐車場を経由して無料で来館できます。

 

趣旨

1990年代、外国人ニューカマーの急増が始まって以来、日本における外国人登録者数は現在215万人をこえ、総人口の1.7%をしめるまでになりました。それにともない、いわゆる単一言語主義を国家理念、そして言語政策において理想として掲げてきた日本において、移民言語による活動の顕在化や外国人への多言語支援など、さまざまな多言語化の現象があらわれています。しかし、一方では、旧来の社会制度や人々の意識との矛盾や摩擦もみられます。多言語化現象研究会は1999年、多言語化現象を追うとともに、それがもたらす問題と可能性をさぐることを目的に設立されました。今回の研究大会・研究フォーラムでは、戦前の領土拡張時代の多言語性を視野にいれ、「多言語化の10年」をあらためてふり返りたいと思います。

大会プログラム

http://www.r.minpaku.ac.jp/hirshoji/tagengo/dai1kai-taikai%20program.html

9:30 開場・受付
9:45 開会のあいさつ・趣旨説明
第1部
10:00~12:30 研究発表
 第1会場(第3セミナー室) プログラム→
 第2会場(第5セミナー室) プログラム→
12:30~14:00 休憩
第2部
14:00 基調講演 庄司博史(国立民族学博物館)
「多言語化研究の可能性」
14:45~18:00 パネル発表・討論
 テーマ「多言語化する日本社会-理想と現実」
 今回の研究大会のテーマである「多言語化する日本社会-理想と現実」について、 多言語化にかかわるいくつかの視点からその検証をおこない、 今後の可能性や展望について考察します。 まずパネリストがそれぞれの立場から報告をおこなった後、 パネリスト間、およびフロアーとの間で討議をすすめます。
プログラム→
18:00 閉会
パネリスト
  • 岡崎眸(お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科)
      「グローバル化の下で変動する世界において持続可能な生き方を追求する共生日本語教育の役割」
  • 津田幸男(筑波大学大学院人文社会科学研究科)
      「日本の多言語化における英語支配の影響」
  • 石原進(多文化情報誌『イミグランツ』編集長)
      「なぜ、いま多文化情報なのか」
  • 金美善(国立民族学博物館外来研究員)
      「移民女性と言語問題」
  • 安田敏朗(一橋大学大学院言語社会研究科)
      「「多言語社会」という幻想」