研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ
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2010年8月5日(木)
博学連携教員研修ワークショップ2010 in みんぱく「学校と博物館でつくる国際理解教育-新しい民博展示を活用する-」 -
2009年のワークショップのひとこま国立民族学博物館を活用した国際理解教育の実践事例の紹介やワークショップを通して国際理解教育における博学連携の意義や可能性について考えます。
- 日時:2010年8月5日(木) 10:20~17:00
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場所:国立民族学博物館 セミナー室(2階)および本館展示場
〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
TEL:06-6876-2151 -
主催:国立民族学博物館・日本国際理解教育学会
参加費無料 - チラシダウンロード[PDF:222KB]
プログラム
10:00~ 受付 第1部 講演とミュージアムツアー 司会(国立民族学博物館:中牧弘允) 10:20~ 開会挨拶(国立民族学博物館長:須藤健一・日本国際理解教育学会会長、北海道教育大学:大津和子) 10:30~11:00 「世界遺産教育と博物館の活用」(奈良教育大学:田渕五十生) 11:00~11:15 実践事例「日本版みんぱっくをマレーシアへ」(葛城市立磐城小学校:山田幸生) 11:15~11:30 みんぱくミュージアムパートナーズ(MMP)による特別支援学校受け入れ実践の紹介(MMP、国立民族学博物館:五月女賢司) 11:40~12:30 民博の教員によるミュージアムツアー:西アジア、音楽、言語(国立民族学博物館:上羽陽子、笹原亮二、八杉佳穂、菊澤律子) 12:30~13:30 昼食(各自ご用意ください)+ 展示自由見学 第2部 ワークショップ (都合によりプログラム担当者が一部変更になる場合があります) 13:30~15:20 民博のデジタル・コンテンツを利用した授業づくり(文教大学:今田晃一・東大阪市教育委員会:日比野功・光塩女子学院小学校:長田朋之・国立民族学博物館:林勲男)仮面をつくって語って異文化理解(神戸市立楠高校:秋山明之・国立民族学博物館:笹原亮二、五月女賢司)「思いを込めた音」って何だろう?(東京学芸大学附属世田谷小学校:居城勝彦・茨木市立三島小学校:八代健志)ことばの不思議・魅力(帝京大学:中山京子・国立民族学博物館:八杉佳穂・菊澤律子)裏側みせます-「じゅうたんをつくろう!」を通して(国立民族学博物館:上羽陽子・チームじゅうたん(MMP))コーヒーモノガタリ-みんぱく篇-(同志社中学校・高等学校:織田雪江・国立民族学博物館:西尾哲夫)アフリカ・アカン系民族「砂金秤の分銅」づくり(立命館守山中学校・高等学校:木村慶太・葛城市立磐城小学校:山田幸生・奈良教育大学:吉田誠・国立民族学博物館:川口幸也)15:30~15:50 映像でふりかえる講評(国立歴史民俗博物館:佐藤優香・日本国際理解教育学会前会長 目白大学:多田孝志) 15:50~16:00 アンケート記入 16:00~ 閉会挨拶(中央大学:森茂岳雄) 16:15~17:00 参会者&スタッフのカフェ懇親会(自由参加 無料) 参加・申し込み方法
所属・参加者名・参加ワークショップを明記の上、下記までお申し込みください。
(定員に余裕があるワークショップは、当日参加可能です。なお、参加費は不要です。)第2部ワークショップのご案内
*申し込み時に参加希望ワークショップを明記ください。
民博のデジタル・コンテンツを利用した授業づくり
民博の常設展示資料に関するデジタル・コンテンツが学校教育向けに大変充実してきています。またiPadの発売で、博物館における授業づくりの環境が整い、その可能性がさらに高まりつつある状況です。そこで展示資料のマルチメディア解説作成を行うとともに、学習者が民博で実物(モノ)に出会うまでの事前学習の在り方について検討します。仮面をつくって語って異文化理解
ここは文化を「受け止める力」「伝える力」を引き出すワークショップです。まずはじめに、民博所蔵の仮面と専門家の指導助言の下で対面していただきます。仮面に込められた思いや願いを知ることで、仮面を見る目線が変わります。その後に仮面づくりの作業をしていくうちに、いままで隠れていた自分のものの見方に気づくことでしょう。「異文化」は自分の中にもあるのです。
※このワークショップでは、収蔵資料を扱いますので、前ボタンやチャックのない長袖のTシャツもしくはトレーナーをご持参ください。「思いを込めた音」って何だろう?
人間の営みの中で音楽はどのような思いを込めて使われているのかを、新しくなった音楽展示から探します。そして、身近な素材である竹を使って、思いを込めた音を鳴らし、身体表現に取り入れ、仲間とつながっていく、その過程を楽しんでいただきます。“人間にとって音楽とはどのようなものなのかを楽しみながら、深く考えてみる”という小さな旅を用意しました。ことばの不思議・魅力
6千とも7千ともいわれる世界のことばにはたくさんの不思議があります。新しい民博の言語展示は、ことばの世界の楽しさやことばの多様性を絵本や遊びを通して伝えてくれます。このことばの宝島のような空間で、民博の専門家と一緒にことばにひたり、ことばと遊び、自分の発見や不思議、新しい学習の可能性を語り合いましょう。ワークショップであなたの「言語活用能力」、のばしてみませんか。裏側みせます-「じゅうたんをつくろう!」を通して
ものづくり系ワークショップの実施には、企画、準備、プログラム作りといったさまざまな工程があります。ここでは、西アジアの手工芸文化を代表する絨毯を取り上げ、手織りの全行程を体験しながら、ワークショップ実施のポイントや問題点などを、民博の市民パートナー・MMPが結成した「チームじゅうたん」のスタッフとともに紹介します。コーヒーモノガタリ-みんぱく篇-
民博ホームページからアクセスできる標本資料目録データベースを利用して、「コーヒー」から世界の多様な文化を感じてみましょう。また、現在のコーヒーの生産地と消費地の特徴や、価格の決まり方に注目したあと、フェアトレードコーヒーを生産するタンザニア・ルカニ村を訪ねるワークを行います。その後、「フェアトレード」について一緒に考えてみましょう。アフリカ・アカン系民族「砂金秤の分銅」づくり
アフリカ西海岸では、産出された砂金が通貨として利用され、15世紀から砂金を量るための道具や分銅が作られるようになりました。分銅には様々な形をしたものがあり、デザインにはアカン系民族の「ことわざ」や「思い」「ステイタス」などをシンボル化したものも多くあります。当日は、日本や他の民族のものと比較しながらそのデザインについて学び、分銅の製作を通して簡単な鋳造を体験します。
『学校と博物館でつくる国際理解教育-新しい学びをデザインする-』(明石書店)もご参照ください。