国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2008年12月13日(土)
日本アンデス考古学調査50周年記念公開シンポジウム「古代アンデス文明―過去との対話―」

チラシダウンロード[PDF:992KB]

日時: 2008年12月13日(土) 14:00~16:30(13:00開場)
場所: 読売ホール(東京都千代田区有楽町1-11-1 読売会館7階)
定員:1000名(先着順)
入場料:無料
主催:国立民族学博物館、埼玉大学、読売新聞社、アンデス考古学調査50周年記念事業実行委員会
協力:在日ペルー大使館、日本ペルー協会、古代アメリカ学会、アンデス文明研究会、天野博物館友の会
お問合せ先:関研究室 06-6878-8252《sekiken@idc.minpaku.ac.jp》

 

趣旨

1958年、東京大学によって始められたアンデスの考古学調査は、2008年に50年を迎えた。これまで1960年代に実施されたペルー北部山地のコトシュ遺跡を皮切りに、ワカロマ(1979~1989)、クントゥル・ワシ(1988~2006)といった大規模な祭祀センターを長期間にわたって調査し、アンデス文明の母体が形成された形成期(前2500~紀元前後)の社会発展を追究してきた。現在は、集大成ともいえる理論構築段階に入っており、祭祀センターの建築や増・改築活動こそが、社会変化を生み出す要因とする仮説も提示している。今回は、一線で活躍する国内外の研究者を招聘し、互いの解釈モデルをもとに、形成期社会の解明を目指すワークショップを開催する。ここでの議論は、日本人の研究の国際的位置づけを可能にすると同時に、形成期のみならず、広く古代文明形成に関わる理論構築につながることが期待される。さらに、これまでの日本人による調査の歩みを振り返り、成熟・発展を遂げた現在の研究状況や調査対象社会への成果還元のありかたを問う公開シンポジウムを併せて実施することで、一般社会への研究成果の還元を試みる予定である。

プログラム

13:00 開場
14:00~15:20 第1部 アンデスを掘る
進行役:井口欣也(埼玉大学准教授)
「アンデス調査50年」(大貫良夫[東京大学名誉教授])
「クントゥル・ワシでの発見」(加藤泰建[埼玉大学副学長])
「神殿からのメッセージ-パコパンパ遺跡の発掘-」(関雄二[国立民族学博物館教授])
15:20~15:35 休憩
15:35~16:30 第2部 座談「文明との対話」
司会:加藤泰建 パネリスト:大貫良夫、関雄二、青柳正規(独立行政法人国立美術館理事長、国立西洋美術館館長) 楠田枝里子(司会者・エッセイスト)