研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ
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2011年11月6日(日)
~11月7日(月)
国際シンポジウム「オイラド・モンゴル研究の新展開」 -
- 日時:2011年11月6日(日)~11月7日(月)
- 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室
- 使用言語:主としてモンゴル語
※研究者に公開していますので、参加ご希望の方は、事前に小長谷研究室までご連絡ください。
E-mail:yuki@idc.minpaku.ac.jp趣旨
モンゴル語系諸集団のうち、西北部のオイラドは、もともとテュルク系であり、歴史的にチンギス・ハーンの姻族集団とされる。歴史的な研究蓄積に比べると、多様な下位集団を含む諸集団で複雑であるために、民族学的研究は少なかった。本館の客員教員として滞在中のルハグワスレン教授は、オイラド系諸集団のうちウリヤンハイを専門とする研究者である。彼のイニシアティブのもとで、オイラド系諸集団に関する学際的なシンポジウムを実施する。
ロシア、モンゴル、中国、日本から、オイラド系諸集団に関する専門家を招へいし、歴史学、言語学、民族学的研究の最前線を提示し、民族間関係の複雑な歴史を解きほぐす。プログラム
1日目:11月6日(日)
PROGRAM in Mongolian [PDF: 260KB] | PROGRAM in Russian [PDF: 148KB]
10:00~10:10 開会の辞 須藤健一(国立民族学博物館長) 10:10~10:30 趣旨説明 小長谷有紀(国立民族学博物館教授) セッション1 言語学研究の最前線 10:30~11:00 D. トゥムルトゴー(モンゴル国立アカデミー言語文学研究所所長)
「モンゴル語におけるオイラド方言の成立史」11:00~11:30 E. プレブジャヴ(モンゴル国立アカデミー言語文化研究所)
「モンゴル語におけるオイラド方言研究の現在」11:30~12:00 討論 《昼食休憩60分》 セッション2 歴史学研究の最前線 13:00~13:30 S. チョローン(モンゴル国立アカデミー歴史学研究所所長)
「ガルダン・ボショクトの手紙―17世紀のモンゴルを照らす新資料」13:30~14:00 N. スフバートル(モンゴル国立教育大学教授)
「オイラド同盟に関するトド文字資料」14:00~14:30 柳澤明(早稲田大学文学学術院)
「オイラド系諸集団のフルンボイル・満洲(中国東北)への移住について」《休憩15分》 14:45~15:15 O. ボロルマー(モンゴル国立科学技術大学准教授)
「カルムイック人に関するモンゴル文字の資料」15:15~15:45 E. バカエヴァ(ロシア連邦カルムイック共和国・国立文化人類学研究所副所長)
「カルムイックの歴史と民族学的研究」15:45~16:15 児玉香菜子(千葉大学准教授)・小長谷有紀(国立民族学博物館教授)
「エチナ旗のオーラル・ヒストリー」《休憩15分》 16:30~17:30 討論 18:00~19:30 レセプション 2日目:11月7日(月)
セッション3 民族学研究の最前線 9:00~9:30 E. テュヘテネヴァ(ロシア連邦アルタイ共和国・歴史文学研究所教授)
「オイロト王の子孫としてのアルタイ人」9:30~10:00 D. シュルフー(モンゴル国立科学アカデミー東洋研究所副所長)
「20世紀初頭モンゴル国とトゥバ国の政治的関係」10:00~10:30 上村明(東京外国語大学非常勤講師)
「20世紀におけるアルタイ・オリアンハイをめぐる民族状況」《休憩15分》 10:45~11:15 M. モングーシュ(ロシア連邦トゥバ共和国・国立歴史文学研究所教授)
「トゥバの外にいるトゥバ人」11:15~11:45 B. ナンザトフ(ロシア連邦ブリヤート共和国・国立モンゴルチベット仏教研究所教授)
「キルギスの中のオイラド人サルトカルマクについて」11:45~12:15 M. ソドノムピロワ(ロシア連邦ブリヤート共和国・国立モンゴルチベット仏教研究所教授)
「ブリヤート人とオイラド人の親族構造に関する比較研究」《昼食60分》 セッション4 口頭伝承研究の最前線 13:15~13:45 藤井真湖(愛知淑徳大学准教授)
「内蒙古社会科学院所蔵の手写本『チンギス・ハーンの二頭の駿馬』の紹介―「オイラトと関連している」後半物語のついた手写本を中心に」13:45~14:15 サランゲレル(中国・中央民族大学教授)
「中国新疆ウイグル自治区のトゥバ人のチンギス・ハーン崇拝」14:15~14:45 T. オユンゲレル(モンゴル国立科学技術大学教授)
「オイラド・モンゴルの長歌」《休憩15分》 15:00~15:30 M. ガンボルト(ホブド大学教授)
「オイラドのオボー儀礼について」15:30~16:00 I. ルハグワスレン(モンゴル国立科学技術大学教授/国立民族学博物館客員教授)
「オイラド諸集団の歴史を反映する民族衣装」16:00~17:10 総合討論 17:10~17:15 閉会の辞