研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ
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2011年11月12日(土)
~11月13日(日)
国際シンポジウム「温故知新―アイヌ文化研究の可能性を求めて―」 -
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日時:2011年11月12日(土)~11月13日(日)
- 11月12日(土) 10:00~17:30
- 11月13日(日) 10:00~16:00
- 場所 :国立民族学博物館 第4セミナー室
- 参加費:無料
- 要事前申込 申込方法:「応募方法」を参照
趣旨
特別展「千島・樺太・北海道 アイヌのくらし―ドイツコレクションを中心に」に合わせて、ドイツおよび日本国内から若手研究者を中心に招へいし、シンポジウムを開催します。同展では、明治から昭和初期に収集された民族資料を中心に、記録写真や江戸から明治時代に描かれた風俗画などを用いて、アイヌ文化が変化しつつも、その独自性を比較的保っていた当時のくらしを紹介しています。また、それらの資料を収集・記録した人類学研究者らの活動と、時代背景も取り上げています。
こうした古い資料(民具、音声、映像、文書等)については、博物館等に収められているものの、その所在調査が本格的に行われるようになったのは、比較的近年のことであり、調査研究が十分になされてきたとは言い難い状況にあります。本シンポジウムの目的は、古い資料を活かしつつ、これからの研究や文化継承をどのように進めるか、若手研究者らから提言してもらい、討論を行うことにあります。新たな研究手法の導入や、アイヌ民族との共同研究などをとおして、新たな知見を得る可能性をみつけるという意義があります。
プログラム
順番や時間等は変更する場合があります
11月12日(土)・午前 司会:伊藤敦規
10:00 受付開始 10:30~10:40 副館長挨拶:佐々木史郎 10:45~12:00 特別講演「ヨーロッパにおけるアイヌ観」
講師:ハンス・ディータ・オェルシュレーガー
*ドイツ語(日本語の同時通訳あり)11月12日(土)・午後 座長:岸上伸啓
13:30~13:45 問題提起「100年前の資料と現代をつなぐ」齋藤玲子 13:45~14:25 発表(1)「アイヌ史のなかの伝統・変容と構築 ―『続縄文』期・『擦文』期・『アイヌ文化』期の画期を再考する」蓑島栄紀 14:25~15:05 発表(2)「アイヌ文化史から地域史へ―北海道標津町での近年の取組み」小野哲也 15:05~15:25 コメント(1)大塚和義 <休 憩> 15:30~16:10 発表(3)「村の再生の神話―アイヌ=エスノヒストリーの物語枠組を考える」坂田美奈子 16:10~16:50 発表(4)「先行研究者のフィールドノートから分かること―妖怪語彙の場合」矢崎春菜 16:50~17:30 発表(5)「樺太アイヌにとっての"祖先の川"
―ロシア国立極東歴史文書館資料から河川の占有権を考える」田村将人11月13日(日)・午前 座長:佐々木史郎
10:00~10:40 発表(6)「アイヌ語音声資料の可能性」田村雅史 10:40~11:20 発表(7)「アイヌ物質文化資料の現代的意義とその活用」山崎幸治 <休 憩> 11:30~12:10 発表(8)「古い『資料』と古い『モノ』―資料情報の喪失と復元」加藤克 12:10~12:30 発表(9)「博物館資料の孤児作品化防止に向けて」伊藤敦規 11月13日(日)・午後 座長:齋藤玲子
13:30~14:10 発表(10)「アイヌ芸能の再生-Team Nikaop(チーム ニカオプ)の挑戦」北原次郎太 14:10~14:30 コメント(2)能登千織 14:30~14:50 コメント(3)本多俊和 <休憩・準備> 15:00~16:00 意見交換・討論 16:00 閉会 応募方法
Eメール・FAX・往復はがきにて下記内容を記入の上、下記宛先までお申し込みください。
応募時の記入内容
- 参加者の人数
- 参加者の氏名(ふりがな)
- 電話番号(代表者) ※当日の連絡可能な番号
- FAX番号(FAXでのお申し込みの場合)
- 往復はがきでお申し込みの場合は返信用の宛先
応募先
- 〒565-8511
- 大阪府吹田市千里万博公園10-1
- 国立民族学博物館 「2011年秋季特別展準備室」宛
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Eメール:tokuevent★idc.minpaku.ac.jp
※ウイルスメール等対策のため、E-mailアドレスには、「@」の代わりに「星(☆)」を入れております。メール送信の際は、「☆」を「@」に換えて送信してください。 - FAX:06-6878-7503
- ※お申し込みはEメール・FAX・往復はがきのいずれかでお願いします。
- ※お申し込み多数の場合は先着順とさせていただきます。あらかじめご了承ください。
- ※お申し込みいただいた方には当館「2011年秋季特別展準備室」より2週間以内に結果をお知らせします。
- ※尚、参加ご応募いただいた方の個人情報は、当館事業に関する目的以外では使用しません。
実施組織
館外参加者
発表者
- ハンス・ディータ・オェルシュレーガー ボン大学准教授
- バルバラ・オェルシュレーガー 日本文化研究者・通訳者
- 小野哲也 標津町ポー川自然史跡公園学芸員
- 加藤克 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園助教
- 北原次郎太 北海道大学アイヌ・先住民研究センター准教授
- 坂田美奈子 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻アジア分科室 特任研究員
- 田村雅史 アイヌ語研究者
- 田村将人 北海道開拓記念館学芸員
- 蓑島栄紀 苫小牧駒澤大学准教授
- 矢崎春菜 北海道大学大学院文学研究科博士課程・財団法人アイヌ民族博物館職員
- 山﨑幸治 北海道大学アイヌ・先住民研究センター准教授
コメンテーター
- 大塚和義 大阪学院大学教授(国立民族学博物館名誉教授)
- 本多俊和(スチュアート ヘンリ) 放送大学教授
- 能登千織 財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構職員
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日時:2011年11月12日(土)~11月13日(日)