国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2013年7月14日(日)
研究フォーラム「金融のなかの贈与――金融と人類学の交差点」

  • 日時:2013年7月14日(日)10:30~16:15
  • 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室
  • 使用言語:日本語
  • 一般公開(参加無料/申込不要/定員70名[先着順])
  • お問い合わせ:国立民族学博物館
    〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
    Tel:06-6876-2151(代表)
 

趣旨

本研究フォーラムでは、近年欧米で著しく進展した金融人類学の成果を紹介する。金融人類学は、ウォール街や中央銀行など新しい民族誌的研究の対象を提示するとともに、方法論的にも様々な実験を行い、現代人類学で最も活発な議論が展開されている分野の一つとなっている。また、金融市場の研究を通して貨幣や贈与交換など経済人類学の古典的な問題の再考も行われてきた。このフォーラムでは、とりわけ長年オセアニア民族誌を中心に蓄積されてきた贈与交換論におけるさまざまな知見を踏まえつつ、金融の分析に広角度の文化人類学的視点を提供すると同時に、金融危機など現代金融市場をめぐる諸問題を射程に入れた包括的な経済人類学の構築を目指す。

プログラム

司会:丹羽典生(国立民族学博物館)
10:30~11:00 「シンポジウムの趣旨説明」宮崎広和(コーネル大学)
11:00~12:00 「日本中世における債務と贈与の抽象化・効率化」桜井英治(東京大学)
コメント:山本真鳥(法政大学)
12:00~13:00 昼食
13:00~14:00 「メラネシア交換論から見たアベノミクス」アナリース・ライルズ(コーネル大学)、宮崎広和
コメント:深田淳太郎(一橋大学)
14:00~15:00 「贈与論から見た株式の概念」神山直樹(外資系証券会社勤務)
コメント:中村尚史(東京大学)
15:00~15:15 休憩
15:15~16:15 総合討論