国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2014年3月1日(土) ~3月2日(日)
国際シンポジウム「個人・家族・国家のゆくえ―文化人類学と人口学からの学際的アプローチ」

  • 日時:2014年3月1日(土)~3月2日(日)
    3月1日 10:00~17:30 / 3月2日 9:00~16:30
  • 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室
  • 一般公開(参加無料/要事前申込/定員:60名[先着順])
  • 主催:国立民族学博物館
       フランス国立パリ・デカルト大学人口開発研究所
  • 日本語、フランス語【同時通訳あり】
  • お問い合わせ・申込先:
    国立民族学博物館
    〒565-8511  吹田市千里万博公園10-1
    TEL 06-6876-2151(代表)
    E-mail:mishima★idc.minpaku.ac.jp
    ※★を@に置き換えて送信ください。
 

趣旨

このシンポジウムは、民博とフランス国立パリ・デカルト大学人口開発研究所との学術提携にもとづき、学際的な国際共同研究の一環としておこなうものである。
今日の複雑な社会における個人と家族、国家が直面する課題を、サブサハラ・アフリカ地域の人口問題に絞り、国際人口移動や保健医療、ジェンダー、家族などのテーマから検討する。その際、それぞれが意思決定の主体とみなされる個人と家族、国家などの場において、文化人類学と人口学を中核として分析対象の定義と分析概念を確認しつつ、理論的考察をめざすところに特徴が見いだされる。 
人口学は国家政策と深く結びついているゆえに、個人や家族の意思決定の多様化に対応することが将来的課題である。一方、文化人類学は現代社会の新しい枠組みに即した研究をすることが求められている。本研究は、このような学問領域の葛藤と模索を踏まえ、現代アフリカ社会の具体的事例を取りあげながら両分野の理論的考察をめざし、同時にこれらの成果を日仏の援助機関などと共有することによって、研究の社会的実践の場とする。

プログラム

3月1日(土)
10:00~10:30 開会の辞:須藤健一(国立民族学博物館長)
    :フランソワ・パキ(パリ・デカルト大学・事務総長)
    「パリ・デカルト大学における開発研究と教育」
趣旨説明と講演者紹介:三島禎子(国立民族学博物館)
10:30~10:50 休憩
10:50~12:20 基調講演
「学際性の課題と問題:サハラ以南アフリカの開発研究における人口学と文化人類学」
ヴェロニック・プティ(ポワチエ大学)
コメント
 林玲子 (国立社会保障・人口問題研究所)
 浜田明範(国立民族学博物館)
議論
12:20~14:00 昼食
14:00~15:30 第1セッション:人口の国際移動1(政治・経済的側面)
「アフリカにおける難民問題の「安全保障化」―ケニアの事例から」
杉木明子(神戸学院大学)
「西アフリカにおける人の移動に関する空間的動態、実践、主体者」
ネリィ・ロバン(パリ・デカルト大学)
15:30~15:50 休憩
15:50~17:20 第2セッション:人口の国際移動2(社会・文化的側面)
「アフリカとアジアを結ぶ民族の経済ネットワーク」
三島禎子(国立民族学博物館)
「セネガル人の国際移動:家族による移民収入の利用」
アミドゥ・ジャ(パリ・デカルト大学)
3月2日(日)
9:00~10 :30 セッション3:人口と保健1(社会・文化的側面)
「子供の価値:発展途上国における例」
ドリス・ボネ(パリ・デカルト大学)
「サブサハラ・アフリカにおける母乳哺育推進」
堀井直子(ユニセフ)
10:30~10:50 休憩
10:50~12:20 セッション4:人口と保健2(感染症)
「マラリア感染の子供をもつ母親の行動」
ジャン・イヴ・ル・エラン(パリ・デカルト大学
「アフリカの感染症の疫学-多原病体性置換、都市化、保健システム内対策との関係で」
神谷保彦(長崎大学)
12:20~14:00 昼食
14:00~15:30 セッション5:開発援助と社会科学研究との接点
司会: 佐崎淳子(国連人口基金東京事務所)
セルジュ・ラビエ(仏NGO Équilibres & Populations)、宮野真輔(国立国際医療研究センター)、吉澤啓(国際協力機構)、仲佐かおい(国際移住機関)、鈴木裕之(国士舘大学)他
15:30~15:50 休憩
15:50~16:20 総括
イヴ・シャルビ(パリ・デカルト大学)
三島禎子(国立民族学博物館)