国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ

2015年9月6日(日)
台湾文化光点計画講演会「日本の客家――歴史と現在」

チラシダウンロード[PDF:1.53MB]
  • 日時:2015年9月6日(日)13:30 - 16:35(開場13:00)
  • 場所:国立民族学博物館 第5セミナー室
  • 一般公開(参加無料/申込不要/定員:90名[先着順])
  • 主催:国立民族学博物館
  • 後援:台北駐日経済文化代表処
  • 協賛:全日本崇正会連合総会、日本関東崇正会、日本関西崇正会
  • お問い合わせ:
    国立民族学博物館 河合洋尚研究室
    E-mail:kawaihironao★idc.minpaku.ac.jp
    ※★を@に置き換えて送信ください。
  • 共催:台湾文化部「台湾文化光点計画(supported by Dr. Samuel Yin)」
 

趣旨

円形土楼などで知られ、「東洋のユダヤ人」の異名をとる華僑集団・客家は、日本にも居住しています。日本の客家の多くは、第二次世界大戦前後に台湾から移住し、崇正会という客家団体をつくって活動を展開してきました。日本の客家には、商業界、学界、芸能界などで活躍する人々もいます。今年はちょうど日本で客家団体が組織されて70年目の節目にあたります。本講演会では、日本の台湾客家の歩みを振り返るととともに、客家としてのアイデンティティや現在の活動などについて、日本の客家である2名の演者に語っていただきます。また、講演の合間に客家の展示もご覧いただけます。

 

プログラム

  司会:河合洋尚
13:00 - 開場
13:30 - 13:45 開会挨拶  須藤健一(国立民族学博物館館長)
      陳荊芳(全日本崇正会連合総会会長・日本関西崇正会会長)
13:45 - 14:00 趣旨説明  河合洋尚(国立民族学博物館助教)
14:00 - 15:00 講演(1)「日本客家の歩み─客家在日70年の歴史をたどる」
周子秋(日本関東崇正会会長)
15:30 - 16:30 講演(2)「私と客家」
謝珠栄(元宝塚歌劇団女優・隼あみり/演出家)
16:30 - 16:35 閉幕挨拶 野林厚志(国立民族学博物館教授)

プロフィール

周子秋(ZHOU Ziqiu:吉本秋雄)

1937年、台湾・新竹県の湖口郷に生まれる。台湾国立中興大学卒、昭和大学医学博士。関東医学研究所所長、東武医学技術専門学校講師・理事、中国大連大学客員教授を歴任する。現在日本関東崇正会会長、全日本崇正会連合総会・日本台湾客家連合総会日本分会副会長。著書に、『公害分析法』(第一本華文公害書、1968年、台北)、『臨床検査』(1993年初版、2001年再版)、『臨床検査ガイダンス』(1992年初版、1994年再版)。『中華検験医学大辞典(2000年初版、上海)、『東京客家』(主編:2001年、京美印刷)、『客家魂(随筆記)』(2011年:台北)。

謝珠栄(SHA Tamae)

1950年生まれ。兵庫県出身。1971年宝塚歌劇団に入団し、男役として活躍。退団後、ニューヨークへ留学。帰国後は振付家として『東京キッドブラザース』、『宝塚歌劇団』、『夢の遊眠社』、『こまつ座』などの公演に参加。“演劇的踊り”が高く評価され、個性的な振付は演劇界に大きな衝撃を与えた。その後も、劇団四季、東宝などのミュージカル・映画・TVなどの分野で振付家として幅広く活躍し、1990年より本格的に演出家へと転向する。1985年にTSミュージカルファンデーションを設立。オリジナルミュージカルの企画・製作を手掛け、話題作 を発信し続けている。 受賞歴も多く、第43回芸術選奨文部大臣新人賞、第20回菊田一夫演劇賞のほか、第43回紀伊國屋演劇賞個人賞、第16回読売演劇大賞最優秀スタッフ賞、第34回松尾芸能賞などを受賞している。