国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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【募集締切】2015年9月18日(金)必着
《募集要項》平成27年度みんぱく若手研究者奨励セミナー「伝承と身体をめぐる文化人類学」

チラシダウンロード[PDF:1.63MB]

国立民族学博物館では、若手研究者による本研究機関の共同利用を促進するため、「みんぱく若手研究者奨励セミナー」を開催します。つきましては、全国の博士後期課程の大学院生およびPDを対象に参加者を募集します。
本年度は、本館の機関研究に沿い「伝承と身体をめぐる文化人類学」というテーマを掲げ、本館教員による発表に続き、参加者による個人研究発表をおこないます。その際、参加者のなかから優秀発表者を選出し、「みんぱく若手セミナー賞」を授与します。また、共同研究(若手)などの本館の共同利用制度の紹介、図書室や展示・収蔵庫などの施設案内も合わせて実施します。ご応募をお待ちしています。

 
1.開催期間 2015年11月11日(水)~11月12日(木)の2日間
2.開催場所 国立民族学博物館 第6セミナー室(本館2F)
3.テーマ 「伝承と身体をめぐる文化人類学」
本年度の若手セミナーでは、本館の機関研究「マテリアリティの人間学」の一環として、文化人類学的視点から伝承と身体の関わりを追求する研究を幅広く募集します。
ここでいう伝承とは、あるコミュニティや集団を特徴づけているモノ、技術、技能、知識、感性などの人から人への継承を広く指し示しています。個人から見れば、伝承とはあるモノ、技術、技能、知識、感性などの身体化の過程に他なりません。伝承の過程で、伝承の中味、あるいは身体そのものは、どのように作り直されていくのでしょうか。またこのことが、伝承を支える制度や仕組み、さらにはコミュニティや集団そのものを、どのように再生産し変化させていくのでしょうか。コミュニケーション・ツールの多様化が飛躍的に進み、直接対面によるコミュニケーションの頻度が相対的に低下しつつある現代社会における、モノとしての身体と伝承の関わりの諸相を、さまざまなフィールドの事例から考えます。
4.セミナーの内容 (1)本館の共同利用制度の紹介(共同研究(若手)など)
(2)施設案内(図書室、展示場、収蔵庫など)
(3)本館教員による発表(各50 分)
  ⅰ)広瀬浩二郎「見えない世界をみる身体知―平家物語から瞽女唄へ」
  ⅱ)福岡 正太「越境する身体知―ガムランの伝承を例に」
(4)参加者による研究発表 50 分(発表30 分、質疑応答20 分)の持ち時間のなかで研究発表をおこない、質問・コメントを受ける。
5.表彰制度 (1)優秀発表者の選定:優秀発表者を選定し「みんぱく若手セミナー賞」を授与する。受賞者はホームページ等で公表する。
(2)セミナー終了後、参加者の発表要旨はホームページ等で公表する。また、参加者は全員『国立民族学博物館研究報告』(査読有)への投稿資格を得る。
6.応募資格 日本国内の大学院博士後期課程の大学院生あるいはPD、または左記に相当する研究歴を有し、積極的に参加する意志を持つ者。
※ただしフィールドワークに基づく研究発表をおこなうことが望ましい。
7.募集人数 約8名
8.参加費 無料(参加者には人間文化研究機構の規定にもとづき旅費・宿泊費を支給)
9.応募方法 以下の書類を応募先に郵送する。
(1)履歴書 ダウンロードはこちら[xls:45KB]
(2)発表要旨(1200 字程度で発表内容を記載、様式自由)
(3)その他の要望
※特別な補助等が必要な場合には、その旨明記すること。
10.応募/お問い合わせ先 〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
国立民族学博物館 研究協力課共同利用係 宛
E-MAIL:kyodok☆idc.minpaku.ac.jp ※☆を@に変更して送信ください。
TEL:06-6878-8347(ダイヤルイン)
11.応募締切 2015年9月18日(金)必着
12.参加者の決定 応募書類にもとづき本館研究戦略センターにおいて選考の上、10月上旬に通知する。
13.その他 (1)セミナー開催期間中の宿泊場所は、各参加者が手配すること。
(2)参加者はセミナーの全日程に参加すること。
(3)応募書類は返却しない。