国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

スタッフの紹介

古川不可知
古川不可知FURUKAWA Fukachi
学術資源研究開発センター・機関研究員
専門分野
  • 文化人類学、ヒマラヤ地域研究
各個研究
  • ネパール・ソルクンブ郡における山岳観光と「道」に関する人類学的研究
個人ホームページ

略歴

埼玉大学教養学部 人類学コース卒(2006.3)
大阪大学大学院人間科学研究科 博士前期課程修了(2012.3)
大阪大学大学院人間科学研究科 博士後期課程修了(2018.3)

専門分野

文化人類学、ヒマラヤ地域研究

研究のキーワード

シェルパ、道、歩行、トレッキング、観光、ネパール

現在の研究課題

  • シェルパ族と職業としての「シェルパ」についての民族誌的記述
  • 歩行と登攀に関する身体論的研究
  • 「道」をめぐる言説と実践についての人類学的研究
  • 人類学における生態心理学および存在論の理論的研究

所属学会

日本文化人類学会、日本南アジア学会、観光学術学会、日本山岳文化学会

主要業績

2018
『ソウル・ハンターズ――シベリア・ユカギールのアニミズムの人類学』レーン・ウィラースレフ著、奥野克巳・近藤祉秋・古川不可知(共訳)、亜紀書房
2016
「「仕事は探検」 ――ネパール・ソルクンブ郡、シェルパの村の生業と変容」『日本山岳文化学会論集』14: 55-66
2015
「職業としての「シェルパ」をめぐる語りと実践」『年報人間科学』36: 119-137

代表者を務めた研究・プロジェクト

  • 科学研究費補助金(特別研究員奨励費)「ネパール東部・エベレスト南麓地域における道と「シェルパ」の人類学的研究」(2014.4-2016.3)
  • 澁澤民族学振興基金(大学院生等に対する研究活動助成)「<シェルパ>をめぐるイメージと模倣 -ヒマラヤ観光とトレッキング・ガイドの人類学的研究-」(2013.4-2014.3)

経歴詳細

学歴
  • 埼玉大学教養学部 人類学コース卒(2006.3)
  • 大阪大学大学院人間科学研究科 博士前期課程修了(2012.3)
  • 大阪大学大学院人間科学研究科 博士後期課程修了(2018.3)
職歴
  • 一般企業にSEとして勤務(2006.4-2009.12)
  • ネパール・トリブバン大学社会学/人類学部客員研究員(2013.9-2014.3)
  • 日本学術振興会特別研究員(DC2)(2014.4-2016.3)
  • 関西大学社会学部 非常勤講師(2018.3-)
  • 国立民族学博物館 学術資源研究開発センター 機関研究員(2018.3-)
学位
  • 修士(人間科学)(大阪大学 2012.3)
  • 博士(人間科学)(大阪大学 2018.3)

業績詳細

論文
2016
「「仕事は探検」 ――ネパール・ソルクンブ郡、シェルパの村の生業と変容」『日本山岳文化学会論集』14: 55-66
2015
「2015年ネパール大地震ノート(フィールド報告)」『未来共生学』3: 395-410
2015
「職業としての「シェルパ」をめぐる語りと実践」『年報人間科学』36: 119-137
学位論文
2017
『博士論文:「シェルパ」と道の人類学 ――ネパール・ソルクンブ郡、エベレスト南麓地域における山道と移動する身体』、大阪大学大学院人間科学研究科、2017年12月15日提出
著書(共訳)
2018
『ソウル・ハンターズ――シベリア・ユカギールのアニミズムの人類学』レーン・ウィラースレフ著、奥野克己・近藤祉秋・古川不可知(共訳)、亜紀書房、(担当箇所:第7章・第8章・第9章・はじめに・謝辞)
翻訳
2017
「大地、空、風、そして天候」ティム・インゴルド著、『現代思想3月臨時増刊号 総特集人類学の時代』、青土社、pp.170-191
2016
「タブー」「月経のタブー」「オクシデンタリズム」「クレオール化」、『スクリブナー思想大事典』、丸善出版
書評
2016
「書評論文:Penny Harvey and Hannah Knox. Roads: An Anthropology of Infrastructure and Expertise.」『年報人間科学』37: 201-205
2013
「書評論文:Willerslev, Rane. Soul Hunters: Hunting, Animism, and Personhood Among the Siberian Yukaghirs.」『年報人間科学』34: 253-257
2012
「書評:中野麻衣子+深田淳太郎共編 『人=間の人類学 ――内的な関心の発展と誤読』」『コンフリクトの人文学』4: 326-330
その他
2018
「訳者解説」(奥野克己・近藤祉秋との共同執筆)『ソウル・ハンターズ』、亜紀書房、pp.344-362
2017
「民俗スポーツ・カバディのプロ化と拡がり」『インド文化事典』、丸善出版
2017
「鼎談:ポスト関係論的人類学/アート」(長谷川新・森下翔との鼎談記録)『アーギュメンツ#2』 pp.6-27
口頭発表
2018
「博士論文:シェルパと道の人類学」、近畿地区修論博論発表会、大阪大学、2018年3月17日
2018
「シェルパと道の人類学ーーネパール・ソルクンブ郡、エベレスト南麓地域における山道と移動する身体」、マルチスピーシーズ研究会第16回研究会・インゴルド的なるものの人類学的現在、立教大学、2018年2月26日
2017
「ネパール東部・エベレスト南麓地域における「道」と発展の語り ――山岳観光地域の揺動する環境と半透過的なインフラをめぐって」、日本文化人類学会第51回研究大会、神戸大学、2017年5月27日
2016
「2015年ネパール大地震、ソルクンブ現地報告」、2015年ネパール地震後の社会再編に関する災害民族誌的研究、国立民族学博物館、2016年6月4日
2016
「移動する身体、道としての身体 ――ネパール・ソルクンブ郡、エベレスト南麓地域における山道のアレンジメントについて」、日本文化人類学会第50回研究大会、南山大学、2016年5月28日
2015
「線から道へ ――ティム・インゴルドとエフェメラルな天候世界の存在論」、現代人類学研究会「存在論的転回の行く先」、東京大学、2016年3月8日
2015
「シェルパの村の生業と変容 ――ネパール・ソルクンブ郡の登山とトレッキングをめぐって」、ヒマーラヤ地域研究の現在・第40回南アジア・インド洋世界研究会、京都大学、2016年2月13日
2015
「仕事は探検 ――ネパール・ソルクンブ郡、シェルパの村の生業と変容」、山岳文化学会第13回大会、慈恵医科大学、2015年11月28日
2015
「ネパール・ソルクンブ郡におけるポーターの実践と相互差異化の言説」、日本南アジア学会第28回研究大会、東京大学、2015年9月26日
2015
“Comment,” Infrastructures, Agency and Vulnerability workshop, Kyoto University, 2015/08/24.
2014
“Making Road, Becoming the ‘Sherpa,’” Ph.D.Workshop, Nakanoshima Center, 2015/03/08.
2014
「「シェルパ」と道の人類学に向けて」、環境インフラストラクチャー研究会、京都大学、2014年10月18日
2014
「職業としての「シェルパ」を めぐる語りと実践  ――ネパール国ソルクンブ郡P村を事例として」、 日本南アジア学会第27回研究大会、大東文化大学東松山キャンパス、2014年9月27日
2014
「ポーターからシェルパへ ――ネパール・ソルクンブ郡における職業階梯、および道の人類学に向けての試論」、日本文化人類学会第48回研究大会、幕張メッセ、2014年5月14日
2013
「オフシーズンを生きるトレッキング・ガイド「シェルパ」」、卓越した大学院拠点形成支援補助金 「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」平成24年度大学院生調査研究助成成果報告会、大阪大学、2013年4月27日
2012
「<シェルパ>をめぐるイメージと模倣 ――ヒマラヤにおける「民族」境界の生成と変容」、観光学術学会第一回全国大会、和歌山大学、2012年7月8日
2011
「ネパール東部、ヒマラヤ南麓地域における観光とアイデンティティ」、日本文化人類学会近畿地区研究懇談会、京都私学会館、2012年3月17日