国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

スタッフの紹介

村上勇介
村上勇介MURAKAMI Yusuke
地域研究企画交流センター・助教授
専門分野
  • 政治学
各個研究
個人ホームページ

経歴

学歴
  • 東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒(1986)
  • 筑波大学大学院地域研究研究科修士課程修了(1991)
職歴
  • 在ペルー日本国大使館専門調査員(1991)
  • 在ペルー日本国大使館理事官(1994)
  • 国立民族学博物館地域研究企画交流センター助手(1995)
  • 国立民族学博物館地域研究企画交流センター助教授(2002.3)
  • 京都大学地域研究統合情報センター助教授(2006)

学位

国際学修士(筑波大学大学院地域研究研究科 1991)

専門分野

政治学

  1. ラテンアメリカ現代政治の研究
  2. ラテンアメリカの国際関係の研究

研究のキーワード

ラテンアメリカ、アンデス地域、ペルー、メキシコ、政治学、国際関係論、ラテンアメリカ地域研究

現在の研究課題

ラテンアメリカにおける「民主化」と民主主義の定着に関する比較研究-ペルーの事例からの考察


ラテンアメリカの多くの国では1970年代末から民政移管が進んだが、ペルーやエクアドルなど民主主義体制が十分定着せず不安定化する例も見られる。本研究では、ペルーを中心にアンデス諸国に主たる焦点を当て、歴史的な経緯をも踏まえつつ、各国の民主政治が不安定化した要因を分析し、安定化のための条件を考察する。比較のための枠組作りの基礎作業として、今年度は、ペルーの地方政治過程の実態について事例研究(フィールド調査)を実施するとともに、フジモリ政権時代に関しマクロ的な視点から考察する。

所属学会

日本国際政治学会、日本ラテンアメリカ学会、日本比較政治学会

主要業績

2004
『フジモリ時代のペルー』平凡社
2004
Suenos distintos en un mismo lecho: una historia de desencuentros en las relaciones Peru-Japon durante la decada de Fujimori, Instituto de Estudios Peruanos y The Japan Center for Area Studies, 161p
2000
La democracia segun C y D: un estudio de la conciencia y el comportamiento politico de los sectores populares de Lima. Urbanizacion, migraciones y cambios en la sociedad peruana 15, Lima: Instituto de Estudios Peruanos y The Japan Center for Area Studies, 225p.(2000.4.30)

業績詳細

著書
2004
『フジモリ時代のペルー』平凡社 →平凡社HP 詳細ページへ
2004
Suenos distintos en un mismo lecho: una historia de desencuentros en las relaciones Peru-Japon durante la decada de Fujimori, Instituto de Estudios Peruanos y The Japan Center for Area Studies, 161p
2000
La democracia segun C y D: un estudio de la conciencia y el comportamiento politico de los sectores populares de Lima. Urbanizacion, migraciones y cambios en la sociedad peruana 15, Lima: Instituto de Estudios Peruanos y The Japan Center for Area Studies, 225p.(2000.4.30)
1999
El espejo del otro: el Japon ante la crisis de los rehenes en el Peru Ideologia y politica 12, Lima: Instituto de Estudios Peruanos y The Japan Center for Area Studies, 178p
編著
2005
『現代ペルーの社会変動』(遅野井茂雄との共編)JCAS連携研究成果報告7、国立民族学博物館地域研究企画交流センター、314頁
論文等
2005
「分裂するペルー政治──任期最終年に入ったトレド政権と2006年選挙への動き」『ラテン・アメリカ時報』48(9):11-18,社団法人ラテン・アメリカ協会。
2005
「ペルーの選挙運動──2000年選挙におけるある国会議員候補の事例」『地域研究』7(1):197-224,地域研究企画交流センター。
2005
「ペルーにおける日系人の政治への進出」『アジア遊学(特集・アジア〈日本・日系〉ラテンアメリカ──日系社会の経験から学ぶ)』76:136-150,勉誠出版。
2005
「ペルーの政党を分析する視角をめぐって」遅野井茂雄・村上勇介編『現代ペルーの社会変動』(JCAS連携研究成果報告7)pp.183-202,地域研究企画交流センター。
2004
「便宜的な国籍─フジモリの日本国籍問題に寄せて─」『地域研究』第6巻第2号 人間文化研究機構国立民族学博物館地域研究企画交流センター pp.127-145
2004
「書評論文 Kurt Weyland, The Politics of Market Reform in Fragile Democracies: Argentina, Brazil, Peru, and Venezuela.」『アジア経済』第45巻第8号 日本貿易振興会アジア経済研究所 pp.115-120
2003
「ネオ・ポピュリズムの典型か、それとも権威主義的統治か?-フジモリ時代(1990-2000)のペルーの事例--」『国際協力論集』(神戸大学国際協力研究科) 国際協力研究科創立10周年記念事業報告特別号、2003年11月、pp.98-109
2003
「フジモリ政治の特徴とその盛衰の要因」『日本比較政治学会2003年度研究大会報告論文集』(大阪大学豊中キャンパス)、2003年6月、pp.205-214
2002
「1990年代ペルーの政治過程分析に向けた予備的考察―第1期目のフジモリ政治を見る二つの視角―」『地域研究論集』4(1), 国立民族学博物館地域研究企画交流センター、pp.109-137
2002
「フジモリ政治への一視角―信頼から失望への軌跡―」松原正毅編『地鳴りする世界―9.11をどうとらえるか―』恒星出版、pp.144-190。
2002
「ペルーの下層の人々にとって民主主義の持つ意味」『国際政治』(特集:「民主化」以降のラテンアメリカ政治)、131号、日本国際政治学会、pp.80-95。
2001
「空転する民主政治 ─ 1998年アヤクチョの地方選挙にみるペルー政治の実像 ─」遅野茂雄・志柿光浩・田島久歳・田中高編『ラテンアメリカ世界を生きる』新評社、pp.146~160
2000
「ペルーの『自主クーデタ』に対するアメリカ外交」大津留(北川)智恵子・大芝亮編『アメリカが語る民主主義 ─ その普遍性、特異性、相互浸透性 ─』MINERVA人文・社会科学叢書 44、ミネルヴァ書房、pp.269~291
2000
「迷走するペルー政治 ─ 2000年大統領・国会議員選挙とフジモリの辞意表明 ─」『ラテンアメリカ・レポート』17巻2号、日本貿易振興会アジア経済研究所、pp.2-12
1999
「ペルーにおける下層民と政治 ─ 1980年代以降の研究の特徴と今後の展開に向けての課題 ─」『地域研究論集』2巻1号、国立民族学博物館地域研究企画交流センター pp.141-179
1998
「政治制度の解体? ─ 1990年代ペルーの政治と今後の課題 ─」『ラテンアメリカ・レポート』15巻2号、アジア経済研究所 pp.38-43
1997
「融解する政治『制度』 ─ ペルーとメキシコの事例からの一考察 ─」『民博通信』79号、国立民族学博物館 pp.74-86
1997
「第二次フジモリ政権の政治的課題」『外交時報』1337号、外交時報社 pp.51-66
1997
「ペルー日本大使公邸人質事件再考」『民博通信』78号、国立民族学博物館 pp.55-63
1997
「ペルーにおける選挙制度の史的展開―1つの接近―」『地域研究論集』1巻1号、国立民族学博物館地域研究企画交流センター pp.130-159
1995
「ペルーの大統領選挙と内政-その力学と民主主義『制度』の模索-」『国際問題』429号、財団法人日本国際問題研究所 pp.38-51
1995
「ペルーの1995年選挙に関する一考察」『イベロアメリカ研究』17巻1号、上智大学イベロアメリカ研究所 pp.17-34
1995
"Un analisis de la politica exterior japonesa hacia el gobierno de Fujimori: desde la perspectiva interna del Japon," 『Agenda internacional』Vol.2(No.1), Instituto de Estudios Internacionales, Pontificia Universidad Catolica del Peru, pp.37-52.
1994
「ペルーの政党に関する一考察」『外務省調査月報』2号、外務省 pp.43-67
1994
「フジモリとペルー政治」『イベロアメリカ研究』16巻1号、上智大学イベロアメリカ研究所 pp.29-44
その他
2005
「政党なき政治の行方─各個研究: ペルーを中心とするラテンアメリカにおける民主主義の定着に関する比較研究─」『民博通信』107号、pp.20-21
2003
「メキシコのサバティスタ民族解放軍は何を主張しているか」「月刊みんぱく」編集部編『キーワードで読み解く世界の紛争』河出書房新社、pp.232-235
2002
「トゥパック・アマル革命運動」松原正毅・総合研究開発機構編『世界民族問題事典(新訂増補)』平凡社、pp.1294-1295
2002
「フジモリ」松原正毅・総合研究開発機構編『世界民族問題事典(新訂増補)』平凡社、p.1301
2002
「ペルー」松原正毅・総合研究開発機構編『世界民族問題事典(新訂増補)』平凡社、p.1302
口頭発表等
2006
「Why Are There No Ethnic Movements in Peru? : A Comparative Study」The 10th International Symposium of the Joint Research Project on State, Nation, and Ethnic Relations of JCAS「Enduring States: Considering States in Light of Nations and Ethnic Groups」(2006.1.15)
2005
「ラテンアメリカの政治と社会──フジモリ・ペルーを手がかりとして」兵庫県阪神シニアカレッジ(2005.10.28)
2005
"El ultimo mapa politico peruano." Camara de Comercio e Industria Peruano-Japonesa (Lima, 2 de marzo).
2004
「ペルー下層の政治意識と社会扶助」(日本貿易振興会アジア経済研究所「新興福祉国家における社会福祉制度」研究会、7.7)
2003
「フジモリ政治の特徴とその盛衰の要因」(日本比較政治学会2003年度研究大会・分科会3「途上国における新しいポピュリズム」、大阪大学豊中キャンパス、2003年6月22日)。
2003
"?Como escogen a candidatos y hacen la campana electoral en el Peru?: el proceso electoral de la provincia de Huanta, Ayacucho, en las elecciones municipales de 2002" (XI Congreso de la Federacion Internacional de Estudios sobre America Latina y el Caribe, Osaka, Simposio "Dinamica del cambio social del Peru", 26 de setiembre de 2003).
2003
「ラテンアメリカの政治と社会-フジモリ・ペルーを中心として--」(兵庫県阪神シニアカレッジ、2003年5月20日)。
2002
"Neo-populism or Authoritarian Government? : The Case of the Fujimori Era (1990-2000)." Politics in the Developing World: The Case of Populism in Latin America. Graduate School of International Cooperation Studies, Kobe University. (2002.12.12)
2002
"Comparacion entre la sociedad peruana y la japonesa." Instituto Superior Pedagogico de Huanta (Huanta, Ayacucho, Peru).(9.14)
2003
"Pugna de dos sombras: el proceso electoral municipal de Huanta en 2002." Instituto de Estudios Peruanos (Lima, Peru).(2.6)
2002
「Democracia, ?y qe? ― ラテンアメリカにおいて「民主主義」にはどんな意味があるか ―」日本ラテンアメリカ学会(第23回定期大会)(6.2)
2002
"Relaciones Peru-Japon en la decada de 90 y el momento actual." Instituto de Investigaciones Economicas, Universidad Mayor de San Marcos (Lima, Peru).(2.12)
2001
「ラテンアメリカの政治と社会 ― ペルーを中心として ―」兵庫県阪神シニアカレッジ(10.15)
2001
「フジモリ辞任表明の背景と今後の見通し」朝日カルチャーセンター(3.19)
2000
「不安定化するアンデス諸国の現在」朝日カルチャーセンター(12.4)
2000
「なぜ、フジモリ大統領は辞任を決意したのか-ペルーの現状と今後の課題-」佐野公民館(11.25)
2000
「ペルーの大統領・国会議員選挙とフジモリの辞意表明」 連携研究「ラテンアメリカの民主主義像」(共同研究会発表)(11.24)
2000
「21世紀、ラテンアメリカの苦悩-ペルーの事例から-」朝日カルチャーセンター(9.4)
2000
「ペルーではどのように選挙運動が行われるか-ある国会議員候補の事例から-」 連携研究「現代ペルーの社会変動」(共同研究会発表)(5.18)
1999
「ペルーにおける大統領選挙に向けての動向」アジア経済研究所「ラテンアメリカにおけるポスト輸入代替工業化の政治経済体制」研究会(6.24)

受賞歴

平成17年度「発展途上国研究奨励賞」を受賞

代表者を務めた研究・プロジェクト

関連ページ

研究テーマ・トピックス

ラテンアメリカにおける民主主義の定着に関する比較研究