受賞年度
2010年度
受賞者
本文
園田直子教授「文化財保存修復学会第4回業績賞」受賞
2010年7月9日掲載
この度、文化資源研究センターの園田直子教授が「文化財保存修復学会第4回業績賞」を受賞いたしました。
○ 受賞理由(業績等)
氏は、文化財の保存修復や製作で使われる合成樹脂や絵具の分析法、ならびに資料管理に用いる包材などのより安全性の高い材料選定のための分析方法を提示するほか、近年は博物館のIPM(総合的有害生物管理)活動を援助する生物生息調査および温度・湿度データを多角的に解析する分析システムの開発に携わるなど、現場でのニーズを見極め、研究活動を進めている。
これらの調査研究の国内外での発表に加え、若手の育成、またJICA等と協力して国際的な人材の育成にも助力し、国際文化財保存学会(IIC)の理事も務め、日本を代表する研究者として国際的な視点に立った活動を展開している。学会活動においては、大会実行委員、学会誌編集幹事などを務めるなど、学会の活動への寄与は大きく、業績賞にふさわしい。
- 受賞者:園田直子(国立民族学博物館・文化資源研究センター・教授)
- 受賞年月日:2010年6月13日
- 「文化財保存修復学会」ホームページ http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsccp/index.html
文化財保存修復学会業績賞:
文化財保存修復学会が同会会員に対して行う表彰のうち業績賞は文化財および文化財に関連する領域において、保存および修復の学理、修復技術および応用などの一連の研究および活動を通して、文化財の保存および修復の学理や技術の発展に多大な功績があったものに授与するものである。