国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

スタッフの紹介

吉田憲司
吉田憲司YOSHIDA Kenji
国立民族学博物館・館長
専門分野
  • 博物館人類学・アフリカ研究
各個研究
  • 文化の創造・継承と表象に関する博物館人類学的研究
個人ホームページ

[写真]ザンビア、チェワ社会、死者の化身とされるニャウの仮面。カリザにて(1985年撮影)

略歴

京都大学文学部哲学科卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、大阪大学助手文学部を経て1988年より民博。

専門分野

文化人類学、博物館人類学

研究のキーワード

アフリカ、ヨーロッパ、日本

現在の研究課題

  1. アフリカにおける造形と儀礼の人類学的研究
  2. 博物館・美術館における文化の表象のあり方の研究

所属学会

日本アフリカ学会、民族藝術学会、日本文化人類学会、王立人類学協会正会員(Royal Anthropological Institute 連合王国)、アフリカ学会美術協議会員(The Arts Council of the African Studies Association アメリカ合衆国)

主要業績

2014
『宗教の始原を求めて―南部アフリカ聖霊教会の人びと』岩波書店
2013
『文化の「肖像」―ネットワーク型ミュージオロジーの試み』岩波書店
2005
『柳宗悦と民藝運動』吉田憲司・熊倉功夫編 思文閣出版
1999
『文化の「発見」』岩波書店(第22回サントリー学芸賞受賞、第1回木村重信民族藝術学会賞受賞)
1997
『異文化へのまなざし―大英博物館と国立民族学博物館のコレクションから/Images of Other Cultures:Re-viewing Ethnographic Collections of the British Museum and the National Museum of Ethnology, Osaka』NHKサービスセンター(ジョン・マックと共編著)
1992
『仮面の森―アフリカ・チェワ社会における仮面結社、憑霊、邪術』講談社(第5回日本アフリカ学会研究奨励賞受賞)

館外活動(大学教育、社会活動等)

  • 国際学術誌 African Arts (The James S. Coleman African Studies Center, University of California, Los Angeles 発行、季刊)編集委員(2002~)
  • 国際協力事業団(JICA)集団研修「博物館技術コース」運営委員会委員
  • アジア・ヨーロッパ博物館ネットワーク(ASEMUS)国際共同巡回展示「アジアとヨーロッパにおける自己像と他者像」("Self and Other :Portraits from Asia and Europe") アジア側プロジェクトリーダー(ASEF 文化プログラム)

受賞歴

2004
木村重信民族藝術学会賞
2000
サントリー学芸賞(芸術・文学部門)
1993
日本アフリカ学会研究奨励賞

代表者を務めた研究プロジェクト

経歴詳細

学歴
  • 京都大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒(1980)
  • 大阪大学大学院文学研究科芸術学専攻博士前期課程修了(文学修士)(1983)
  • 大阪大学大学院文学研究科芸術学専攻博士後期課程修了(学術博士)(1989)
職歴
  • 大阪大学文学部美学科研究生(1980)
  • ザンビア大学アフリカ研究所共同研究員(1984)
  • 大阪大学助手文学部(1987)
  • 国立民族学博物館助手(1988)
  • 国立民族学博物館助教授(1992)
  • 総合研究大学院大学文化科学研究科助教授併任(1993)
  • 国立民族学博物館教授、総合研究大学院大学文化科学研究科教授併任(2000)
  • 国立民族学博物館文化資源研究センター教授・同センター長(2006)
  • 放送大学客員教授(2010)
  • 国立民族学博物館副館長(2015)
  • 国立民族学博物館館長(2017)
学位
  • 学術博士(大阪大学大学院文学研究科 1989)
  • [学位論文]
    1989 『チュワ社会における仮面と変身信仰の研究』(大阪大学大学院文学研究科)

研究詳細

1984年に始めたアフリカ・ザンビアのチェワ社会における仮面結社と憑霊現象についてのフィールドワークは今も継続しています。最近は、チェワの社会の変化に応じて、南部アフリカ全体を視野にいれたキリスト教系独立教会の展開にも目を配っています。

一方、90年代以降は、博物館や美術館における文化の表象のあり方の研究と、展示を通じたその実践が、私の活動のもう一つの柱になっています。そのきっかけは、1991年から2年にかけて大英博物館に客員研究員として滞在したことでした。そもそもはアフリカの 仮面の古いコレクションについての知識を得るのが目的でしたが、その折りに巨大なコレクションを目の当たりにし、広くコレクションや博物館というものの形成の歴史や役割に関心をもつようになりました。今後も、アフリカをはじめ、アジア、ヨーロッパを対象として、その研究の成果を問うようなかたちの展示をほぼ毎年、国の内外で展開していくことになりそうです。

業績詳細

著書
2016
『仮面の世界をさぐる アフリカとミュージアムの往還』(フィールドワーク選書⑲)京都:臨川書店
2014
『宗教の始原を求めて―南部アフリカ聖霊教会の人びと』岩波書店
2014
『文化の「発見」―驚異の部屋からヴァーチャル・ミュージアムまで』(岩波人文書セレクション)岩波書店
2013
『文化の「肖像」―ネットワーク型ミュージオロジーの試み』岩波書店
1999
『文化の「発見」―驚異の部屋からヴァーチャル・ミュージアムまで』岩波書店(第22回サントリー学芸賞受賞、第1回木村重信藝術学会賞受賞)
1992
『仮面の森―アフリカ・チェワ社会における仮面結社、憑霊、邪術』講談社(第5回日本アフリカ学会研究奨励賞受賞)
編著書
2016
『武器をアートに―モザンビークにおける平和構築(増補版)』吉田憲司編「武器をアートに―モザンビークにおける平和構築」展 成果刊行プロジェクト・チーム
2014
『イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる』「イメージの力」実行委員会(代表:吉田憲司)編 国立民族学博物館。
2014
『武器をアートに―モザンビークにおける平和構築』吉田憲司編「武器をアートに―モザンビークにおける平和構築」展プロジェクト・チーム(代表:吉田憲司)。
2013
『物質文化を通じた新たなアフリカ像の構築』[平成21年度~平成24年度科学研究費補助金基盤研究(A)研究成果報告書。
2011
『改訂新版 博物館概論』放送大学教育振興会 pp.304。
2009
『アフリカの美―ピカソ、モディリアーニたちを魅了した造形』、吉田憲司・MOA美術館学芸部編 MOA美術館 pp.188。
2008
『アジアとヨーロッパの肖像』吉田憲司、ブライアン・ダランズ他共編 朝日新聞社。
2008
Preserving the Cultural Heritage of Africa : Crisis or Renaissance? Yoshida, Kenji and John Mack eds., Oxford: James Currey.
2007
『国立民族学博物館 開館30周年記念企画展 世界を集める 研究者の選んだみんぱくコレクション』「世界を集める 研究者の選んだみんぱくコレクション」実行委員会(委員長:吉田憲司)編 国立民族学博物館。
2006
『科学研究費補助金基盤研究(A)「アフリカ・バントゥ文明の技術誌的研究─博物館国際協力による、その拡大の歴史の解明」研究成果報告書』吉田憲司・飯田卓編 国立民族学博物館。
2005
Symposium Africa 2001: Representing African Art and Cultures, (Senri Ethnological Reports 54) Yoshida, Kenji and Yukiya Kawaguchi eds., National Museum of Ethnology.
2005
『柳宗悦と民藝運動』吉田憲司・熊倉功夫共編 思文閣出版。
2003
『アイヌ文化振興法制定5周年記念フォーラム 再生する先住民文化―先住民族と博物館報告書』吉田憲司・大塚和義共編 国立民族学博物館。
2001
Japanese Civilization in the Modern World XVII: Collection and Representation (Senri Ethnological Studies 54), Yoshida, Kenji, Tadao Umesao & Angus Locker eds., National Museum of Ethnology.
2001
『現代アフリカにおける文化運動とエスニシティの人類学的研究』(平成10年度~平成12年度科学研究費補助金(基盤A[2])研究成果報告書。
2000
『国際シンポジウム 近代文明とタイム・カプセル報告書』国際シンポジウム 近代文明とタイム・カプセル実行委員会。
1999
『色彩から歴史を読む モノに潜む表現・技術・認識』神庭信幸・小林忠雄・村上隆と共著・監修 ダイヤモンド社。
1999
『文化の「発見」―驚異の部屋からヴァーチャル・ミュージアムまで』岩波書店。
1997
『異文化へのまなざし―大英博物館と国立民族学博物館のコレクションから/Images of Other Cultures: Re-viewing Ethnographic Collections of the British Museum and the National Museum of Ethnology, Osaka』吉田憲司・ジョン・マック共編著NHKサービスセンター。
1995
『20世紀美術におけるプリミティヴィズム―「部族的」なるものと「モダン」なるものとの新緑性』ウイリアム・ルービン編(日本語版監修代表 訳書)淡交社。
1994
『仮面は生きている』岩波書店。
1993
『アフリカ彫刻展 カルロ・モンズィーノコレクション/African Aesthetics: The Carlo Monzino Collection―Japan1992』吉田憲司・美術館連絡協議会監修・共著 読売新聞社。
1990
『赤道アフリカの仮面』国立民族学博物館。
1987
『メトロポリタン美術全集12 太平洋・アフリカ・アメリカ』訳書 福竹書店。
論文等
2019
「ヨーロッパとアメリカにおける博物館の歴史と現在」稲村哲也編『博物館概論』pp.52-73東京:放送大学教育振興会
2019
「アジア・アフリカにおける博物館の歴史と現在」稲村哲也編『博物館概論』pp.74-94東京:放送大学教育振興会
2019
「日本における博物館の歴史と現在」稲村哲也編『博物館概論』pp.95-114東京:放送大学教育振興会
2018
「岡本太郎と民博-70年万博の遺産(レガシー)の現在(いま)」『季刊 民族学 165.2018』42(3):8-21大阪:一般財団法人 千里文化財団。
2018
「民族芸術学の構想―その成立と現代的意義(小川勝編 特集はじめにイメージありき 木村重信先生のご業績をたどる)」『民族藝術』34:33-35大阪:民族藝術学会。
2017
「大津絵と近代におけるプリミティヴィズム(編集クリストフ・マルケ 特集プリミティーブ絵画?-近現代を生きる大津絵)」『美術フォーラム21』36:21-26京都:一般社団法人美術フォーラム21。
2017
「文明の転換点における人類学と博物館―民博の開館40周年にあたって考える」『民博通信』158:4-9。
2017
「伝統の創成と開かれたアイデンティティー中南部アフリカ・ザンビアにおける民族集団の動きから」飯田卓編『文明史のなかの文化遺産』pp.177-205京都:臨川書店。
2016
Masks and Secrecy among the Chewa. African Masks and Masquerades Part One: A Batch from African Arts (MIT Press Batches) Kindle Edition pp.no.840-no.1211.
2016
「人類からみた『イメージ人類学』」『言語文化研究』27(4):11-20京都:立命館大学国際言語文化研究所。
2016
「人類学の視点から見る仮面―仮面という装置が明かす人類の普遍性」神戸女子大学古典芸能研究センター編『能面を科学するー世界の仮面と演劇』pp.151-171東京:勉誠出版。
2016
Museums and Community Development: With Special Reference to Zambian Cases. New Horizons for Asian Museums and Museology pp.187-200. springer.
2014
「イメージの力をさぐる」『イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる』国立民族学博物館。
2014
「特集・イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる」『月刊みんぱく』38巻2号pp.2-9。
2013
The Power of Museum Display. Minpaku Anthropology Newsletter 37: 6-7, Osaka: National Museum of Ethnology.
2013
「座談会〈今、博物館団体に求められる底力 (1) ~大阪会場から〉」『博物館研究48 (12): 6-17 公益財団法人 日本博物館協会。
2013
「フォーラムとしてのミュージアム、その後」『民博通信』140: 2-7。
2013
「特集・武器をアートに―モザンビークにおける平和構築」『月刊みんぱく』37巻10号 pp.2-9。
2012
「ビーズに見るアフリカの文化」『ビーズ・イン・アフリカ』、吉田憲司・水沢勉・池谷和信共著 pp.98-105 神奈川県立近代美術館。
2012
「人はなぜ仮面をかぶるのか―仮面という装置が明かす人類の普遍性」『嗜み』17:64-69。
2011
「博物館與蒐藏的歷史(博物館における収集の歴史)」黃貞燕編『民俗/民族文化的蒐藏與博物館』pp.7-30 台湾:國立臺北藝術大學。
2010
「民族誌記述の転換点に立ち会う」谷 泰・田中雅一編『人類学の誘惑 京都大学人文科学研究所社会人類学部門の50年』pp.224-238 京都大学人文科学研究所。
2010
「文化遺産の返還をめぐる世界の動き 2010」日韓歴史家会議組織委員会編『‘歴史を裁く’ことの意味』(第10回日韓・韓日歴史家会議報告書)pp.75-86財団法人日韓文化交流基金。
2010
「博物館・入門」吉田憲司編『改訂新版 博物館概論』pp.13-35 放送大学教育振興会。
2010
「博物館の歴史」吉田憲司編『改訂新版 博物館概論』pp.36-85 放送大学教育振興会。
2010
「博物館における収集」吉田憲司編『改訂新版 博物館概論』pp.59-81 放送大学教育振興会。
2010
「博物館における展示I―文化の表象の現在」吉田憲司編『改訂新版 博物館概論』pp.82-98 放送大学教育振興会。
2010
「博物館における展示II―展示の技法」吉田憲司編『改訂新版 博物館概論』pp.99-117東京: 放送大学教育振興会。
2010
「文化遺産と博物館」吉田憲司編『改訂新版 博物館概論』pp.209-223 放送大学教育振興会。
2010
「記憶と博物館」吉田憲司編『改訂新版 博物館概論』pp.224.238 放送大学教育振興会。
2010
「フォーラムとしてのミュージアム―新たな時代の博物館にむけて」吉田憲司編『改訂新版 博物館概論』pp.256-274 放送大学教育振興会。
2010
「博物館における教育I 学校教育との連携―博物館・入門」吉田憲司編『改訂新版 博物館概論』pp.163-178 放送大学教育振興会。
2010
「地域コミュニティと博物館」吉田憲司編 『改訂新版 博物館概論』pp.192-208放送大学教育振興会。
2009
「仮面と動物―儀礼の中に生きる動物たち」奥野卓司・秋篠宮文仁編『動物観と表象』(ヒトと動物の関係学 1)pp.115-132 岩波書店。
2008
「モノグラフ モノに刻まれた出会いの記憶―特別展『アジアとヨーロッパの肖像』の展示学」『月刊みんぱく』32(9): 8-9。
2008
「総論:アジアとヨーロッパの『肖像』―ひとはひとをどのように描いてきたのか」吉田憲司・ブライアン・ダランズほか共編『アジアとヨーロッパの肖像』pp.12-17 朝日新聞社。
2008
'Introduction. Portraits from Asia and Europe: How have people depicted each other?' 吉田憲司、ブライアン・ダランズほか共編 『アジアとヨーロッパの肖像』 pp.18-23朝日新聞社。
2008
「想像のなかのアジア、想像のなかのヨーロッパ」吉田憲司・ブライアン・ダランズほか共編『アジアとヨーロッパの肖像』 pp.52-57 朝日新聞社。
2008
「博物館の新たな挑戦」『総研大ジャーナル』14:10-13。
2008
「モノグラフ 陶磁器に刻印されたまなざしの交錯―特別展『アジアとヨーロッパの肖像』から」『月刊みんぱく』32(10): 8-9。
2008
「モノグラフ アジアの人々が見たヨーロッパ―特別展『アジアとヨーロッパの肖像』から」『月刊みんぱく』32(11): 8-9。
2008
「地球ミュージアム紀行 文化の接触と交流の殿堂」『月刊みんぱく』32(11): 10-11。
2008
「博物館をめぐる国際協力―みんぱくにおけるJICA博物館学集中コースとザンビアでの展開」日高真吾・園田直子編『博物館への挑戦 何がどこまでできたのか』pp.377-382 三好企画。
2008
「21世紀の博物館と人間文化研究」『論壇 人間文化』pp.60-90 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構。
2008
「Museum Report―国立民族学博物館『フォーラムとしての博物館』」(インタビュー記事)『Cultivate』No.31 pp.22-28 文化環境研究所。
2008
Ethnographic Exhibitions Today. In K. Yoshida and J. Mack eds., Preserving the Cultural Heritage of Africa: Crisis or Renaissance? Oxford: James Currey.
2007
「国際的研究協力システムの構築 日本学術振興会アジア・アフリカ基盤形成事業:アフリカにおける文化遺産の危機と継承―記憶の保存と歴史の創出」『民博通信』119: 20-21国立民族学博物館。
2007
「みんぱく30周年記念企画展『世界を集める 研究者の選んだみんぱくコレクション』 背中を押したのは写美の『キュレーターズ・チョイス』展」(インタビュー記事)『ミュゼ』Vol.82 pp.20-21 アム・プロモーション。
2007
「『ぐれる』といわない時代、いえない時代」『月刊みんぱく』31巻8号(2007年8月号) p.3 国立民族学博物館。
2007
「かぶりもの型仮面(ニャウ・ヨレンバ)」『国立民族学博物館 開館30周年記念企画展 世界を集める 研究者の選んだみんぱくコレクション』国立民族学博物館。
2007
「アフリカ・バントゥ文明の技術誌的研究 報告3:『伝統の創造』と博物館建設競争―ザンビアにおける展開から」『日本アフリカ学会第44回学術大会 研究発表要旨集』pp.105 日本アフリカ学会第44回学術大会実行委員会。
2007
「ミュージアム――文化を越えた対話の場」『民博通信』116号裏表紙 国立民族学博物館。
2007
「異文化と自文化との展示をめぐる新たな動き・2006」『博物館の展示表象 差別・異文化・地域』pp.13-58 大阪人権博物館。
2007
「顔出し看板という装置」『顔出し看板大全カオダス』pp.6-7 サンライズ出版。
2007
「特集 パリのびっくり箱ケ・ブランリー美術館へ行こう!」(解説 吉田憲司)『芸術新潮』第58巻第3号(2007年3月号) pp.14-96。
2006
「世界をまとう―東南部アフリカ・ザンビアのプリント更紗『チテンゲ』と古着『サラウラ』」『特別展―更紗今昔物語―ジャワから世界へ』国立民族学博物館編 pp.86-87 千里文化財団。
2006
Kalumbu and Chisudzo: Boys' and Girls' Masquerades among the Chewa. In S. Ottenberg and D. A. Binkley eds. AFRICAN CHILDREN’S MASQUERADE? Playful Performers, pp.221–236, Transaction Publishers.
2006
「チェワの歴史・再考」、吉田憲司・飯田卓(編)『科学研究費補助金基盤研究(A)「アフリカ・バントゥ文明の技術誌的研究―博物館国際協力による、その拡大の歴史の解明」研究成果報告書』、pp.113-127、国立民族学博物館。
2006
「『再興』という名の『創造』」、吉田憲司・飯田卓(編)、『科学研究費補助金基盤研究(A)「アフリカ・バントゥ文明の技術誌的研究―博物館国際協力による、その拡大の歴史の解明」研究成果報告書』、pp.198-214、国立民族学博物館。
2006
書評「『木村重信著作集 全8巻』」『民族藝術』VOL.22 pp.34-35民族藝術学会。
2006
「世界をまとう―東南部アフリカ・ザンビアのプリント更紗『チテンゲ』と古着『サラウラ』」『更紗今昔物語―ジャワから世界へ』国立民族学博物館編 pp.86-87 千里文化財団。
2005
DVD『江戸のモノづくり 日本と西洋の陶磁器製作工房システムの映像による比較研究』研究プロジェクトチーム(小林忠雄・吉田憲司・澤田雅彦・福田珠己・中野紀和・酒井田万穂 東京家政学院大学・北陸大学)。
2005
A Fresh Start for Graduate Education at Minpaku. MINPAKU Anthropology Newsletter 21: 10, National Museum of Ethnology.
2005
「総合科学サイバーミュージアム 企画展『渦と螺旋』」『総研大ジャーナル』8号 pp.27 総合研究大学院大学。
2005
「呪いの思考」『月刊みんぱく』29巻8号p.52 国立民族学博物館。
2005
「特集『有形・無形文化遺産とミュージアム―UNESCOにおける無形文化遺産保護条約採択を機に』」『民博通信』No.108 pp.1-3 国立民族学博物館。
2005
「民具と民芸・再考―展示への視座が分けたもの」『柳宗悦と民藝運動』熊倉 功夫・吉田 憲司 共編 p.185 思文閣出版。
2005
Ethnographic Museums and Public Sphere. Museum Cooperation 2004: Newsletter of the Intensive Course on Museology 1: 18–22.
2004
「文献解題『吉田憲司(1955-)「文化の『発見』―驚異の部屋からヴァーチャル・ミュージアムまで」岩波書店,1999』」『文化人類学文献事典』小松・田中・谷・原・渡辺編 pp.252-253 弘文社。
2004
「文献解題『吉田憲司(1955-)「仮面の森―アフリカ・チェワ社会における仮面結社、憑霊、邪術」講談社,1992』」『文化人類学文献事典』小松・田中・谷・原・渡辺共編 pp.666-667 弘文社。
2004
「論争『妖術と邪術』」『文化人類学文献事典』小松・田中・谷・原・渡辺共編pp.851-852 弘文社。
2004
The Museum and the Intangible Cultural Heritage. Museum International, pp.108–112, pp.221–222.
2004
A New Beginning: Intensive Course on Museology to Kick Off in 2004. Co-operation: Newsletter for the Minpaku Seminar on Museology 2004, pp.5–6.
2004
「ミュージアムは世界を変える」(特集:話題のシンポジウム「美術館・博物館はなぜ必要か」報告7) pp. 17-21。
2004
「特集1 アフリカを発信する―日本におけるアフリカ教育の現状と未来 国立民族学博物館」『アフリカ研究』創立40周年記念号。
2004
「インタビュー:新しい常設展示に期待するもの」『広報誌リバティ』25 pp.6-7。
2004
『タイムカプセルEXPO'70と太陽の塔」『月刊みんぱく』28巻4号、p.11。
2004
「民族誌展示の現在―『実践知』としての博物館人類学の可能性」『新訂 文化人類学―文化的実践知の探求』江渕一公・松園万亀雄共編 pp.232-243放送大学 教育振興会。
2004
「死と生をつなぐ仮面―アフリカ・チェワ社会の仮面舞踊から」『紫明』14号pp.24-29。
2003
「先住民族と博物館―『アイヌからのメッセージ』展における自文化展示の新たな試み―」『アイヌからのメッセージ―ものづくりと心―』pp.146-155(財)アイヌ文化振興研究推進機構。
2003
「博物館の営みと歴史―その問題点と可能性」『歴史展示とは何か 歴博フォーラム 歴史系博物館の現在・未来』国立歴史民俗博物館編 pp.23-46 (株)アム・プロモーション。
2003
「ルーヴルのなかのアフリカ―文化遺産の保存と展示をめぐるポリティックス―」『民族藝術』19:80-89。
2003
「『再興』という名の『創造』―アフリカ、ザンビアにおける王たちの祭」『岩波講座天皇と王権を考える 第6巻 表徴と芸能』網野善彦・樺山鉱一・宮田登・山本幸司共編 pp.273-305 岩波書店。
2002
Die Maske als Instrument: Warum Menschen sich ein zweites Gesicht schaffen, Gesichter der Haut (Christoph Geissmar - Brandi u.a), pp.181-188 Stroemfeld Verlag.
2002
Exhibiting Entanglement of Gazes : A Proposal Based on the 1997-98 Exhibition, Images of Other Cultures. Asia-Europe Marketplace of Museums: Sharing Cultural Heritage (Report on the Asia-Europe Conference on Sharing Cultural Heritage Liden.) pp.73–79, National Museum of Ethnology, Leiden.
2002
「特集:民具と民藝」『民族藝術』18:7-24,35-57. 吉田憲司・熊倉功夫共編
2001
「託宣に刻印された民族接触の記憶─ズィオン聖霊教会の現在」『独立後のアフリカにおける国家政治と民族関係』和田正平編 pp.439-465 明石書店。
2001
『みんぱく発見6 世界の仮面』 千里文化財団。
2001
"Tohaku" and "Minpaku" within the History of Modern Japanese Civilization: Museum Collection in Modern Japan. In T. Umesao, A. Lockyer, and K. Yoshida eds. Japanese Civilization in the Modern World XVII: Collection and Representation (Senri Ethnological Studies 54), pp.77–105. National Museum of Ethnology.
2001
Ethnographic and Cultural Exhibitions Today. In S. Inaga ed. Crossing Cultural Borders (International Symposium 14), pp.39–48. International Research Center for Japanese Studies.
2001
Re-Exhibiting Africa: From the Exhibition "Images of Other Cultures". In E. Kurimoto ed. Rewriting Africa: Toward a Renaisssance or Collapse (JCAS Symposium Series 14), pp.193–207. The Japan Center for Area Studies.
2001
「仮面という装置―人はなぜ、もうひとつの界面をつくるのか」『皮膚の想像力』佐藤直樹ほか編 pp.102-105 国立西洋美術館。
2000
「モダン・アートとエスニック・アート─ 博物館と美術館のなかのプリミティヴィズム」『現代の目』[東京国立近代美術館ニュース]526:3-4. 2000
2000
「文化を展示する─観光のなかのミュージアム」『国際交流』89:18-24。
1999
「色彩の象徴性を再考する―V・ターナーの色彩論をふりかえって」『色彩から歴史を読む モノに潜む表現・技術・認識』吉田憲司・神庭信幸・小林忠雄・村上隆監修 pp.281-298 ダイヤモンド社。
1999
「記憶と忘却の装置―アジアの3つの『記念館』を訪ねて」『あいだ』46 pp.2-10美術と美術館のあいだを考える会。
1996
「創られたアフリカ美術―美術館と博物館の近代」『美術史のスペクトルム―作品、言語、制度―』若山映子・圀府寺司編 pp.270-281 光琳社出版。
1996
「異文化展示の系譜―もうひとつの人類学史・素描」『岩波講座文化人類学第12巻 思想化される周辺世界』清水昭俊ほか編 pp.33-67 岩波書店。
1995
「色彩の象徴性・再考―ターナーの色彩論をふりかえって」『国立歴史民俗博物館研究報告』62:181-185 国立歴史民俗博物館。
1995
「事件としての展示と出版:20世紀美術におけるプリミティヴィズム―日本語版あとがきとして」『20世紀美術におけるプリミティヴィズム・日本語版のための補遺編』pp.4-7 淡交社。
1994
「ディラマ・ヤ・エイズ―をめぐるチュワの村の即興芝居」『文化の地平線―人類学からの挑戦』井上忠司・祖田修・福井勝義共編 pp.414-435 世界思想社。
1993
Masks and Secrecy among the Chewa. African Arts 24(2): 34–45, 92.
1992
Masks and Transformation among the Chewa of Zambia. Senri Ethnological Studies 31: 202–273.
企画した国際シンポジウム
2014
国際コロキアム「アートと人類学」国立民族学博物館(実行委員長)(2014.5.19)
2013
国際ワークショップ:「武器をアートに―モザンビークにおける平和構築の営みを考える」国立民族学博物館(実行委員長)(2013.7.13)
2012
国際シンポジウム「アートと博物館は社会の再生に貢献しうるか?」日本アフリカ学会第49回学術大会記念シンポジウム 国立民族学博物館(実行委員長)(2012.5.26)
2012
日本アフリカ学会「第49回学術大会」国立民族学博物館(実行委員長)(2012.5.26-27)
2012
国際シンポジウム「アフリカを展示する―ミュージアムにおける文化の表象・再考―」日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(A)「物質文化を通じた新たなアフリカ像の構築」代表:吉田憲司(国立民族学博物館)(2012.2.17-18)
2008
国際シンポジウム「自己の表象、他者の表象―肖像/展示の詩学と政治学-」国立民族学博物館(実行委員長)(2008.9.27-28)
2008
公開フォーラム「アフリカにおける文化遺産の危機と継承―記憶の保存と歴史の創出―」国立民族学博物館(実行委員長)(2008.3.2)
2007
国立民族学博物館開館30周年記念フォーラム「文化資源という思想―21世紀の知、文化、社会」(2007.11.24)
2007
コロキアム(研究協議会) 「アフリカにおける文化遺産の継承Ⅱ―マリ、タンザニア、マダガスカルの状況をめぐって」(2007.1.18-19)
2006
講演「フォーラムとしての博物館――学術情報を社会のなかで鍛える」、総研大科学コミュニケーター・ワークショップ、総研大葉山本部講堂(2006.2.13)
2006
Forum: Self and Other: Museums and Stereotyping (コーディネーター、パネラー)主催・National Museums of World Culture (Goteburg) 、会場・Museum of Far Eastern Antiquities (Stockholm) スウェーデン(2006.1.28)
2005
Ethnographic Exhibitions Today, 2005. Museology Workshop 4–9 December, Livingston, Zambia. (日本学術振興会アジア・アフリカ学術基盤形成事業「アフリカにおける文化遺産の危機と継承」現地共同研究ならびにJICAフォローアップ・プログラムによる共同事業) Livingstone Museum (Livingstone) ザンビア(2005.12.4-9)
2005
"Preserving the Cultural Heritage of Africa" コロキアム Preserving the Cultural Heritage of Africa (コーディネーター、基調報告)、国立民族学博物館(2005.2.27-3.4)
2003
国際シンポジウム:「アフリカにおける文化遺産の危機と継承」国立民族学博物館(実行委員長)
2002
アイヌ文化振興法制定5周年記念フォーラム:「再生する先住民文化──先住民族と博物館」国立民族学博物館(コーディネーター、主催:財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構、国立民族学博物館)(2002.11.2)
2001
シンポジウム・アフリカ2001大阪ワークショップ:「現代アフリカにおける芸術と文化の表象──アフリカの目で検証する」国際協力事業団(JICA)大阪国際センター(実行委員長、主催:国立民族学博物館、外務省、国際交流基金、JICA大阪国際センター)
2000
国際シンポジウム:「近代文明とタイム・カプセル」国立民族学博物館(実行委員長、主催:国際シンポジウム「近代文明とタイム・カプセル」実行委員会、共催:国立民族学博物館、大阪21世紀協会、国際タイム・カプセル学会)
1998
谷口財団文明学部門第17回国際シンポジウム:「近代世界における日本文明──コレクションの比較文明学」国立民族学博物館(実行委員長)
1997
国際シンポジウム:「21世紀における文化展示の構築をめざして」国際交流フォーラム(コンヴィナー、主催:国際交流基金、世田谷美術館、共催:国立民族学博物館)
1997
文部省国際シンポジウム・国立民族学博物館会館20周年記念:「博物館は『文化』のイメージをいかにつくりあげてきたか」国立民族学博物館(コンヴィナー)
1994
国立民族学博物館創設20周年記念シンポジウム:「21世紀の民族学と博物館──異文化をいかに提示するか」国立民族学博物館(コーディネーター)
展示活動
2014
企画展「イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる」国立新美術館(2014年2月19日~6月9日)
2013
企画展(連携展示)「武器をアートに―モザンビークにおける平和構築」国立民族学博物館(2013年7月11日~11月5日)
2012
「ビーズ イン アフリカ」神奈川県立近代美術館葉山(2012年8月4日~10月21日)
2011
企画展「民族学者 梅棹忠夫の眼」国立民族学博物館(2011年3月3日~6月14日)
2008
特別展「アジアとヨーロッパの肖像」国立民族学博物館(2008年9月11日~11月25日)
2005
企画展示「アフリカのストリート・アート」(2005年2月26日~9月27日、民博本館展示場内)展示監修
2003
「アイヌからのメッセージ」国立民族学博物館(主催:財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構、国立民族学博物館)
2000
「地球をぐるり──世界の仮面 不思議な変身の道具たち」堺市博物館(主催:堺市博物館)
1998
「子供たちのみた地球──国連子供環境ポスター原画コレクション」国立民族学博物館新着資料展示
1997
「異文化へのまなざし──大英博物館コレクションにさぐる」国立民族学博物館・世田谷美術館(1997-1998)
1996
「ものの広場」国立民族学博物館常設展示
1990
「赤道アフリカの仮面──秘められた森の精霊たち」国立民族学博物館