観光とグローカリゼーション―東アジアの視点から
研究期間:2009.4-2010.3 / 研究領域:社会と文化の多元性
代表者 韓敏(民族社会研究部)
研究の目的
本研究の目的は東アジア地域の観光現象を総合的に取り上げ、比較することによって、この地域におけるグローカリゼーションの実態とメカニズムを解明するものである。
政治・経済・文化の均質化のグローバル化が進む中、人々はますます自分らしさ、地域性、エスニシティ、ナショナリティを意識し、追求して、再構築していこうとしている。本研究は日本、韓国、台湾、中国を研究対象としている13人の人類学者によって構成され、東アジアの観光客、観光地のホスト社会、観光プランナーと行政に焦点を当てて、地域、民族と国の景観、歴史、価値と文化が如何に構築され、表象され、消費されているのかを取り上げ、観光化がホスト社会に与えた影響を検討し、東アジアのグローカリゼーションのありかたと仕組みを考察する。
政治・経済・文化の均質化のグローバル化が進む中、人々はますます自分らしさ、地域性、エスニシティ、ナショナリティを意識し、追求して、再構築していこうとしている。本研究は日本、韓国、台湾、中国を研究対象としている13人の人類学者によって構成され、東アジアの観光客、観光地のホスト社会、観光プランナーと行政に焦点を当てて、地域、民族と国の景観、歴史、価値と文化が如何に構築され、表象され、消費されているのかを取り上げ、観光化がホスト社会に与えた影響を検討し、東アジアのグローカリゼーションのありかたと仕組みを考察する。
研究成果の概要
研究班が三つの組に分かれ、観光客、観光地のホスト社会、観光プランナーと行政に焦点を当て、家族、地域、民族、国の景観、歴史、記憶と文化が如何に構築され、表象され、消費されているのかを取り上げ、観光がホスト社会とゲスト社会に与えた影響を検討し、東アジアにおける観光とグローカル化の実態を明らかにした。
世界人類学・民族学連合大会(ICAES 2009)において、班員たちは会場のメキシコ、中国、韓国、日本、アメリカなどの人類学者と一緒に、台湾における日本観光のパターンと動機、1964年以降の日本人アジア観光のイメージ、老齢化・少子化社会に伴う日本のロングステイツーリズムの展開、朝鮮半島の国境線観光の政治性、エコツーリズム、フランス発のエコ博物館理念と中国の文化生態村の実践、伝統的地方劇団と演劇学校の観光化の可能性、観光化された宗教文化の真正性などについて意見交換を行った。カリフォルニア大学バークレー校の観光人類学者、N.グレーバン教授は最後に総括コメントを行い、観光に関する民博の共同研究会や、日本の観光人類学研究の流れを踏まえ、今日日本で活躍している若手研究者の観光人類学研究の成長を評価した。
世界人類学・民族学連合大会(ICAES 2009)において、班員たちは会場のメキシコ、中国、韓国、日本、アメリカなどの人類学者と一緒に、台湾における日本観光のパターンと動機、1964年以降の日本人アジア観光のイメージ、老齢化・少子化社会に伴う日本のロングステイツーリズムの展開、朝鮮半島の国境線観光の政治性、エコツーリズム、フランス発のエコ博物館理念と中国の文化生態村の実践、伝統的地方劇団と演劇学校の観光化の可能性、観光化された宗教文化の真正性などについて意見交換を行った。カリフォルニア大学バークレー校の観光人類学者、N.グレーバン教授は最後に総括コメントを行い、観光に関する民博の共同研究会や、日本の観光人類学研究の流れを踏まえ、今日日本で活躍している若手研究者の観光人類学研究の成長を評価した。
研究成果公表計画及び今後の展開等
Han Min
2008 Tourism and Glocalization in East Asian Societies. MINPAKU Anthropology Newsletter 27: 1-10
韓 敏
2010「国際人類学・民族学連合ICAES 2009第16回昆明大会の参加報告」『民博通信』128号
HAN Min & GRABURN Nelson
2010 Tourism and Glocalization---Perspectives on East Asian Societies Senri Ethnological Studies 76, Osaka: National Museum of Ethnology(5月刊行予定)
2008 Tourism and Glocalization in East Asian Societies. MINPAKU Anthropology Newsletter 27: 1-10
韓 敏
2010「国際人類学・民族学連合ICAES 2009第16回昆明大会の参加報告」『民博通信』128号
HAN Min & GRABURN Nelson
2010 Tourism and Glocalization---Perspectives on East Asian Societies Senri Ethnological Studies 76, Osaka: National Museum of Ethnology(5月刊行予定)
2009年度成果
研究実施状況
本機関研究の主宰者の方向付けと総括の下に、班員たちがマレーシア、韓国、中国、日本などの事例研究を通して、ホスト社会からみた観光と文化表象、空間、時間と文化の体験と消費、歴史、景観と遺産の再構築と再評価を研究し、その成果を2009年7月27日~7月31日に中国昆明で開催された国際人類学・民族学連合(IUAES)第16回大会において、研究発表を行った。その後、主宰者が班員の原稿を編集し、民博の英文論文集SESとして出版する作業をしてきた。
研究成果概要
研究班が三つの組に分かれ、観光客、観光地のホスト社会、観光プランナーと行政に焦点を当て、家族、地域、民族、国の景観、歴史、記憶と文化が如何に構築され、表象され、消費されているのかを取り上げ、観光がホスト社会とゲスト社会に与えた影響を検討し、東アジアにおける観光とグローカル化の実態を明らかにした。
世界人類学・民族学連合大会(ICAES 2009)において、班員たちは会場のメキシコ、中国、韓国、日本、アメリカなどの人類学者と一緒に、台湾における日本観光のパターンと動機、1964年以降の日本人アジア観光のイメージ、老齢化・少子化社会に伴う日本のロングステイツーリズムの展開、朝鮮半島の国境線観光の政治性、エコツーリズム、フランス発のエコ博物館理念と中国の文化生態村の実践、伝統的地方劇団と演劇学校の観光化の可能性、観光化された宗教文化の真正性などについて意見交換を行った。カリフォルニア大学バークレー校の観光人類学者、N.グレーバン教授は最後に総括コメントを行い、観光に関する民博の共同研究会や、日本の観光人類学研究の流れを踏まえ、今日日本で活躍している若手研究者の観光人類学研究の成長を評価した。
世界人類学・民族学連合大会(ICAES 2009)において、班員たちは会場のメキシコ、中国、韓国、日本、アメリカなどの人類学者と一緒に、台湾における日本観光のパターンと動機、1964年以降の日本人アジア観光のイメージ、老齢化・少子化社会に伴う日本のロングステイツーリズムの展開、朝鮮半島の国境線観光の政治性、エコツーリズム、フランス発のエコ博物館理念と中国の文化生態村の実践、伝統的地方劇団と演劇学校の観光化の可能性、観光化された宗教文化の真正性などについて意見交換を行った。カリフォルニア大学バークレー校の観光人類学者、N.グレーバン教授は最後に総括コメントを行い、観光に関する民博の共同研究会や、日本の観光人類学研究の流れを踏まえ、今日日本で活躍している若手研究者の観光人類学研究の成長を評価した。
公表実績
Han Min
2008 Tourism and Glocalization in East Asian Societies. MINPAKU Anthropology Newsletter 27: 1-10
韓 敏
2010「国際人類学・民族学連合ICAES 2009第16回昆明大会の参加報告」『民博通信』128号
HAN Min & GRABURN Nelson
2010 Tourism and Glocalization---Perspectives on East Asian Societies
Senri Ethnological Studies 76, Osaka: National Museum of Ethnology(5月刊行予定)
2009年7月27日~7月31日に中国昆明で開催された国際人類学・民族学連合(IUAES)第16回大会、「観光とグローカリゼーション―東アジアの視点から」という分科会において班員全員が発表した。
2008 Tourism and Glocalization in East Asian Societies. MINPAKU Anthropology Newsletter 27: 1-10
韓 敏
2010「国際人類学・民族学連合ICAES 2009第16回昆明大会の参加報告」『民博通信』128号
HAN Min & GRABURN Nelson
2010 Tourism and Glocalization---Perspectives on East Asian Societies
Senri Ethnological Studies 76, Osaka: National Museum of Ethnology(5月刊行予定)
2009年7月27日~7月31日に中国昆明で開催された国際人類学・民族学連合(IUAES)第16回大会、「観光とグローカリゼーション―東アジアの視点から」という分科会において班員全員が発表した。