マイホームのパースペクティブ:空間のあらたな共有性へ向けて
共同研究
代表者 佐藤浩司
2001年度
家屋の築く人間関係はこれまで家族をもとに語られてきた。しかし、近代の生み出した「家族」が直面しつつあるさまざまな問題は、家族もまた家屋という場を共有した「想像の共同体」にすぎないことをあきらかにしている。こうした共同体の不可避の一員として、現代人のかかえこむ実存的な不安に対し、空間を共有することになおゆたかな生をもたらす可能性はあるのか、「マイホーム」という現代日本社会を牽引してきたキー概念をもとに考える。
【館内研究員】 | 栗田靖之、清水郁郎(COE)、関根康正(客員) |
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【館外研究員】 | 井上章一、岩本通弥、上杉富之、落合恵美子、隈研吾、栗原伸治、杉本尚次、出口顕、西川祐子、浜本満、布野修司、宮台真司、山本理顕、米沢慧、鷲田清一 |
研究会
- 2002年1月27日
- 佐藤浩司「空前絶後の大我楽多展」
- 三浦展「マイホーム主義からホームレス主義へ」
- 隈研吾「半間取り論」
- 2002年2月17日
- 平川智章「リセットする/される王村の住まい(スーダン南部・シルック族)」
- 香山リカ「こころの構造、いえの構造、まちの構造」
- 宮台真司「まぼろしの郊外──その後」
2000年度
家屋の築く人間関係はこれまで家族をもとに語られてきた。しかし、近代の生み出した「家族」が直面しつつあるさまざまな問題は、家族もまた家屋という場を共有した「想像の共同体」にすぎないことを明らかにしている。こうした共同体の不可避の一員として、現代人の抱えこむ実存的な不安に対し、空間を共有することになお豊かな生をもたらす可能性はあるのか、「マイホーム」という現代日本社会を牽引してきたキー概念をもとに考える。
【館内研究員】 | 栗田靖之、関根康正(客員)、出口顕(客員) |
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【館外研究員】 | 井上章一、岩本通弥、上杉富之、落合恵美子、隈研吾、栗原伸治、杉本尚次、西川祐子、浜本満、布野修司、宮台真司、山本理顕、米沢慧、鷲田清一 |
研究会
- 2000年7月31日
- 佐藤浩司「家を捨てるとき」
- 上杉富之「家族の現在」
- 山本理顕「生活単位としての住宅」
- 2000年10月7日
- 山本理顕「〈岡山の住宅〉をめぐって」
- 落合恵美子「比較史的に見た『家』」
- 布野修司「アジアの都市型住居からかんがえる」
- 2000年12月16日
- 佐藤浩司「韓国の生活財調査から」
- 井上章一「マイホームの近代」
- 西川祐子「〈私〉の居場所」
- 2001年2月11日
- 佐藤浩司、栗原伸治「研究の総括と展望」
- 2001年3月4日
- 栗原伸治「中国黄土高原の住まいと死」
- 出口顕「生殖医療は近代家族概念を変えているか」
- 米沢慧「ターミナルライフとホスピス」