国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

アラビアン・ナイトの比較文明学 ─ 共鳴する東洋と西洋

共同研究 代表者 西尾哲夫

研究プロジェクト一覧

2003年度

1704年にフランスの東洋学者アントワーヌ・ガランが『アラビアン・ナイト(千夜一夜物語)』を初めてフランス語に訳してから、2004年でちょうど三百年になる。これを機会としてアラビアン・ナイトをめぐる特別展示を企画しているが、本共同研究はそのための準備作業でもある。

アラビアン・ナイトのヨーロッパへの紹介は、その後の東洋趣味(オリエンタリズム)の導火線となっただけでなく、ヨーロッパ世界の人々のもつ中東イスラム世界観に決定的な役割を果たした。そしてヨーロッパにおける中東イスラム観の影響のもと、日本文化の土壌に移植されてはぐくまれてきたアラビアン・ナイトのイメージは、日本における中東観の主たる源泉ともなった。アラビアン・ナイトは生まれ故郷の中東世界をはなれ、ヨーロッパのオリエンタリズム思潮のなかで再生、転化し、世界文学として世界中に拡がり、物語の一部は児童文学の定番ともなった。本共同研究では、とくにヨーロッパそして日本におけるアラビアン・ナイトの受容と変容に焦点をあてる。

【館内研究員】 久保正敏、近藤雅樹、笹原亮二、野林厚志、山中由里子
【館外研究員】 青柳悦子、飯塚正人、稲賀繁美、大塚和夫(客員)、荻野アンナ、小田淳一、川床睦男、北原圭一、小杉泰、小林一枝、杉田英明、鷲見朗子、竹田新、巽孝之、堀内正樹(客員)、桝屋友子、水野信男、モンキー・パンチ
研究会
2003年6月27日(金)13:30~(1F展示企画室)
「研究会での特展に関する打ち合わせ」
2003年7月31日(木)10:30~(第1演習室)
「特展打ち合わせ」「アラビアンナイトの漢訳」樽本照雄
2003年11月15日(土)13:30~(大演習室)
佐藤宗子「児童文学とアラビアンナイト」
2003年11月28日(金)10:00~(第1演習室)
「特展打ち合わせ」
2004年1月28日(水) / 29日(木)10:00~(第2演習室)
「特展打ち合わせ」
2004年2月5日(木) / 6日(金)10:00~(第1演習室)
「特展打ち合わせ」
2004年2月27日(金)から3月5日(金)10:00~(第2演習室)
「オマーン・エジプト資料整理」
2004年2月28日(土) / 29日(日)13:30~(大演習室)
拡大共同研究会:総合テーマ「文字・物語・伝承をめぐる諸相」
大島建彦「疫神と呪符」
小田淳一「コメント」
勝又直也「中世ユダヤの伝統におけるアラビアンナイト」
西尾哲夫「コメント」
2004年2月26日(木) / 27日(金)10:00~(第2演習室)
「特展打ち合わせ」
2004年3月2日(火) / 3日(水) / 4日(木) / 9日(火) / 10日(水) / 11日(木)10:00~(第2演習室)
「特展デザイナーとの打ち合わせ」
2004年3月11日(木)10:00~(大演習室)
「特展打ち合わせ」(午前中)
水野信男&ル・クラブ・バシュラフ(松田嘉子、竹間ジュン、のみやたかこ)「研究発表+演奏「アラビアンナイトのなかの音楽と楽器」」
2004年3月25日(木)13:00~ / 26日(金)10:00~(第2演習室・生活科学実験室)
井上瑞子「アラビアン・ナイトの料理 ─ 研究の現状と実演」

2002年度

1704年にフランスの東洋学者アントワーヌ・ガランが『アラビアン・ナイト(千夜一夜物語)』を初めてフランス語に訳してから、2004年でちょうど三百年になる。これを機会としてアラビアン・ナイトをめぐる特別展示を企画しているが、本共同研究はそのための準備作業でもある。

アラビアン・ナイトのヨーロッパへの紹介は、その後の東洋趣味(オリエンタリズム)の導火線となっただけでなく、ヨーロッパ世界の人々のもつ中東イスラム世界観に決定的な役割を果たした。そしてヨーロッパにおける中東イスラム観の影響のもと、日本文化の土壌に移植されてはぐくまれてきたアラビアン・ナイトのイメージは、日本における中東観の主たる源泉ともなった。アラビアン・ナイトは生まれ故郷の中東世界をはなれ、ヨーロッパのオリエンタリズム思潮のなかで再生、転化し、世界文学として世界中に拡がり、物語の一部は児童文学の定番ともなった。本共同研究では、とくにヨーロッパそして日本におけるアラビアン・ナイトの受容と変容に焦点をあてる。

【館内研究員】 久保正敏、近藤雅樹、笹原亮二、野林厚志、山中由里子、大塚和夫(客員)、水野信男(客員)
【館外研究員】 青柳悦子、飯塚正人、稲賀繁美、荻野アンナ、小田淳一、加藤一彦(モンキー・パンチ)、川床睦男、北原圭一、小杉泰、小林一枝、杉田英明、竹田新、巽孝之、堀内正樹、桝屋友子、元好朗子
研究会
2002年6月22日(土)13:30~(大演習室)
Hasan el-Shamy「アラビアン・ナイトにおける民話モチーフ(Folk motifs in the Arabian Nights)」
2002年6月27日(木)13:00~(西尾研究室)
遠藤晴男「オマーン研究の現状報告と展示の打ち合わせ」
2002年9月30日(月)13:00~(西尾研究室)
青柳悦子「特展用物語展示コーナーデザインのため」
2002年11月7日(木)10:00~ / 8日(金)10:00~(西尾研究室)
「研究会での特別展に関する打ち合わせ」
2002年12月12日(木)10:00~ / 13日(金)10:30~(第1会議室)
「アラビアンナイトとオリエンタリズム」
2003年2月6日(木)13:00~(西尾研究室)
「特別展におけるオマーンの馬文化の写真展示に関する打ち合わせ」
2003年3月8日(土)13:30~(第3演習室)
下山伴子「シーア派の語り部たち:レイのシーア派詩人マナーキブハーンらの活動」
Ulrich Marzolph「The Martyr and the Paradise: Murals from the Islamic Republic of Iran」

2001年度

1704年にフランスの東洋学者アントワーヌ・ガランが『アラビアン・ナイト(千夜一夜物語)』を初めてフランス語に訳してから、2004年でちょうど三百年になる。これを機会としてアラビアン・ナイトをめぐる特別展示を企画しているが、本共同研究はそのための準備作業でもある。

アラビアン・ナイトのヨーロッパへの紹介は、その後の東洋趣味(オリエンタリズム)の導火線となっただけでなく、ヨーロッパ世界の人々のもつ中東イスラム世界観に決定的な役割をはたした。そしてヨーロッパにおける中東イスラム観の影響のもと、日本文化の土壌に移植されてはぐくまれてきたアラビアン・ナイトのイメージは、日本における中東観の主たる源泉ともなった。アラビアン・ナイトは生まれ故郷の中東世界をはなれ、ヨーロッパのオリエンタリズム思潮のなかで再生・転化し、世界文学として世界中に拡がり、物語の一部は児童文学の定番ともなった。本共同研究では、特にヨーロッパそして日本におけるアラビアン・ナイトの受容と変容に焦点をあてる。

【館内研究員】 久保正敏、近藤雅樹、笹原亮二、野林厚志、水野信男(客員)、山中由里子
【館外研究員】 青柳悦子、飯塚正人、稲賀繁美、大塚和夫、荻野アンナ、小田淳一、川床睦男、クリストフ・ヴェルナー、小杉泰、小林一枝、杉田英明、鈴木貴久子、竹田新、巽孝之、堀内正樹、桝屋友子、モンキー・パンチ
研究会
2001年7月26日
全員「エドワード・W・レインに関する展示」
2001年9月10日
全員「特別展用──モロッコ音楽映像制作の打ち合わせ」
2001年12月10日
フランスにおける物語研究と「千一夜物語」
Margaret Sironval「Metamorphose d'un conte, Aladin Francais et anglais(XVIIIe et XIX siecles)」
コメンテ-ター:小田淳一、青柳悦子、元好朗子、北原圭一
2002年1月28日
全員「アンダルシア音楽とフェズ都市映像制作の打ち合わせ」
2002年2月6日
全員「アラビアンナイト画像データの整理のための打ち合わせ」
2002年2月12日
全員「アラビアンナイト民話モチーフ地図化データベース作成の打ち合わせ」