国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館外での出版物

記憶をつなぐ――津波災害と文化遺産

2012年9月27日刊行

日高真吾 編

財団法人千里文化財団
【人間文化研究機構・連携共同推進事業成果】

出版物情報

  • 出版社:財団法人千里文化財団 出版社ホームページはこちら
  • 定価:1,500円(税抜)
  • ISBN:978-491560666-3
  • 判型・体裁:A5判
  • 頁数:186 頁
  • 平成24年度人間文化研究機構の連携共同推進事業によるプロジェクト「文化遺産の復興に向けたミュージアムの活用のための基礎的研究―大学共同利用機関の視点から」

主題・内容

本書では、東日本大震災であらためて気づいた過去、そして現在の記憶をどのように継承するかについて、私たちの生活文化の基層をなす、文化遺産について着目し、被災した文化遺産への支援活動についてとりまとめた。

目次

はじめに 日髙真吾
第1章 三陸沿岸の暮らし
三陸の海と信仰 川島秀一
三陸沿岸の漁村と漁業 森本孝
契約講と春祈祷 小谷竜介
岩手沿岸部の民俗芸能-東日本大震災以前の鵜鳥神楽と釜石虎舞 橋本裕之
コラム 民俗芸能を記録する 阿部武司
第2章 文化遺産の救出
被災した文化財のレスキュー活動―東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会と国立民族学博物館 日髙真吾・岡田健
東北学院大学における被災文化財への支援活動 加藤幸治
国文学研究資料館における東日本大震災の支援活動と今後 青木睦
国立歴史民俗博物館における東日本大震災の支援活動と今後の課題 小池淳一
歴史資料と災害の備え 平川新
被災地の文化遺産を保護するための試み 小谷竜介
岩手県沿岸部における無形民俗文化財への支援と今後の課題 橋本裕之
コラム 文化遺産支援を通じたネットワークづくり-鹿踊りの研究公演を例に 林勲男
第3章 記憶の継承
記憶の継承―津波災害と文化遺産 吉田憲司
コラム 思い出は流れない写真救済プロジェクト 西岡圭司
災害を伝える―記録と記憶をこえて 林勲男
おわりに 日髙真吾