出版物情報

• 出版社：青弓社　出版社ホームページはこちら
• 定価：3,400円（税抜）
• ISBN：978-4-7872-3481-0
• 判型：A5版
• 頁数：332頁
• 共同研究　「応援の人類学――政治・スポーツ・ファン文化からみた利他性の比較民族誌」成果

主題・内容

応援とは普遍的現象なのだろうか。日本の大学応援団からスポーツやアイドルファンまで、個別的になされるものから集団を形成する応援まで、それらを比較分析することで応援の文化を多角的に描き出す試み。

目次

 

序　章　野次、喝采そして応援――応援の人類学的研究に向けて　丹羽典生

 

 

第１章　共感と感情的高揚からみる応援・支援――キリバス人・バナバ人の歌と踊りの事例に基づいて　風間計博

 

 

第１部　応援する組織――大学応援団を中心に

 

 

第２章　日本の大学応援団の原型――その変化と組織秩序が示唆する論点を考える　丹羽典生

 

 

第３章　日本の大学応援団での女性応援部門の創設と展開――神戸大学応援団を主な事例として　吉田佳世

 

 

第４章　大学応援団の吹奏楽――関西学院大学応援団総部吹奏楽部の事例を中心に　戸田直夫

 

 

第５章　伝統校という歴史空間を構築する応援団――岩手県立盛岡第一高等学校の事例から　瀬戸邦弘

 

 

第６章　時代を映す鏡としての応援団――ある戦後新設高校の事例から　小河久志

 

 

第２部　応援する人／される人の関係――スポーツと芸能の場から

 

 

第７章　集合的応援での統制と管理――日本のプロ野球私設応援団の管理をめぐる変遷から　高橋豪仁

 

 

第８章　バンクーバー暴動とは何だったのか――北米プロスポーツリーグのファンダムをめぐって　立川陽仁

 

 

第９章　応援に表象される参加型スポーツイベントの定着化――長距離トライアスロン大会を例に　山田 亨

 

 

第10章　演じる見物の諸相――芸能と祭における見物と演者をめぐって　笹原亮二

 

 

第11章　アイドルを声援することの系譜学――親衛隊からヲタ芸まで　難波功士

 

 

あとがき　丹羽典生