国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

国立民族学博物館研究叢書

[3]壮族社会史研究 明清時代を中心として

2002年12月27日刊行

著者:塚田誠之

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東洋史学・東アジア民族学の空白部分をおぎなう初の本格的壮族史研究。
中国最大の「少数民族」である壮(チワン)族。
 その社会変動の過程と、変動の要因となった壮族と漢族の民族間関係のダイナミズムを、壮族史の一大変革期であった明清時代に焦点をあて、文献研究のみならず豊富なフィールドワークをもとに歴史民族学的に解明する。
目 次
序 章
<第1部> 壮族の社会変動
第1章 明代における壮族の移住と生態
第2章 明清時代における壮族の佃農化に関する一考察
第3章 明末清初の広西における壮族
第4章 壮族の「寨老」に関する史的考察
第5章 壮族による漢文化の受容と文化変化の概要
<第2部> 壮族と漢族との民族間関係
第6章 明清時代における壮族統治体制
第7章 明清時代における漢族移住民と壮族との関係
附 編
第8章 壮族と漢族との通婚に関する史的考察
第9章 壮族・ヤオ(瑤)族と漢族との政治・文化的関係の比較考察
終 章